☆2025年ペナントレース開幕を前にして、通算2000本安打に最短距離にいるのが浅村栄斗内野手(楽天)で通算1964安打。昨年は119安打と、2013年以降ではワースト記録と苦戦しました。残り36本は時間の問題で、昨年でもチーム41試合目の5月21日に36安打目を記録。5月中の達成は確実視されます。まだ34歳ですので、過去7人しかいない2500安打も狙えるでしょう。
1842安打の丸佳浩外野手(巨人)は昨年146安打と復調。2023年の94安打から52本も増やしました。残り158本で、過去158安打以上は3シーズンあるものの最後は2017年で8年前。現実的には今季達成は厳しそうですが、昨年並みの打数では打率.301で158安打はクリアできる計算で全く不可能でもないでしょう。
中村剛也内野手(西武)は通算1807安打。昨年は36安打で2005年の一軍定着後では2013年の20安打に次ぐワースト2位。残り200本を切ったとは言え、もう少し本数を上積みしたかったところです。今季は100安打以上打って、来季達成可能なくらいまで数字を伸ばしてほしいところです。
☆1500本以上1700本未満には以下の6人がいます。
秋山翔吾外野手(広島)は昨年158安打で通算1723安打。打率3割には届きませんでしたが、リーグ3位の安打数で健在ぶりをアピール。残り277本は今後2年間で可能な数字となりました。また日米通算では1794安打で2000本まで206本と、来年前半での達成が視野に入っています。今季も150安打以上が期待されます。
菊池涼介内野手(広島)は昨年109安打で通算1700安打。レギュラー定着した2013年以降では、短縮シーズンだった2020年の102安打に次ぐ少ない数字に留まりました。近年のペースでは、残り300本は早くても2年半はかかりそう。今季もまずは規定打席到達で120安打以上は期待したいです。
柳田悠岐外野手(ソフトバンク)は昨年53安打で通算1595安打。1700どころか1600本にも届かないという残念な結果でした。今年は105安打で1700本到達ですから、そこは確実にクリアしたいところ。135本ペースで3シーズンで2000本安打達成可能です。
中田翔内野手(中日)は昨年46安打で通算1569安打。2022年の91本から67本、46本とジリ貧状態です。今季は規定打席到達を果たし、一気に1700本台まで持ち込めれば上々ですが、やはり心配なのは体調面。コンディションを整えてシーズンを乗り切ってもらいたいです。
鈴木大地内野手(楽天)は昨年108安打と2年ぶりの100安打で通算1567安打。大満足という数字ではありませんが、苦戦した2023年に比べれば数字は向上しました。昨年はチーム最多の77試合で一塁を守りましたが、今季は浅村選手の一塁コンバートも想定されるため、三塁で勝負するしかありません。定位置は確約されていませんが、レギュラーを死守して通算1700安打を今季でクリアしてほしいです。
山田哲人内野手(ヤクルト)は昨年77安打で通算1565安打。安打数は2013年以降ワーストで、打率も.226と低迷。2010年代の活躍を知る者には何とも寂しい数字が並びました。この選手もコンディション維持が最重要課題。140試合前後に出られるレベルならば当然数字も付いてきて、あと135本の通算1700安打も到達出来る事でしょう。
☆1000本安打を突破して、次の区切りである1500安打達成を目指すのが以下の8人です。
中村晃外野手(ソフトバンク)は23年に5年ぶりの140安打と復調して、期待された24年でしたが監督が代わって起用法も変わりスタメン機会が激減。前年から100本減の40安打で、通算1427安打止まりとなりました。1500安打も有望だったはずが、まだ73本も残ってしまいました。全ては監督次第ですが、今季も変わらぬ起用法でしたら2000本安打は難しくなりそうです。
今宮健太内野手(ソフトバンク)は昨年121安打で通算1371安打。18年から4年間は100安打未満・規定打席不足だった事を考えれば、ここ3年の活躍はいい感じです。残り129本の1500安打は今季中に達成出来るか、微妙なところですが格好の目標となるでしょう。126本ペースで5年で2000本到達です。
