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■シーフォートつっこみ■

素朴な疑問を集めました(五十音順)。

アレクセイ・タマロフ
主人公の友人。主人公の心の中ではもはや「唯一の友」状態。サマキの心の中では「アリョーシェンカ」状態(ロシア人の愛称って……)。キエフ出身。

 ロシア文学の影響により、アレクセイという名の人物に、サマキは正常な判断ができかねるようです。落ち込みが激しく、人の言ったことをすぐ真に受け、人の悪意に触れると泣きそうな顔をし、人の善意に触れると快哉を叫び、ありとあらゆることに心を砕き、周りの者にいじめられたり、かわいがられたり、扱われ方はいろいろあっても、彼らに心底愛されるものを持っている……アレクセイってそんな人です。これって、シーフォートでしたっけ、「カラマーゾフの兄弟」でしたっけ……。

 記憶喪失、自殺未遂、ここまできたら、もうあとは双子の兄弟ネタしかないでしょう。希望としては、双子の弟ミハイル(愛称ミーシャもしくはミーシェンカあたりで・笑)かしらん。ニックが「アレクセイ!」とやったら、「あなたは誰ですか?」ふたたびなんですね……。

 6部を読むと、当たらずとも遠からずの展開に我ながらびっくり・・・。いえ、遠いですけどね。全然。

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ヴァクス・ホルサー
最初は主人公の敵。次に主人公の忠実な部下。続いて主人公と絶交。ついにネクタイでとどめをさした(いや違う、とどめはホロだというご意見多数)。「シーフォート界1いい男」の誉れも高いが、別名の、「歩くつっこみの宝庫」の方が一部では有名。そして「獣」なのかも(「この獣に……」の項目を参照→GO!)……。

 とりあえずヴァクスは大柄らしいです。「あの大男」とか言われているシーンもありました。こんなのに押さえ込まれてベルトで引っぱたかれた日には、さぞ怖かったろうと思うのですが……デレク(ニックの想像の中で)。

 〈ダーラ〉とのやりとりを見る限りでは、女の扱いは意外に下手かもしれません。アレクセイを慰めた時とはえらい違いだったと思いませんか?

 主人公に対する忠節ぶりが非常に魅力的な彼ですが、それでも、主人公にとって一番の友人はアレクセイ……。ヴァクスじゃないんですね……(ちょっと涙)。

 3部でのこの人の行動は、1部のアマンダとそっくりとは最近のサマキの説。ニックが絞首刑の執行について、彼なりの最善の方法をとった後、アマンダは口をきこうともせず、彼から離れていきましたよね。あれです。そんなことしなくても、ニックはきみになついてきてたのに〜、とあの再会シーンを読み返す度に悲しくなるサマキなのでした。でもああいう激しいところもまた、ヴァクスらしさなんですよね。らしくて泣けます……(ううっ)。

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うそつき
罵り語。サマキからニックに進呈する称号。こ、この大うそつきー!!

 「激闘ホープ・ネーション!」下巻366ページ、「嘘は私が犯したことのない罪である。」
 そして、こう言った後で、ニックはヴァクスの行動について嘘をつきます。「ああ、今まで守り通したものを、ヴァクスのために投げうつのか〜。誠実さとか正直さにものすごーくこだわるシーフォート艦長なだけに、それって、胸を打つな〜。ヴァクスのために、初めての嘘をとっといてくれたのね……」と、半ば涙ぐんで感動しきりのサマキでした。
 が、ここでふと気がついたのです。「チャレンジャーの死闘」で、さんざん、さんっざん、嘘をついて人1人死に追いやったことを悔いていたのは、どこの誰なんですか〜っ!! アカデミー時代にも嘘ついて、ずるっこしてたりしますし……。以来、ニックの仇名は「嘘つきニック」です。トリヴァー宙尉を師匠に、叫びたいと思います。
「こ、この大嘘つき野郎がっ!!」

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エドガー・トリヴァー
ニックがアカデミーにいた頃の先輩。いじわる。彼の毒舌とそのボキャブラリーの特殊性には定評がある。彼の毒舌の数々がニックを痛めつけている場合と、「そうだ。私は彼の叱責に値する人間なのだ」と、逆に安堵させている場合があるのに本人が気づいているかどうかは謎。

 彼の宙尉任官は24歳の時という設定ですが、それって、けっこう遅いのでは……。だいたい20歳前後で昇進するはずですが、うーん、やっぱりあの態度不遜なところが評判悪いんでしょうか。猫をかぶりきれないのですね。本人はうまく隠していたつもりなのでしょうが、ニックといることでやっぱり地が出たとしか言いようが……。ヘリコプター事件によってキャリアがぼろぼろのずたずたになった後は、やけっぱちパワー全開って感じです。気分は「ふっ。士官候補生にまで落ちた俺だ。今さら怖いものなんかあるか」でしょう、きっと。

