悪の伝道師:第1回


1999年1月18日

事件は彼のこの一言から始まりました。

「讃岐さん、サターンで面白いゲームはないのですかね?」

にやり。

我が意を得た私はさっそく一つのゲームを薦めてみる事にしました。

「無い事も無いよ。Piaキャロ2があるわ。」
「それは最近讃岐さんがたまに叫んでる女の子がいるゲームですか?」
「あれはWith Youだよ。これはちょっと前の作品でファミレスを舞台にしたやつよ。」
「へぇー。面白いのですか?」
「パソコン版は文句無かったね。サターン版も声の人はオリジナルだし・・・、
どう?今日お金も入った
(この日は給料日だった)ことだし、それに今日は俺も店に出かける予定があるから一緒に行ってみる?」
「いいっすよ。今日は空いてますから。」

と言う事でこの日の仕事帰り職場の後輩とゲームを買いに出かけることとなったのです。
幸い残り一つではありましたが店頭にあり、無事購入する事が出来ました。

しかしここで一つ問題があったのです。
実は彼はこの手のゲームの経験のほとんど無い20代前半の青年だったのです。
「いくら世間的に認知されてきたジャンルとは言え、いきなりプレイさせるのもどうか?」
この思いが脳裏をかすめたのは言うまでもありません。

だが反面興味深い点もありました。
「初めてアダルト系ゲームをプレイする人の感想はどのようなものなのであろうか?」
という点です。

結局私の中では後者が勝りそのまま放置しておく事にしました。
彼は毎週末実家に帰る生活をしており、サターンも実家に有るとの事ですので、
プレイの感想は最低でも来週まで待たなければりません。
まあ来週になればどういう感想が聞けるのか分かるのですから気楽に待つ事にしましょう。

なお折角であることですし感想も記録に残しておく事にしようと思いました。
しばらくの間お付き合い願いたいです。


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