信長の野望 烈風伝 プレイ感想


信長シリーズ第8作目になります。初代が発売されてから16年目だそうです。
私はそのFM−7版でプレイを始めてもう13年経ちます。長い付き合いです。
これからもシリーズが発売される限り付き合って行く事になるのでしょう。

それでは今作品の感想などを少しばかり書かせて頂きます。


1.音楽がいい

この点は前作「将星録」から顕著に現れた点です。
WIN完全対応になった事でCD−DAを利用した高品質のBGMを使用する事が出来るようになりました。
さらに今作ではいかにもBGMというループ的な曲が少なくなりまるでサウンドウエアの様なBGMの形になりました。
このためゲームプレイが非常に気分が良くなりました。音楽的な飽きがほとんど無くなりましたから。

特にいいのが近畿と四国のBGMです。「将星録」でもこの地方の曲は良かったのですが今回さらに良くなった。
曲を聞きたいためにこの地方に本拠をついつい置いてしまう今日このごろです。


2.イベントが強化

今回はイベントもかなり強化されているようです。
嬉しいのは信長関係以外のイベントが増えている点です。
シナリオ1の浅井長政、六角義治、シナリオ2の最上義光関係のイベントなどはその顕著たる例でありましょう。
どうしても主役嫌いの私にとって今までのイベントは正直言ってあまり愉快なものではなかっただけに
この強化は非常に嬉しい。万歳三唱ものなのです。

まあしかしシナリオ2の比叡山焼き討ちは私的には非常に好きなイベントではあります。あれは許す事にしましょう。


3.ゲームスピードの高速化

この間発売された「ネット信長」の影響なのでしょうかゲームスピードも非常に早くなりました。
プレイに慣れれば1年が1時間くらいで過ぎて行くようになります。
これは早いですよ。前にはまった「蒼き狼4」のプレイ時間に比べると雲泥の差です。
ですからリプレイが非常に楽になりました。やり直しもそれ程苦にならなくなりましたね。


4.プレイが楽

今までの信長シリーズは序盤の金銭不足をどのように補うかでいつも悩まされました。
しかし今作はその様な心配はほとんどありません。よほどの事がない限り金銭不足、兵糧不足になる事はないのです。
内政嫌いな人には朗報でしょう。いきなりガンガン攻めてゆけるのですから。

しかし私の様な内政マニアにはこの点は非常に苦しい。
心行くまで領内の開発が出来なくなったのです。詳細な説明は次の項目にて。


5.今流行の戦闘主体のスタイル

これは私にとっては非常にマイナスな要素です。
内政が簡略化されたために戦闘がたやすく行われるようになってしまったのです。
ですからゲーム開始半年もすれば全国各地で小競り合いが始まります。それが延々と続いて行くのです。

戦闘自体が頻繁に起こる事にはそれほど不満はないのですが、内政を十分にせずに戦争を行うため、
攻めたほうがほぼ勝ってしまうのです。しかも勝った後城の補修をしないのでまた別の軍に攻められるとあえなく落城。
そしてその城はまた補修をしないために落城・・・とまるでいたちごっこのようなお粗末な展開になって行くのです。

まあCPU同士でしたのなら笑っておけるのかもしれませんが、これが自分にかかってくると冗談ではなくなります。
毎月自分の城に敵が攻め寄せてくるのですから。しかも勝ち目がないと分かるような兵力で。
これはうっとうしいの一言です。内政も出来ない、防戦一方で攻める事も出来ない、本当に我慢との戦いになります。

しかも今回はCPU側の武将はよほどの事がない限り登用には応じなくなりましたので斬首しない限りひたすら攻めつづけてきます。
こちらの武将はあっけなく投降するのに・・・何で?
さらに内政簡略化の影響で兵力が減ると言う事がほぼ無いため、続けざまに出兵も可能なのです。
これもおかしい。何で攻めつづけて連敗を続けるほうに有利な設定なの?間違ってますよ。

それと鉄砲の強さが常軌を逸しています。
三段撃ちはほぼ反則です。あれは効果を押さえないと。
ゲームバランスが完全に崩れていますよ。


6.総括

総括としては「もう少し内政を強化するよう思考ルーチンを強化して欲しい」といった所でしょうか。
最低でも占領したらすぐに次の城へ攻めて行かずに今占領した城の補修でもするくらいの芸当が欲しいですね。
ただガンガン攻めても展開的には面白くなるのでしょうが、あれじゃあただのお城の玉突きゲームですよ。
折角歴史のあるいいゲームなのだから、プレイしても満足の行くような完全なゲームにして欲しいものですね。


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