ひねり竹とんぼ への進化
 

  “竹とんぼが飛ぶわけ”で竹とんぼが飛ぶわけを科学的に考えてみました。
力学的な原理をもとに『昔からの竹とんぼ』に種々な改良を加えて『ひねり竹とんぼ』を完成させました。
  力学的に工夫すると共に、親子竹とんぼ教室、小学校の授業で指導して、種々な改良を加え
“小学生に適した竹とんぼ”になりました。
  『昔竹とんぼ』を出発点として、21世紀型とも言える『ひねり竹とんぼ』に到達しました。

 

昔竹とんぼの構造を調べる


竹とんぼの体型

調べで分かったこと


  羽根の長さ …・ 13.5p
  羽根の幅 … 19o
  仰角 … 約10度
  軸の太さ … 3.6o(断面は円)
  軸の長さ …16.7p
  重さ … 5.7g
羽根の形

羽根の厚さが3.5o、特に中心部の厚さが4.5oと厚く重い

削りだしのため仰角が極端に小さい

モーメントのバランスが大幅に狂っている

飛び難いわけ

仰角と羽根の幅が小さ過ぎで揚力が小さい

羽根が厚く、特に必要のない中心部が厚いのでとても重い
小学生には重すぎる

軸が丸いので力が伝わりにくく、回転速度が上がらない

バランスが大幅に狂っているので回転させ難い

端的に表現すると
太りすぎで体重が重く筋力がない、その上バランス感覚が良くない運動オンチ

軸の形

丸いので手が滑り軸に力が伝わり
難いため回転速度が上がらない

 

ひねり竹とんぼへ 進化


ひねり竹とんぼ

の特徴調べ


  基本型(小学生向けの標準)

  羽根の長さ ・・・・・ 11p
  羽根の幅 ・・・・・ 16o
  仰角 ・・・・・ 約25度
  軸の太さ ・・・・・ 3o
  軸の長さ ・・・・・15p
  重さ ・・・・・ 3.5g

羽根の形

羽根の厚さが2〜2.5o、中心部の厚さも同じ厚さで軽い

竹を熱して曲げて仰角を作るので、大きな仰角が簡単に得られる

モーメントのバランスを正確に取れる

良く飛ぶわけ

大きな仰角と適切な羽根の面積が実現出来、大きな揚力が得られる

羽根を薄く、かつ中心部を削り取るので軽くなる。
小学生にも適した重さになる(3.5g程度)

軸が四角なので手の力が竹とんぼに伝わり易く、回転速度が上がる

バランスが正確に作れるので回転させ易い

端的に表現すると
スリムな体型で筋肉質、その上バランス感も優れた精悍なフォルム

軸の形

軸の断面を四角に加工しているので、飛ばす時に滑り難く軸に腕の力が伝わり易く回転速度が上がる

 

ひねり竹とんぼは作り易くて楽しい


作りやすい

☆ 昔竹とんぼでは厚い竹を削るので、大人でも大変な作業
  1本削るだけで豆が出来る人がでる
  左右同じに削れなく、バランスがひどく狂ってしまい、修正は難しい

☆ 羽根の厚みは割る作業で薄くするので、削りの作業は比較的簡単
  親子教室では事前に割って材料として提供する

☆ 小学校の授業ではサンドペーパーだけで作る

☆ 熱すると柔らかくなり、これをひねるので 大きな仰角が得られる

☆ 型紙により削り線を写し、これに沿って削るのでバランスの狂いはわずか
  狂いも重い方を少し削るとバランスが取れる

楽しみが多い

☆ 多くの種類の作業の組み合わせ を経験できる
  細かいノコギリ(ピラニアン鋸)で切る
  ナイフで削る
  サンドペーパーで削る
  バランスを調べる
  アルミフォイルを巻き、ローソクの火であぶる
   ・ 子供には人気の工程、ローソクに灯をともすだけで喜び
   ・ 溶けた蝋を作業台に垂らし、ローソクを立てるとビックリする
   ・ 硬かった竹が暖められ柔らかくなりグニャリと曲がると歓声が上がる

☆ 羽根の穴に合わせて軸を削る
  目の錯覚で穴は小さく見え、軸の棒は太く見える ・・・・ とても不思議

☆ 自分の作った竹とんぼが良く飛ぶので遊ぶのが楽しい
  だんだん飛ばし方も上手になり、親子でキャッチ竹とんぼ

☆ 色を塗ったり、愛称をつけたり、製作者の名前を書いたり
  更に愛着が湧き、楽しみが増してきます


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