信長の野望 嵐世記 プレイ感想


「信長の野望 嵐世記」(以下「嵐世記」)は「信長の野望」シリーズの9作目にあたります。

発売以来いろいろシステムの点で問題がありまして評判は散々なのですが、
まあ発売されてから5ヶ月近くにもなり感想を書くには十分な情報はそろったと思いましたので、
ようやく感想を書こうかという気になりました。


1.頼みますから快適にゲームをさせて下さい。

ゲームの内容云々の前にまずこれだけは書いておかなければならないでしょう。
今回の「嵐世紀」はこの点では間違いなく失格です。

そもそも動作環境以上のスペックを満たしている市販のパソコンにもかかわらず、
正常に動作しないとはいったい何事でしょうか?

しかも今回はメーカーさんにしては珍しく(実はここの会社は今までソフトに何かしら問題があっても
ユーザーが現品等を持ち込んで申告しない限りはソフトのアップデートをして頂けない雰囲気がありました。)
アップデートファイルを公開しましたが、それにもかかわらず相変わらずの誤動作の数々、この点では本当に嫌になりました。

現に今でも動かしていると1時間に一度以上は必ずフリーズします。
もう当たり前になってきましたので何も感じなくなりましたが、やはりこれは何かおかしい。
ゲームの内容云々以前の問題だと思います。

開発した方々には物作りに携わる人間として、こういう製品を発売して
世間様に今現在も恥をさらしているのだという事を認識して、
以降こういう情けないソフトを発売することの無いよう猛省して頂きたいものです。


2.ゲーム内容は?(戦略パートについて)

本当はゲームの感想などよりも上記の点についてとことん責めを追求して今までの鬱憤を晴らしたいのですが、
そうもいかないようなのでゲームの感想に話を移します。

さてその内容でありますが、思った以上に自由度が低く前作「烈風伝」より面白みを感じませんでした。
やはりコマンド数の減少が私個人的には痛いですね。

特に外交ですが、威圧か従属かの二者択一で対等の関係がないというのは如何なものですかね。
これでは友好度は相手国が攻めて来る来ないの確率的な数字にしかなりません。

諸勢力の概念を取り入れたのはいい点であったとは思うのですが、
「親密」の相手だけにやけに偏りすぎていると感じるのは私だけですかね?
これこそ外交の「絶対ではない確率性」を取り入れるべきではなかったのですか?

『「親密」関係の勢力にはどんな条件であろうとも絶対に味方になる』は
、『友好度100の勢力が何の理由もなく突然攻めて来る』よりも実際にはあり得ない事だと思うのですが。

それとあの合戦の多さを何とかしたらどうですか?ゲーム始めた次の月から全国で戦争ばかり。
しかも派手に勢力の繁栄や衰退が起こる起こる。現実味が無さ過ぎます。はっきり言って興ざめです。


3.ゲーム内容は?(合戦パートについて)

更に合戦のルールにも問題があるような気がしてなりません。
知行に比例して部隊を増やすのは結構だとは思うのですが、大将部隊が壊滅したらその時点で敗北とは如何なものでしょうかね?

ただ単に私がリアルタイム戦闘が下手で負け惜しみを書いていると言われればそれまでですが、
兵力差が数倍あり普通に戦って常識的に負けるはずのない戦いで大将部隊壊滅の理由で何度も負けていると
「本当にこのルールでいいのか?」と疑問に思えてくるのです。

特にこういう状態のときは乱戦状態ですから、マウスをクリックして個別の部隊に指示をするなど絶対に出来ません。
ただ寡兵の敵が味方の大将部隊へ強攻を行うのをただ黙って見ていることになります。これは精神的に非常なストレスを感じます。
せめて普通の武将でも「影」特技と同じように全部隊全滅まで戦わせるのが普通ではないかと思うのですが。

陣形も自動決定(これが自分で操作出来ないお陰で大将部隊に敵部隊が接近する機会を与えているといっても
過言ではない気がする。)なのですからこれくらいは配慮に入れてもらわないと困ります。

あと合戦といえば、どうして大砲部隊と荷駄部隊はああも脆いのですかな?
せっかくいい発想でゲームに登場してきたのだからもっと活躍出来るよう配慮した方がよいのでは?
今のままだとあっても無くてもどうでもいいものように思われても仕方ないような気がします。


4.相変わらず歴史イベントが見られないですよ

3.でも述べましたが、あまりに頻繁に勢力の変動がありすぎる為、
何かしら条件のある歴史イベントがほとんど見ることが出来ない状態になっております。

イベントを見ることがゲームをすることではないのですが、
逆に通常にプレイしていて見ることがほとんど不可能なイベントなどあっても仕方ないと言われても
否定は出来ないのではないかと思います。このような調子をこのまま続けていていいんですか?


5.今回評価する点の紹介は無し

別段特別に感動するものも無かったので今回は別記にしてまで評価する気が起きませんでした。以上。

ただOPのムービーは良かったね。あれはいい出来です。


6.総括

ゲーム自体の世界観は完成してしまっているので、よほど酷い物を作らない限りは
それなりの評価が得られるゲームになっていると思います。
だからこそ、初心に返って一般ユーザーの視点に立ったゲーム作りが大切ではないのでしょうか?

一部の違う世界に行ってしまった狂信的なユーザーや自分たちの独り善がりを捨て、
どこまで黎明期の製作の気持ちに戻れるか。それがこれからのシリーズに一番必要なものだと思います。


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