砥峰高原J〜峰山高原B、暁晴山D(1077.2m) 神河町 25000図=「長谷」 砥峰高原から峰山高原へ、新緑を歩く タニウツギが、ピンクの花をちらほらとつけ出した。そんな春の一日、砥峰高原から峰山高原へと歩いた。中学生の校外学習の下見である。
道の脇に水が染み出すところがあって、そこにミズゴケが生え、ここにもモウセンゴケが葉を出していた。
草原を抜けると、伐採地が広がっていた。ここは今、災害に強い森づくりをめざして、スギやヒノキを伐採したあとに広葉樹が植えられている。
再び林の中へ。新緑のすがすがしいコナラ林。足元には、若葉の赤いアセビが広がっている。ほとんど平坦な道がしばらく続いた。
新しい葉を伸ばしたカラマツの枝をくぐると、見晴らしのよい防火帯に達した。正面に今日はじめて見える暁晴山。防火帯の下には、峰山高原が広がっていた。
防火帯から、雑木林の中をゆるく下っていった。ウリハダカエデが、淡黄色の花を連ねて下げていた。フモトスミレが咲いていた。
やがて、登山道に水が流れ、周辺にミズゴケが広がる湿地となった。水に沈まないように、ハイキングコースには丸太が並べられていたり、その脇の乾いたところに道がつくられたりしていた。きっと誰かが、このあたりでぬかるみにはまって大きな声を上げるだろう。それもいい思い出だ。 シオカラトンボが産卵していた。メスが水の上をあちこち行ったり来たりしながら打水産卵を繰り返している。その上を、オスが忙しく移動してはホバリングをしてメスを守っている。そんな命の営みを、飽きずにしばらく見ていた。 道には小さな枯れた木の枝がたくさん落ちていた。これを使って、生徒たちに何かモニュメントをつくらせよう。見本にということで、開いたクリのイガと木の枝2つで、「ちょんまげオッサンのやじろべえ」というのをつくってみたが、どんなかな?
ミズナラやコナラの林が続いた。ホオノキの大きな葉が陽を明るく透かし、ヤマツツジの花が燃えるように林内を赤く染めていた。木の上から、オオルリのさえずりが聞こえた。
山行日:2016年5月14日
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砥峰高原〜峰山高原グランド上分岐〜暁晴山〜ホテルリラクシア | |||||||||||||||||||||||||||
砥峰高原から峰山高原まで、ハイキングコースを歩いた。約7km、2時間のコースである。 峰山高原のグランドの上に分岐があって、そこから暁晴山まで往復した。 |
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山頂の岩石 砥峰高原 → 後期白亜紀 川上花崗閃緑岩 峰山高原・暁晴山 → 後期白亜紀 峰山層 安山岩質溶結火山礫凝灰岩 |
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砥峰高原や峰山高原の岩石の説明については、岩石地質探訪「砥峰高原の地質と地形」や、登山記録「銀の波揺れる砥峰高原から縦走路を峰山高原へ」をご覧下さい。 |
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