第15話
カジノの伯爵夫人

(シナリオ仮題・王妃アントワネットの危機)

アントワネットがフランス王家に嫁いで5年が経っていた

お世継ぎはまだか〜
栄光あるブルボン王朝のお世継ぎはどうした〜
子無きは去れ〜!

宮廷内の、あちらこちらではお世継ぎが生まれない事を、いぶかる声があがっていた。
暗い表情のアントワネット
(この絵↑は動画だけを18年間持っていましたが
昨年、オークションにセルが出品され、執念で落としました)


ポリニャック夫人は懐妊したと発表
ウそをついている事から気が晴れないアントワネットは
ポリニャック夫人に誘われるまま
法律で禁止されている賭博に手を染める

たった一度だけなら
ルイ16世に賭博を許され喜ぶアントワネット

ポリニャック夫人に仕組まれた賭博
たった1度どころか毎晩、多額の金がポリニャック夫人の懐へ

「もちろん負けるのは王妃様、おかげで毎晩すごい掛け金がポリニャック夫人の懐に転がり込むって寸法さ」
アンドレの言葉に憮然としながらも
屋敷を出てベルサイユ宮へ向かうオスカル

「50万リーブルですって!」
メルシー伯の話を聞き、ポリニャック夫人を呼ぶアントワネット
(でも、まただまされちゃうんだけどね)

「オスカル命にかけてお願いにあがりました!
どうか・・・どうか賭博はお止め下さいますよう」
剣を抜くオスカル
「剣をおさめなさいオスカル、賭博はもうやめました」

「でも、もうそれも終わりです、終わりに出来る良いチャンスがございます」
流産した理由をオスカルに押し付けたポリニャック夫人
「こうするより他に仕方がなかったのです!」

自分がウソをついたばかりに、罪もないオスカルが宮廷内で責められている・・・
一人、涙するアントワネットであった。


ワンポイント講座

これ、またアニメオリジナルが炸裂しております。
それはポリニャック夫人の手によるアントワネットの御懐妊偽装事件
そんで、オスカルが剣を抜いたから、そのショックで流産しましたって・・・
詰め甘くないスか?

ポリニャック夫人が例え話で
「ある日、その王妃がポックリと亡くなったのでございます」と言うけれど
ベルばらの世界でポックリと言われてもね (^_^;)
はぁ、ポックリ♪

ノアイユ夫人とメルシー伯って本当にいい人だ!って思います。
こういう親身になってくれる人の言うことを聞かないのが
アントワネットの悲劇だと思うのです。

それにしても60億!
それだけあったら、とりあえず
中野ブロードウェイの3階辺りをひと部屋買って
人形とセル画の店を開こうかと思うんですが(笑)



オスカルから貴婦人の教育を受けたロザリー
だが舞踏会でふとした事から素性がばれてしまう
それを知って皮肉を言う娘シャルロット
その時、ロザリーは貴族だと聞く
まだ見ぬ本当の母の名を叫ぼうとするのだが
次回
ベルサイユのばら
母、その人の名は・・・?
おたのしみに



第16話
母、その人の名は・・・?

(シナリオ仮題・姉妹の運命を追って)

母をブロンドの貴婦人の馬車にひき殺されて孤児となった下町の娘ロザリーは
今はジャルジェ邸に引き取られ剣の修行に励んでいた

かたや、ジャンヌは自分たちを
ニコラス・ド・ラモット伯爵
ジャンヌ・バロア・ド・ラ・モット伯爵夫人であると
ローアン大司教にウソをつく
そしてニコラスを近衛連隊付き大尉に世話してもらうのだった。

エリザベス夫人の屋敷で大きな舞踏会が開かれた
そこで巡り合うロザリーとジャンヌ、そしてシャルロット

オスカルをただの近衛兵と思っていたポリニャック夫人は
「オスカルは危険だわ、今のうちになんとか始末しておかないと・・・」と策を練るのだった。


ワンポイント講座


オスカルの部屋でオスカルの軍服にスリスリして
そのまま軍服とダンスをするロザリー・・・

「オスカルの姉の嫁ぎ先の遠縁の娘」と舞踏会で紹介されたロザリー・・・
それって遠過ぎ・・・
部活をズル休みする時には使えそうにありません

この舞踏会には一人で来ていたシャルロット
一人で来ていた理由ですが
原作では「ポリニャック夫人が身ごもってつわりの為」
アニメでは「ポリニャック夫人が風邪」となっております。

ジャンヌの父親はサン・レミー男爵、母親はニコール・ラ・モリエール
ロザリーの父親はサン・レミー男爵、母親はマルティーヌ・ガブリエル・ド・グーラール=シャロン・ド・ポリニャック
シャルロットの父親はジュール・ド・ポリニャック伯爵、母親はロザリーと同じ
で、いいのかな?



