信長の野望 烈風伝
パワーアップキット プレイ感想
数ヶ月前ほど時間はさかのぼるのですが、「信長の野望
烈風伝」にパワーアップキットが発売されました。
これはもはやこの会社の定番の作品でありまして、新しいシナリオや武将やイベント、エディターなどを追加するものです。
まあもはや皆さんご存知な方も多いと思われますので、早速感想の方に行く事にしましょう。
1.イベント発生率が極端に低下
この点が今回のゲームでは一番気にかかりました、そして一番の不満を感じた点です。
前作「三国志6PUK」より、一回発生させたイベントはスタートメニュー内で観賞が可能になったのですが、
何故か今回の「烈風伝」に関してはそれが全然生かせないと言っても過言ではない状態になっています。
何しろイベントが起きない様に起きない様にゲームが進んで行くのですから、たまったものではありません。
私はイベント直前の月に対象大名家が滅ぼされ、結局イベントが見られなくなる例を少なくとも5回以上は体験しました。
それがそのイベント発生の目的でプレイしていた時などは怒りもひとしおです。
どう考えてもあれはCPUが故意に発生を阻害しているような気がしてならないのですがね。
所詮はプレイに花を添えるものではあるのですが、観賞機能を付けるのならそれなりに見やすくしないといけないと思うのは
私の単なるわがままなのでしょうか?
2.戦略思考ルーチンが極端に
戦略画面での思考ルーチンの点も不満が残りましたね。
大名の行動パターンは、基本的に「上洛」と「地方統一」です。
(あと「保守性」と「革新性」もあるのですが、これは直接行動には関係しませんので今回は略。)
前回はお世辞にもそれが反映されるとは言えない所があったので、会社の方もその点を強化したのでしょう。
しかし結果は・・・あんまり良くなかったのかも。
何故なら、「地方統一」のパターンの大名は、自勢力の国の統一が終わると外征をまったく考えなくなってしまったのですから。
よってただ「上洛」思考の大名に攻めて下さいという状態のまま時間だけが過ぎて行く事になります。
これじゃあお話になりません。ただの的扱いです。
3.内政はバランスよく
CPUの大名家の城(特に本城)を攻め取ります。
さて、次の城を攻めようかしら?と考え城データを見ます。大体そこで動作は凍り付きます。
「兵士が15000人以上ですか・・・」
プレイされた方はお分かりのここと思いますが、CPU大名は何故か異常なくらい村を作ります。
しかもその城で維持できない以上の兵士を溜め込むのです。
これははっきり言って困るのですよ。攻め取った後にその城の内政が待っているのですから。
しかもその城の兵糧を無駄にしないためにも兵を後方の自城にまで移動などという全く無駄な作業まで待っております。
いい加減にしろと言いたい。バランスよく、せめて維持可能なくらいの兵数でまとめきらないのか?
しかしもしかするとこれは新たな焦土戦術なのかも?
4.養子縁組みって成人前だけなのかしら?
ゲームシステムに関する不満はここまでにして、最後はルール上の不満から。
このゲームではシリーズ初の養子制度が導入されました。
これ自体は非常にいいのですが、ただ大名本人が養父で成人前の実父のいる武将の子供に対してのみ可能と言うのは如何なものでしょうか?
やはり成人後にも枠を拡大するべきであろうし、親のいない武将も当然対象に入れ、さらにこの制度を大名本人のみならず他の武将にも拡大するべきでしょう。
5.総括
あまり願っていた事が反映されず非常に残念です。
確かに進むべき方向性は間違えてはいないとは考えるのですが、一応はゲームなのですから多少は飽きのない形にはしないと。
思考ルーチンなどはゲームの基本だと思うのですがね。
以前のシリーズのように数値だけを操作したいかさま的な強さは望んではいませんが、
せめて手応えを感じるくらいのCPUの強さの復活は望みたいものです。