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田中美佐子さんをこよなく愛して

ドラマ(1981〜1985)

美佐子さんの女優生活は30数年。この間の出演ドラマをすべて把握することは出来ませんが、おそらく95%程度の記載はできたのではないかと思います。もともと再放送時の参考資料として調べ集めたものですが、多くの美佐子さんファンのお役に立てれば幸いです。

出来る限り自身の記載を心掛けました。しかしながら美佐子さんのコメント部分等は各TV誌(週刊テレビ番組、TVガイド、ザテレビジョン、TVライフ)より引用・抜粋させていただきました。また全国一般紙・スポーツ紙等の記事並びにaiooia氏データベース、テレビドラマデータベース等も参考資料とさせていただきました。何卒寛大なるお心を持ってご容認ください。※あくまでも美佐子さんを主眼に書いていますので、基本的に原作者・脚本家名・主題歌等は記載しませんでした。※テレビ局名は東京の場合で書きました。
(※正式デビュー作の「想い出づくり」以前に
■「男はつらいよ・寅次郎かもめ歌」(1980年映画)■「土曜ナナハン学園危機一発」(1980年フジ)■夢千代日記(1981年NHK)■獅子の時代(1981年NHK)■「走れ!熱血刑事」(1981年テレビ朝日)に端役で出演。他にも数作品に出演しているようですが詳細は不明です)



1981年
■「想い出づくり」
(1981年9/18〜12/25、TBS連続)
美佐子さんのテレビデビュー作(公称)。偶然知り合った結婚適齢期の娘三人(森昌子・古手川祐子・田中裕子)がそれぞれ繰り広げる恋模様。美佐子さんは柴田恭兵さんを追いかける少女役で体当たり演技を披露。私はリアルタイムでこのドラマを見ていましたが、この時の芸名はまだ“田中美佐”でした。しかしあの時の新人の女の子が…。なお著書によると、美佐子さんは演出家(当時)の鴨下信一さんに相当厳しく仕込まれた模様。(共演:柴田恭兵、根津甚八、加藤健一、児玉清、前田武彦、坂本スミ子)
※ビデオ発売されています。

■「本日も晴天なり」
(1981年10/5〜1982年4/3、NHK朝の連続テレビ小説)
東京・人形町の染物職人の娘(原日出子)がNHKアナウンサーとして戦中・戦後を逞しく生き抜く青春物語。生粋な江戸っ子で河内山宗俊の威名を持つ頑固な父親(津川雅彦)の生き方が茶の間の共感を呼びました。美佐子さんは鹿賀丈史さんの妹・陽子役。なおこの時の芸名は前半が田中“美佐”、後半から田中“美佐子”になりました。ちなみにヒロインの原さんと美佐子さんは生年月日が1日違うだけ。(共演:原日出子、津川雅彦、宮本信子、鹿賀丈史、原泉、上條恒彦、木の実ナナ、牧伸二)


1982年
■「新・事件 ドクター・ストップ」
(1982年9/12〜10/10、NHK、ドラマ人間模様5回シリーズ)
離島の診療所医師(松田優作)が看護婦の殺人未遂で裁判にかけられる。殺意を認める医師の供述に不審を感じた担当の菊地弁護士(若山富三郎)は真相を探りはじめる。美佐子さんは島のスナックで働く「原口久美」役で出演。このドラマは別のシリーズを見たことがあります。でも美佐子さんが出演していたシリーズがあったなんて…。ゆうこさん、ありがとう!(共演:若山富三郎、松田優作、松尾嘉代、高沢順子、草野大悟、中村伸郎、生田悦子、時任三郎、日向明子、佐藤オリエ、山本亘、松任谷正隆、角野卓造)
※ビデオ発売されています。


1983年
■「徳川家康」
(1983年1/9〜12/18、NHK大河ドラマ)
ご存じ山岡荘八原作の超大作、もう書くまでもないと思います。美佐子さんは信長の娘・徳姫役で出演しています。松平信康をこよなく愛しながらも、結果的には切腹に追い込んでしまう歴史上でも有名な悲劇のヒロイン。なお当時発行された「NHK大河ドラマストーリー」という制作本に美佐子さんの自作の詩が掲載されています。ドラマとは全く関係ありませんが、一部紹介しておくと“敢えて私について書けというのなら。私はあなたと同じ服を着ないし、同じ時に眠らない。あなたと同じ時間に同じことは考えないし、同じ時期に同じ人は愛さない。手を差し伸べて、そこに暖かい感触があれば、それが私”。うーん、美佐子さんの個性的とも言える詩が紛れもなく天下のNHKの雑誌に載っているのです。ちなみに築山殿を演じた池上季実子さんは美佐子さんと同じ年。原日出子さんも同様でこちらは亀姫役。出演:滝田栄、役所広司、武田鉄矢、大竹しのぶ、夏目雅子、八千草薫、池上季実子、宅麻伸、原日出子、田中好子、仁木てるみ、長門裕之)
※ビデオ発売されています。

