槻折山(169m) 姫路市・太子町・たつの市 25000図=「龍野」 大磐石(われ岩)から槻折山を越えて内山へ 県道5号線を姫路から西に向かい、槻坂(けやきざか)トンネルを抜けるとたつの市に入る。このトンネルの上にあるのが槻坂(けやきざか)峠。峠から尾根を南にたどったところに槻折(つきおれ)山がある。
道はすぐに竹林に入った。このあたりは、有名なタケノコの産地。今年の収穫は終わっていて、残されたものはもう1mにも伸びている。
われ岩を離れ、もとの道を先へ進んだ。あたりはずっと竹林。広い谷に、タケノコ栽培の作業道がゆるく上っていた。 谷の斜面が急になったところで、作業道は終点となった。そこから、右手に踏み跡が上っていた。ときどき、竹に巻かれた赤いテープがその道の位置を教えてくれる。タケノコの掘られた穴が、あちこちに空いていた。
竹林から、アベマキやコナラの雑木林に変わった。ふみ跡は、もうほとんど消えてしまった。 急な斜面を、まっすぐに登っていった。落ち葉で滑りやすいが、下生えがほとんどないので歩きやすい。 この坂を登り切ったところが、120mピークだった。
そこから尾根を西へ進み、小さなコルを登り返すと、姫路市とたつの市の境界上の140mのピークに達した。
アラカシやソヨゴの若葉に囲まれた気持ちのよい高み。近くで、ヤマガラが鳴いていた。
いったん下り、登り返した。尾根上に大きな岩がいくつも現れはじめた。登り切ったピークにも、岩が積み重なっていた。ここが槻折山(169m)の山頂であった。
槻折山から、尾根を南へ進んだ。上り下りを繰り返し、いくつかのピークを越えた。尾根の方向は、いつの間にか西向きに変わっていた。 木々の中、あたりも見えず、地図上のどこを歩いているのか分からなくなった。小さな山体なので、そのうちふもとに下るのだが、思ったより長く尾根が続いた。小さなピークが次々に現れた。 モチツツジが名残の花をつけていた。ときどきヒノキの林に入った。 尾根を下っていると、ヒノキ林の中に、またコルが見えた。二頭のシカがそこを走り抜けていった。そこまで下ると、ようやく木々の間から北を望むことができた。 下を高速道路が走っている。その下には、池が見える。あとでわかったことだが、ここは167mピークを西へ越えたところ。いつの間にか境界尾根をはずしてしまっていた。そういえば、ときどき現れていた境界杭が見えなくなっていた。 もう一山超えると、南に送電線の鉄塔が見えた。鉄塔の向こうに見えるのは、松尾山から笹山に続く山並み。 今日は、そちらの稜線をたどる予定だった・・・。こんなにも道をはずしてしまった・・・。 その鉄塔まで下り、そこからさらに尾根を下って内山の集落に出た。
山行日:2020年5月12日
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われ岩入口〜六地蔵の登山口〜大磐石(われ岩)〜110mピーク〜槻折山山頂(169m)〜2つの180mピーク〜167mピーク〜誉田町内山 |
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県道5号線槻坂トンネルの東、丸山交差点から南西に入ったところに「破磐神社起源のわれ岩」の標柱が立っている。ここから入ったところに墓地があるが、ここが登山口。墓地の前に車を止めるスペースがある。 登山口から「われ岩」までは、広い道。われ岩の先も、その道は竹林の中に続いているがやがて終点となる。そこから、踏み跡が右の斜面に上っているが途中で消える。 斜面を登り切った120mピークから尾根をたどって槻折山へ。槻折山から南西へ続く尾根を167mピークを経て誉田町内山へ下った。 |
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山頂の岩石 白亜紀後期 伊勢層 溶結火山礫凝灰岩 |
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「破磐神社起源のわれ岩」は、角礫岩。岩を観察して、どのようにしてできたのか考えるのもおもしろい。 槻折山は溶結火山礫凝灰岩。白亜紀後期の火砕流でできた岩石である。風化していて、帯褐灰色。軽石が押しつぶされた溶結構造が観察できる。 「われ岩」については、『破磐神社起源の「われ岩」』をご覧ください。 |
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