1981年 劇場公開作品
この映画が公開された頃、高校生だった私は母と待ち合わせて
日比谷の映画館でこの「シリウスの伝説」を見ました。
それまでにも友人と「キタキツネ物語」を
見に行ったりはしていましたが
後にも先にも、母と二人きりで見た映画はこれ1本です。
そういう意味でも想い出の映画になっています。
サンリオのある時代の作品群・・・
「くるみ割り人形」「チリンの鈴」そしてこの「シリウスの伝説」の前に作られた「星のオルフェウス」は
どれもが丁寧で言葉は悪いですが、まさに金かけてます。
このシリウスも「あ〜、ここ動いたらトレスが〜!ブラシが〜!」
と、こちらが心配しているのをよそに<別に心配しなくてもいいんですけどね (^_^;)
良く動き、実に制作に3年、動画枚数は8万枚あるそうです。
ストーリーは要約すると
「火と水の争いを背景に、火の王女マルタと水の王子シリウスの禁じられた恋の物語」です。
今回、このページを作成するために
本を2冊購入しました。
サンリオ刊(原作版) | サンリオ刊(アニメ版) | 社長の本 |
サンリオの社長の辻氏は「シリウスの伝説」の原作者でもあり
他にもここに載せた以外にも多数の原作を書かれています。
まさに「いちごの王様」恐るべし!
公開に合わせて池袋の西武百貨店でイベントがあり
美術監督の阿部行夫氏の原画展示とセルの販売がありました。
その時に社長にいただいたサインです。
辻社長にいただいたサイン | こちらは現キティちゃんデザイナー 山口 裕子さんのサイン |
そのイベントでセルの販売がありました。
全てハンドトレスにブラシで手間がもの凄くかかっているのに、
どれでも!(小さい絵でも大きい絵でもセルが1枚でも重ねが多くても)
1枚500円で販売されていました。いい加減(笑)
この時に2枚買いましたが
それはセルを1度やめた時に手放してしまいました。
下の3枚は最近入手したものです。右の絵は阿部氏の絵です。
この6枚重ねのセルはマルタのおかあさん 火の神テミス(武藤 礼子)です。
他にも水の神グラウコス(内海 賢二)に大海亀のモアル(宇野 重吉)
シリウスをアニキと慕う一角鮫のチーク(榊原 郁恵)
大ウツボのマブゼ(鈴木 ヒロミツ)と個性的なキャスティングでした。
マルタ(小山 まみ)とピアレ(藩 恵子)
ピアレはマルタに憧れる中性的な役どころ
シリウスに嫉妬します。
最期にはマルタを逃がすために、自らがリリカの岬のかがり火になってしまいます
ん?リリカ?社長〜!
マルタとシリウス(古谷 徹)
このときは実生活でもご夫婦でした<過去形
昨年「サンリオピューロランド」で−レジェンドオブシリウス−というイベントが開催されました。
公開されてから18年前の映画・・・
うがった見方をすれば、社長はもしかしたらキティちゃんよりも
こういった作品の方がやりたいのではないかしら?
右は「中野まんだらけ」で購入した壁掛けタイプの時計です
こういった丁寧な映画作りを再度、サンリオに期待したいと共に
映像化されていない作品群を
(されていた作品もあるようですが絶版になっているようです)
再度DVDの美しい画像で見てみたいと思う今日この頃なのです。
2000年7月1日作成
2001年2月5日追記
「くるみわり人形」「ユニコ」「シリウスの伝説」「キタキツネ物語」が
2001年初頭にDVD化され発売されました。
2001年6月15日
セル3枚追加(Nさま・ありがとうございました)
2001年11月4日
セル1枚追加(Tさま・ありがとうございました)