双六への誘い
〜極楽 VIPER PARADICE プレイ感想〜
いきなりではありますが、私は双六が大好きです。
当然ながら正月日本の恒例行事であった元祖の双六に始まり、
誰しもが遊んだ経験のある人生ゲームなどを経て、とうとう満足できなくなり様々な双六を自作して
小さいときには遊んだものです。
双六は人生の縮図であります。
それを示すかのように古来から双六は歴史上の著名人によって言葉にもされています。
かのユリウス・カエサル曰く、「賽は投げられた。」
かの後白河法皇曰く、「加茂川の流れと賽の目と山法師は自由には出来ぬ。」
また古代中国三国時代呉の皇帝孫和は配下の韋昭の著作「博奕論」にして
博奕(双六)は益体のない遊びとまで論じさせています。まさに人生の縮図と呼ぶにふさわしいですな
閑話休題。
さて、今回取り上げる「極楽 VIPER PARADICE」はその双六のゲームです。
双六は実は意外にPCゲームの中ではそんなに発売されているジャンルではありません。
私の記憶の中ではあの忌まわしきアリスソフトの「人間狩り」、またDVDリメイク版発売などによって
未だに多くの信者を作りつづけている「Piaキャロットへようこそ!!2」のアクセサリー集である
口にするのもはばかられる「ぴあきゃろTOYBOX」中にあるものを知るのみですね。
(↑少々ラヴクラフトの小説を読み過ぎのようです。別に内容には深い意味はありませんから(^^;))
まあそれくらいPCゲームの中では供給のないジャンルではあるのですが、この作品は
需要さえあればだんだんと面白いものも出てくるのではないかと感じさせる作品なのです。
何しろ完成度がかなり高いところが感心させられました。
今までのVIPERシリーズ作品のムービーをカードの形(ここでムービーを細分化したところがにくい(^^;))にして
それをビンゴ形式で集めさせるという形にしたところが「ただ早く上がればいい」という双六の形式を複雑化させ、
ゲームに戦略性を持たせたような気がします。
またムービーの他にもテレカなどの多種多様のカードがあり、その上手い活用が求められるのも
マゾのゲーマーである私(?)的にはヒットした点でもあります。
ただ惜しむらくは、CPUの思考が少々貧弱な点がいただけませんな。
(そうは言っても結構強くなかなか勝たせてくれないのですが(^^;))
意味不明なカード交換や保有数を超えたカード購入は泣きたくなるばかりです。
(特に自分が金を巻き上げられた後その金を無駄に使われるのは非常に悔しい(ToT))
あれをどうにかできれば文句の言いようがないのですがねぇ。
私お勧めは時間制限なしの2周勝負です。その間にすべてのビンゴを完成させて見ましょう。
チャレンジあるのみ。勝負だオラァ!と言うわけで挑戦者募集中です。それでは。
(ですが私ゃいつも残り2枚でギブアップでしたな(ToT))