近藤健介外野手(ソフトバンク)は昨年137安打で通算1302安打としています。終盤14試合の欠場がなければ、自己初の150安打も有望でした。今後は140本ペースで5年で2000本到達です。5年後でも36歳シーズンですから、良いペースと言えるでしょう。今年はキャリアハイとなる初のシーズン150安打は達成してほしいですね。
森友哉捕手(オリックス)は昨年111安打で通算1133安打。1500安打までの367本は123安打ペースで3年かかります。ここ3年は最多が113安打ですので、少しベースアップしないと2027年の1500安打は難しいです。今季は4年ぶりの130安打以上を期待したいです。
筒香嘉智外野手(DeNA)はシーズン途中で日本復帰した昨年は26安打で通算1005安打。20~22年の110安打を加え、日米通算では1115安打。まだ33歳ですので、40歳までの7シーズンで127本ペースで行ければ日米通算2000本安打には届く計算ですが、現実的にはかなり厳しそう。アメリカでの3シーズンが2000本安打への道のりを遠いものとしてしまったのは否めませんが、まずは定位置確保してスタメン常時出場を手にするところから再スタートです。
源田壮亮内野手(西武)は昨年138安打で通算1067安打。5年ぶりの130本台でやや息を吹き返した印象ですが、大学社会人経由でのプロ入りだけに、昨年並みのペース維持が期待され今季での1200安打到達は達成したいところです。今後は134本ペースで7年で2000本安打到達です。
中村奨吾内野手(ロッテ)は昨年88安打で通算1047安打。昨年は年間を通して不振が続き、7年ぶりに100安打未満でした。大きく取り戻すためにも140本以上は打ちたいところ。120本ペースで8年、137本ペースでは7年で2000本達成可能です。
岡本和真内野手(巨人)は昨年は6年ぶりの150安打で通算1007安打。シーズン終盤に28歳で1000本安打に到達しました。順調なペースで来ており、142本ペースで7年、125本ペースでも8年目の36歳シーズンで2000本安打到達です。
☆そして、3年以内に1000本安打達成を狙う選手としては次の5人がいます。
西川龍馬外野手(オリックス)は昨年134安打で通算949安打。もう少し1000本安打に近付きたかったところですが、このオフに30歳になったばかり。138本ペースで4年で1500安打到達。そしてさらに4年で2000本安打到達が予想されます。今季は1100本到達が目安でしょうか。
近本光司外野手(阪神)は昨年160安打で通算933安打。日本人選手最速タイの入団7年目での1000本安打達成は確実視されます。昨年に少し上積みの167安打で一気に1100安打到達も有り得ます。
大山悠輔内野手(阪神)は昨年125安打で通算914安打。1000本安打は7月頃でしょうか。今季はフル出場して自己初の150安打以上は期待したいです。4年での1500安打到達には147本ペースが必要で、ハードルは高いですが高いレベルでの安定した数字を期待したいです。
佐野恵太外野手(DeNA)は昨年143安打で通算839安打としています。1000本安打までは161本。21年に165本、22年にも161本打っており、今季中の達成も有り得ます。その2年は打率3割もクリアしており、今季中の1000本安打達成は格好の目標となるでしょう。
村上宗隆内野手(ヤクルト)は昨年122安打で通算792安打。ここ2年のペースダウンで1000本安打は2026年にMLBで達成となりそうです。それでも昨年閉幕時で24歳792安打はかなりのハイペースで、20代での1500安打もありそうです。今季は3年ぶり150安打でNPBでの有終の美を飾ってほしいところです。
☆そして2024年シーズンに通算500安打をクリアして、メインページ入りしたのが以下の4選手です。
牧秀悟内野手(DeNA)は昨年152安打で通算617安打。入団から4年間の平均が154本と、素晴らしいペースです。あと2年半、2027年中盤には1000本安打も達成出来そうです。今年はどれだけ通算800安打に近付けるでしょうか。2年ぶりの最多安打タイトルも期待されます。
坂倉将吾捕手(広島)は昨年119安打で通算588安打。その能力からしたら119安打は物足りないところ。あと20本は打ってほしかったです。1000本までの412本は、138本ペースなら3年ですが今季は開幕前の怪我もあって厳しくなったでしょうか。4年かかって2028年の1000本安打でも、満30歳シーズンですから十分2000本安打を狙えます。