ついにロザリーは母の仇に巡りあう
母を車輪にかけたあの女は
今、舞踏会の人波の中でおごりたかぶりたっている
満身の怒りと憎しみを短剣に込めて
ロザリーは一歩踏み出した
次回
ベルサイユのばら
今、めぐり逢いの時
おたのしみに

第17話
今、めぐり逢いの時

(シナリオ仮題・ゆるされざる復讐)

オスカルに教育を受け、すっかり貴婦人らしくなったロザリー
ロザリーは本当は自分が貴族の娘である事をオスカルに打ち明ける

オスカルは、ロザリーをベルサイユ宮での舞踏会に連れて行く

「アントワネット様、先日お話しいたしました
遠縁にあたるロザリー・ラ・モリエール嬢で、ございます」
オスカルの手によりアントワネットに紹介されるロザリー

「王妃様、私どもの事をお忘れではございませんか・・・
・・・さ、シャルロット、ご挨拶なさい」
アントワネットに挨拶するようシャルロットを促す

「あの女だ!母さんを馬車でひき殺して、笑いながら逃げて行った人!」
そこでロザリーは、母を殺したポリニャック夫人と再会するのだった。


仇を討っても仕方がない
明日の事だけを考えて精一杯生きるようロザリーを説得するオスカル

ロザリーの本当の母親は誰なのか?
貴婦人について詳しいノアイユ伯夫人を訪ね、ベルサイユ宮へ向かったオスカル達
狙ったかのようにオスカルの頭上からシャンデリアが落ちる

夜遅くには王妃からの呼び出しの使者が来るが、
そこに待ち伏せていたのはポリニャック夫人の刺客だった
ロザリーをかばい怪我したオスカル
あわやという時にフェルゼンの声が!


ワンポイント講座

ドレスの下に短剣を隠し持つロザリー・・・(怖)

アニメではオスカルを助ける形でカッコよく帰ってきたフェルゼンですが、
原作だと「なんだ、朝っぱらから騒々しいぞ!」と
オスカルが朝のブラッシングをしている時に
ごく普通に帰ってきちゃうのでした。
ありゃ〜



フェルゼンが帰ってきた
ギリシャの神が突如、空から舞い降りたように
その翼が4年間の空白の中に置き去りにしていた
オスカルとアントワネットの愛の炎を燃えたたせる
次回
ベルサイユのばら
突然イカルスのように
おたのしみに


第18話
突然イカルスのように

(シナリオ仮題・求め合う魂)

右腕の筋が半分切れ全治2週間の怪我を負ったオスカル
第6話「絹のドレスとボロ服」ですれ違ったフェルゼンとロザリーの再会
第11話「フェルゼン北国へさる」から4年振りにオスカルとフェルゼン再会

フェルゼンがフランスへ来た事を聞くアントワネット
「フェルゼン・・あぁフェルゼン帰っていらしたのですね!」

王妃は思う4年前18才の時の出会いを
それはめくるめく時の流れの中の
ひとときの美しい澱みであった
バラとダイヤモンドと華麗な調べとさんざめく笑い声に
うずめつくされた幾百の昼と夜を越え
はるかにへだてられた距離と空間を越えて
今、よみがえる熱い胸の高鳴りに22才の王妃マリー・アントワネットは
精一杯耐えていた

結婚相手を探すためにフランスへ来たと言うフェルゼン
「愛してもないのに結婚するのか!フェルゼン」
「ならばオスカル愛していれば愛してさえいれば結婚できるのか?!」

スウェーデン軽竜騎兵の正装に身を包み
アントワネットに告げるフェルゼン
「実はただいま、結婚話が進んでおりまして・・・」

「フェルゼン!・・・なぜ言ったアントワネット様に」


国王主催のオペラの夜
アントワネットとフェルゼンは偶然、出会う

フェルゼン!私のフェルゼン!

BGM最高潮!!

4年前のあの仮装舞踏会の夜から
ふたりの魂は密かに呼び合い求め合い
たて琴の銀の弦のようにうちふるえていた
神に定められたこの時がいつか来るのを予感しながら・・・

「忘れて下さい!今は私が王妃である事を
フェルゼン!愛しています!」


ワンポイント講座

タイトルにあるイカルスは
蝋を付けた翼を身体に付けて、クレタ島から飛び
高く飛び過ぎて太陽に近づいてしまい蝋が溶けて海へ落ち、その魂がイカルスの星になったとゆ〜
イカルスの事ね♪
あんまり賢くなさそうなんですが・・・

アントワネットがオスカルへのお見舞いに届けさせたものは
鴨と松露とフォアグラと最上のショコラ

オスカルを襲ったのが自分の母・ポリニャック夫人ではないか?
疑うシャルロット
「おだまり!シャルロット!口は災いの元と言いますよ!」
ララベルかい?
はぁ、ポックリ♪

「愛し合うことが許されたとしたら、どんなにか素晴らしい恋人同士になられる事だろう
だが・・・お前はそれでいいのか?オスカル」と自問自答するオスカル
フェルゼンへの気持ちが見え始めた一幕です。

この回のラスト5分は当時、親と見ていて気まずくなった思い出があります(笑)

あう〜!
18話!19話!そして20話!はマイ・三部作!
熱く!当HP比120%熱く!語らせていただくざぁす。
お覚悟!



本当の母がわかった時
ロザリーにもうひとつの苦しみが始まった
血がつながっているからといって
愛を持てるとは限らない
きっぱり言い切るロザリーだが
一方姉と名乗りあう事も出来ぬ妹シャルロットも
別の苦しみのどん底にあった
次回
ベルサイユのばら
さよなら、妹よ!
おたのしみに