 サマキはこの人のことをついトレヴァー・トゥリーと呼んでしまいますが、トレヴァー・トゥリーが誰だったか、何の本に出てきたか思い出せません。ほんとう、誰だったかしら。

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絞首刑
反乱兵等に対する極刑。艦長の権限で実行できる。というか、実行するのが艦長の義務。組み立て式の「絞首刑」キットが各艦に備えつけられているらしい。

 この刑は、重力があるところでしか実行できないんですよね……。それでもこの刑を選択した国連政府の独創性ってすばらしいと思います。宇宙艦はどうやら、どのようにしてか重力があるようなので別に疑問に思わなかったんですが、何らかの故障で重力がなくなったら、どうやるんでしょうか。引っ張って……? わわわ、なんだかブラックです〜。

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「この獣に、手を離せって言ってちょうだい!」
「大いなる旅立ち」下巻288ページで展開されるアイリーン・トレッドウェル(ポーラとレイフのお母様)のセリフ。ここでいう「獣」とはヴァクス・ホルサーのこと。

 「けもの」と読むか「けだもの」と読むかは意見の別れるところでしょう。しかし、彼はこの時まだ20歳前後のはず。それで「獣」と言われてしまうあなたって……いったい何をしたんですか!? ちなみに原文では"brute"と書かれています。意味は辞書を引いて調べましょう。さらにお腹にヒットすることうけあいです。

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サー
軍隊気分を満喫するための用語。男性に対して使う(女性に対しては「マァム」)。基本の「イエス・サー」「アイ・アイ・サー」の他、「サンキュー・サー」「ソリー・サー」が使えるようになれば、もう完璧

 けして、「でサー」「だからサー」「僕サー」という使い方をしてはいけません。

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下ネタ
数少ないニックのユーモアが発揮される時、なぜかこれが多い。

厳しいお父様に対する反動でしょうか。

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樽とムチ
宇宙艦内にある先任士官室の備品。どうやら代々受け継がれているものらしい。士官候補生、士官見習生に対するムチ打ち用のアイテム。

 そ、それはいいんですが、なんで、樽……? なんでもいいじゃないですか。そのへんの積み荷でも、ほどよい高さのテーブルでも。ボライソーの時代ではどうやら大砲を使っていたようですが。高さがちょうどいいってことなんでしょうか。あるいは、様式美……。
 積み込む時に、士官候補生(ムチ打ち候補生)たちの体格の平均取ってたりして。樽作りの職人さんがまだいて、カズンズ宙尉が「やっぱりあんたの作る樽が一番だ」とか何とか言ってる図を想像しては噴き出すサマキでした。
 ムチとセットでネーム入り、という説も最近浮上しています。ありそう……(原案:ハッチさん)。

 代用品として、体育室の鞍馬&ベルト、ベッド&ベルトなんてのも。ベルトは、怖いですね。別の意味で身の危険を感じます。「激闘ホープ・ネーション!」では、ニックがジェレンスに対して何を始めたかとまじであせりました。同じように思った人はきっといるはず!

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デレク・カー
プライドの塊のような彼は、怖い者知らず。貴族的な割にケンカっ早く、ニックに襲いかかり、ヴァクスに反抗し、フィリップと殴り合う。〈ハイバーニア〉1の暴れん坊かもしれない。

 船客時代の呼び名は「ミスタ・カー」。よかった、「カーさん」って訳されなくて。「カーさん」って皆が呼んでるところを想像すると、「デレク母ーさん」になってしまいます。

 死んだと思わせておいて奇跡の生還をやらかした割には、影が薄い人です。一番おいしい時に帰って来たんですけどね(結婚式で言えば、「この結婚に異義ある者は、今この場で述べよ」の場面)。

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ネクタイとじゃがいも袋と樽とムチ、それにシャツ
時代を越えてもいいものはいいから残っているのかな、と感じさせるアイテムたち。

ひょっとしたら宇宙軍が復活させたのかもしれません。でも、なんのために?

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ネクタイとベルトの歌
♪ネクタイをほどくのは〜しばるため〜ベルトをはずすのは〜しばくため〜♪

 サマキのお気に入りの1曲(作詞作曲、わらわちゃん。実演つき)。わらわちゃん、そのためだけに、わざわざネクタイ買ってこなくてもいいんですけど……。

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P&D
薬で自白を迫るという、人権無視のなんだかすごい尋問方法。画期的だが、現代ではまず無理

 「どうして君は、シーフォート艦長の命令に従い、あの時すぐに艦をN波に乗せなかったのかね?」と聞かれて、ヴァクスがなんと答えたか。それがとっても知りたいです、私。

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