中野拓夢内野手(阪神)は昨年127安打で通算575安打。前年から37本も本数を減らしてしまったため、今季は巻き返したいところです。142本ペースなら今から3年目の2027年に1000本安打達成。ここ3年の安打数合計が448本ですから2027年達成は十分あり得ます。
小園海斗内野手(広島)は昨年自己最多の151安打で一気に500安打に到達して、通算534安打。まだ24歳ですので、あと466本の1000本安打は156本ペースなら27歳シーズンにも到達と、なかなかの好ペースです。117本ペースでも28歳シーズンで1000本安打ですから、昨年のようにフル出場で安打を積み重ねて行ければ、将来的には球団2人目の2500安打も夢ではありません。
☆上記以外の注目選手ですが、メインページ入りの1つの基準である通算500安打を今季中に達成出来そうな候補としては、通算493安打の佐藤輝明内野手(阪神)がいます。昨年は121安打止まりで、まさかの500安打未到達。500安打までの7本は、開幕1週間でも十分達成出来る数字です。今季は自己ベスト143本は超えてほしいです。
通算450安打の岡林勇希外野手(中日)は昨年開幕時で通算341安打。500安打まで159本で、2022・23年と160安打をクリアしていたので一気の500安打も期待されたのですが109本と遠く及びませんでした。今季は150本以上打って、600安打到達が目安となるでしょう。今季は満23歳シーズンですので、138本ペースで行けば2028年の26歳シーズンに1000本安打もありそうです。
通算444安打の紅林弘太郎内野手(オリックス)は昨年115安打で、2023年の自己ベスト122安打には及びませんでした。あと56本の通算500安打は6月中には達成出来そうです。そろそろ140本、150本といった本数がほしいところです。通算389安打の清宮幸太郎内野手(日本ハム)は早くもプロ8年目を迎えます。7球団1位指名の期待度からは500安打が8年目は遅い感じもありますし、過去100安打も未経験とあっては今季に達成出来るのかも不透明です。ですが、今季で500安打に届かないようでは困る選手でもありますし、是非頑張ってもらいたいです。
通算388安打の長岡秀樹内野手(ヤクルト)はレギュラー3年目の昨年、打率・安打数とも飛躍的に向上しました。最多安打のタイトルも獲得して大いに自信を深めたところで、さらなる向上が期待されます。早ければ7月下旬にも500安打に届きそうです。
彼らに続くのは通算354安打の万波中正外野手(日本ハム)、通算345安打の野村佑希内野手(日本ハム)で、頑張り次第では今季中の500安打到達もありそうです。さらに通算243安打の藤原恭大外野手(ロッテ)、通算211安打の石川昴弥内野手(中日)、通算205安打の森下翔太外野手(中日)らが続いています。
☆そしてメジャーリーガーの日米通算記録では、鈴木誠也外野手(カブス)が昨年145安打で通算1333安打としています。1000本安打まで167本ですが、昨年も30試合に欠場しています。これを10試合程度に抑えられれば、今季中の1500安打到達もありそうです。2000本までの667本は、134本ペースで5年かかります。
大谷翔平投手兼外野手(ドジャース)は昨年197安打で通算1174安打。200安打近い荒稼ぎで、一気に吉田正尚選手を追い越しました。今季は投手としての出場もあるとすれば、全体的な打席数が減る可能性があります。二刀流の2021・22年の平均が652打席で、2024年の731打席と比べると79打席は少ないです。四死球を考慮して70打数減で打率3割なら単純計算で21安打は減る事になるので、175本前後が予想されるところでしょうか。通算では今季終了時で1350本あたりが目安となりそうです。
吉田正尚外野手(レッドソックス)は昨年106安打で通算1145安打。昨年は108試合の出場に留まり、かろうじて100安打はクリアしたもののペースダウンしてしまいました。今季はメジャー1年目の155本で丁度1300安打となります。あと355本の1500安打は満34歳シーズンの2027年半ば頃になるでしょうか。
2025年ペナントレース、優勝の行方と共に彼らの活躍から目が離せないシーズンとなりそうです。