アカデミーデータ

00年10月9日NSXオーナーズミーティングアカデミーコースでのデータです。画像は解説の下にあります。

【解説】

A)
ダウンヒルストレートを4速で加速してきて、スピードリミッターに当ててしまっています。一番下の【スロットル開度(アクセル開度)】(黒線)が全開の状態にもかかわらず、その上の【エンジン回転数】(黒線)が頭打ちになっている事、上から3番目の【単車輪速度(各車輪の速度)】も同様に頭打ちで、一番上の【前後G】(赤線)も加速状態(下側)から一気に減速状態(上側)に移っている事などから読み取れます。この時はじめてリミッターが効いたので、状況を把握してアクセルを戻すまでに、ちょっと間がありますねぇ(←きけん)

B)
ダウンヒルストレートの終わり、1コーナーへのブレーキングです。とてもブレーキを詰める気になれなかったので、早め、緩めのブレーキを掛けています。上から3番目のグラフ【単車輪速度(各車輪の速度)】が緩やかにさがっていますし、一番下の【ブレーキ踏力】(赤線)も高さが半分くらいです。
4>3速にシフトダウンしています。一番下のグラフの【スロットル(アクセル)開度】(黒線)がちょこんと上がっているのと、上から4番目の【エンジン回転数】(黒線)がぴょんと跳ね上がっているところがそうです。

C)
コース的には1コーナーからショートカットのS字までとなっています。一番上の【横G】(緑線)が立ち上がり始めているところからCにしてあります。横Gが立ち上がりきるまで一番下の【ブレーキ踏力】を残して、1コーナーを慎重に曲がっているのが見ていただけると思います。2コーナーまでの短い直線で加速して、軽いブレーキで次の右コーナーを安定させて曲げてやっています。ショートカット内の細かいS字も軽いブレーキやアクセルオフで曲げています。

D)
直線部分です。一番下の【スロットル開度】(黒線)が一番上に張付いているのは、アクセルを床まで踏みつけていることを表しています。
途中一瞬ゼロになるのは3>4速のシフトアップです。同時にその上の【エンジン回転数】が下がり、【単車輪速度(各車輪の速度)】も一瞬下がり、一番上の【前後G】(赤線)が前後にブレています。これらすべてがシフトアップ時の様子です。

E)
右鋭角コーナーへのブレーキングです。上から3番目の【単車輪速度】が(B)の時より急角度で下がっている事でハードブレーキングしていること、ブレーキング中に【単車輪速度】の線が大きくブレていることでABSが作動している事がわかります。このABS作動時の【ヨーレート(車の回頭速度)】(上から2番目黒線)と、一番上の【横G】(緑線)を見ると細かく左右に車体が揺れているのが確認できます。これがABS作動サイクルによる<踊る>状態です。

F)
アンダー出してます(^_^ゞ。右鋭角コーナーコーナリング中の様子です。上から2番目の【(ステアリング)舵角】(緑線)と【ヨーレート(回頭速度)】の開きが大きくなっています。つまり、ステアリングを切っても曲がっていない状態ということです。アンダーが出ているのでアクセルを踏めずに待っているのが一番下の【スロットル開度】で見て取れます。

G)
右130Rの進入から立ち上がりまでです。3速フル加速から、130R進入でアクセルをパーシャルに戻すことで前荷重にしているつもりです。一番上の【前後G】(赤線)が加速側(下側)からゼロ付近に寄るのと一緒に【横G】(緑線)が上がっていっているのが見ていただけると思います。
立ち上がって3>4速にシフトアップ。

H)
高速S字1個目左へのブレーキングです。ここではブレーキを遅らせすぎて挙動を乱してしまっています。一番上の【横G】(緑線)が下に延びていっているのに【前後G】(赤線)がワンテンポ遅れて下がっています。上から3番目の【単車輪速度】でもブレーキングの最後の最後までABSを作動させていますので、ブレーキを遅らせすぎて曲げるためのブレーキに移れていない状況が見て取れます。
横Gが立ち上がっているのに強いブレーキを掛けているとなれば…、当然オーバーステアが出ます。(H)と(I)の境目ぐらいのところで【横G】(緑線)と【ヨーレート(回頭速度)】が上下にブレていますが、これがブレーキングでのオーバーステア状態です。【(ステアリング)舵角】(緑線)がやはり(H)と(I)の境目で跳ね上がっていますので、ここでカウンターを当ててオーバーステアを止めています。
4>3速にシフトダウン。

I)
高速S字のコーナリング中です。慎重に無難に走ってます。午前中に飛んだコーナーですからねぇ。

J)
左V字コーナーです。進入で3>2速にシフトダウンしています。立ち上がりで前の車が右によけてくれたので、左に向かおうとちょっとステアリングを切り増ししたらパワーオーバーが出てしまいました。上から3番目【単車輪速度】でリヤタイヤだけピョコンと飛び出しているのがホイルスピンの状態です。その下の【エンジン回転数】(黒線)も当然一緒に上がりますね。上から2番目の【舵角】(緑線)でカウンターを切り、一番下の【スロットル開度】でアクセルコントロールしているのが見ていただけると思います。
立ち上がって2>3速にシフトアップ。

K)
最終コーナーの右ヘヤピンです。ここでもアンダーを出しています。一番下の【スロットル開度】(黒線)を見ていただくと、一つ目の山が3>2速のシフトダウンで、二つ目の山は「ここから立ち上がりの加速体勢に入ろう」として踏み込んでいます。しかし、2番目の【ヨーレート】(緑線)と【舵角】の差で分かるとおりアンダーを出してしまっているため、アクセルを戻し、フロントのグリップを確認してから踏みなおしています。この動きはその上の【エンジン回転数】(黒線)【単車輪速度】でも谷の部分で<W>の形になって出ていますね。

こうやって見てみると、どんな操作をしているのかバレバレですね(^_^;; アンダー出したり、オーバー出したり、果ては突っ込みすぎでよろけてたり…。はぁ〜(-_-;)。

 

なお、車載ビデオもありますが…、RealMedia Fileへのエンコードでハマってしまい、結局出来ませんでした。(RealProducerBasicが途中で落ちるんです(TT)) そのため、今回はMPEGで映像をご用意しました。ファイル形式としては、こちらの方が多くの方に見ていただけるとは思うのですが、なにしろファイルサイズが6.53MB…(^^;;;。こんな大きいファイルだれがダウンロードするんじゃい(*_☆)\(-_-メ)バキッ!とは思ったんですが、とりあえずアップしときます。そうですねぇ、ISDN回線を引いている方で10分以上はかかってしまうと思います。フレッツ環境の方や、ほんと〜にヒマでヒマでしょうがない方はご覧になって下さい。<(_ _)>

http://www18.freeweb.ne.jp/motor/yas8604/motegiac01.mpg
そのままで見ると画像が粗いので、適当に縮小してみてくださいね。

 

001009nom_ac01b.jpg (212121 バイト)

 

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