違う!断じて私はコスプレ好きではないぞ!
〜Milyway プレイ感想〜
年も明けまして早速遊んでみましたゲームがこれです。
初めたきっかけは会社のHPで知ったゲームアンケート全員プレゼントのカレンダーが
今ならまだ手に入るかもしれないという不純な動機だったようですが。
で肝心の感想なんですが、私にはどうも解りません。
面白いといえば面白いのですが、今一つといえば今一つなのです。
それでよくよくどうしてなのか理由を考え直してみました。
その時に丁度某民放の正月特番の企画の中で
江頭2:50さんの12時間島内鬼ごっこの放送をやっていたのですが、
その放送を見て理由がようやくわかりました。
それは簡潔にいうと、ゲームのシナリオの出来が今一つだったからです。
私も結構PCゲームに関しては遊んできていますので
良いゲームと呼ばれるにはどういう要素が必要かということは多少は知っているつもりです。
それは、
・キャラが立っていること。
・世界設定が良く出来ていること。
・話の筋道(シナリオ)が面白いこと。
の3点です。
これが何故このゲームの面白さが理解できなかったか、
何故江頭2:50さんの企画が面白いと思ったのかの明確な答えになるのです。
比べてみましょう。まずはキャラの点では、
・倫、千尋、咲夜、恋水といった魅力的な女の子達
・江頭2:50という特異なお笑いタレント
どちらも十分すぎる条件だと思います。
では次に世界設定では、
・コスプレ喫茶店でのラブコメディー
・南海の小島での賞金のかかった時間勝負の鬼ごっこ
これも話を作る素材として申し分ありません。
では問題の最後の要素シナリオについては、
・ラブコメディーなんですが…結論が予想どおりになりすぎてませんか?
・ただの鬼ごっこのはずなのですが…どうしてこうも笑わせてくれるの?
だったのですよ。私の感想は。
いや予想通りとは書きすぎているかも知れません。
しかしゲームがハッピーエンドなっても「ああそうですか。」と納得するだけだったんですよ。
(ちなみに私は倫のENDしか見ておりませんので他のお嬢さんの場合は解らないのですが。)
何か話が単調でそのまま終わってしまった感じで心が動かなかったというか何というか…。
それに比べてただの鬼ごっこのはずなのに江頭さんは飛ばす飛ばす(笑)
相手が自分を捕まえられるはずはないと踏んでいるのか島内放送を使って挑発するわ姿をあらわすわ
とても捕まえられる側の立場にないような行動で視聴者のド肝をぬいていた気がします。
これが面白さを分けてしまった最大の違いではないでしょうか?
シナリオの中でキャラが生きているのかそうでないか違いです。
残念ながらMilkywayはあの魅力的なキャラを十分シナリオで生かしきれていなかったような気がします。
結論が容易に想像できるようなシナリオではあのキャラは生きてきません。
生きていなかったからこそ私はゲームが心底楽しめなかったのではないでしょうか?
それに比べ江頭さんはシナリオの流れにもかかわらず自分自身の赴くままに行動していました。
逆にそれが従来の考えを範疇を超え次の話の展開が読めなくなり、良い意味の緊張感が面白さを高めたのではないかと思います。
ゲームですからそのシナリオの概要は発売前から多少は情報はプレイする側にも流れてきます。
それにもかかわらずプレイして面白いと思うのはプレイヤーが新鮮味を感じる意外性であると思います。
その意外性を感じることがなければ遊んでみても今一つと思うのではありませんか?
ゲームに限らずすべての事柄に関してこれは言えるのではないかと思います。
その意外性をさりげなく上手く盛り込むことがシナリオ作りには必要
なのではないでしょうか?
さて少々辛口の意見になりましたが、これもひとえにこのゲームの出来に非常に関心があっての事、
会社さんのHPを見てみると早くも続編の予定もあるようですし、少々期待しての意見です。
次回作ではこの素晴らしいキャラを生かすシナリオを期待しております。