■「おしん」
(1983年4/4〜1984年3/31、NHK朝の連続テレビ小説)
明治末から現代に至る80余年間、時代のうねりの中を懸命に生き抜いた女性おしん(ヤオハン創始者)。国民的ヒーローの波乱に富んだ生涯を全312回(297回?)に渡り描く。一代目おしん=小林綾子、二代目おしん=田中裕子、三代目おしん=乙羽信子。美佐子さんは三代目おしんの長男・山下真司さんの新妻役で登場しました。(出演:伊東四朗、泉ピン子、高森和子、渡辺えり子。美佐子さん登場部分の共演:乙羽信子、山下真司、田中好子、長門裕之)
※ビデオ発売されています。

■「欲望」
(1983年3/26、4/2の2回、NHK土曜ドラマ)
61歳の大学教授が教え子の女子大生から婦女暴行罪で告訴される。やがて事件は学内の権力闘争へと発展する。青山学院大事件を題材にしたジェームス三木の野心作。美佐子さんの役どころは分かりませぬ、ぜひとも再放送を!(共演:小林桂樹、樋口可南子、山形勳、加藤治子、柄本明、加賀まり子)

■「大奥」
(1983年4/5〜1984年3/27、フジ連続)
江戸城大奥を舞台に、将軍を取り巻く女たちのそれぞれの生き方を描く。大奥誕生のいきさつ・変遷なども盛り込んだ一大歴史ドラマ。岸田今日子さんのナレーションが脚光を浴びました。ちなみにこのドラマ以前に吉屋信子作の「徳川の夫人たち」という大奥モノがありました。これが火付けとなり「大奥マル秘物語」「徳川絵巻」等と続いたのです。美佐子さんが登場したのは第42話「少女たちの不良白書」。(出演:栗原小巻、高峰三枝子、大谷直子、その他豪華女優陣。美佐子さんとの共演:小松政夫、児島美ゆき、高見知佳)

■「娘よ!」
(1983年7/7、NTVゴールデンドラマ)
仕事一筋の老刑事(三國連太郎)と足に障害を持つ娘(田中美佐子)。親子の絆が徐々に崩れていく中で娘が殺人事件に巻き込まれる…。サスペンスでありながら実は文芸ドラマのような力作でありました。(共演:三國連太郎、吉行和子、石田純一)

■「木に登る犬」
(1983年8/9、NTV火曜サスペンス劇場)
大学生(太川陽介)の恋人(田中美佐子)の兄が殺人を犯して逃亡中。そんな折、愛犬コロが桜の巨木に必死に登ろうとする。大学生は不審に思い…。美佐子さんが犯人と思いきやドンデン返しがありました。(共演:太川陽介、ハナ肇、下條アトム、せんだみつお)



1984年
■「回転ドアの女」女の歓びを失った私、18歳の夜が怖い!
(1984年3/24、TBSザ・サスペンス)
青森県警の敏腕刑事が殺人容疑者の若い娘(田中美佐子)を東京まで護送することになった。娘は気づいていないが、彼女は警部の実の娘でもある。この父と娘の過去は…。(共演:中村敦夫、池波志乃、河原崎長一郎、長門勇)

■「女の中の炎」夫を奪った妹の背信を私は許さない!
(1984年4/26、NTV木曜ゴールデンドラマ)
10歳年下の妹(田中美佐子)が夫の子供を妊娠した。我が身(香山美子)は子供のできぬ体。姑も跡継ぎを欲しがっている。身をひく決意の嫁は家を出て自立を目指す…。(共演:香山美子、宝生あやこ、小野寺昭、野川由美子、内藤剛志)

■「女ざかり」
(1984/4/9〜7/30、NTV連続)
それぞれ立場の違う30代半ばの三人の女性(いしだあゆみ・音無美紀子・木内みどり)が、夫・家庭・仕事で葛藤する姿を描く。“私は津川雅彦さんの愛人役です。あまりにもズケッと言ってしまう人間なのでこんな女はイヤだね、と津川さんと話しました”“私、ネクラに見られてますけど、本当はコメディやアクションもやりたいんです”“今サントリーのCMに出ています”“新事務所に移ったばかりなんですが、私は写真が大好きなのでいつか個展を開くのが夢なんです”←24歳当時の美佐子さん談です。(共演:津川雅彦、近藤正臣、辺見マリ)

■「大家族」
(1984年10/12〜1985/1/4、TBS連続)
仕事をもつ女性が姑どころか大姑もいる家庭の長男と結婚。むずかしい年寄りの中で暮らす若夫婦の物語。私はこのドラマを全く見ていませんが、美佐子さんは大和田獏さんの妹役だったそうです。Maryさん、教えてくれてありがとう。(共演:岸本加世子、大和田獏、沢村貞子、藤岡琢也、高森和子)

■「心はロンリー気持ちは“…”」
(1984年12/17、フジ月曜ドラマランド)
英雄(明石家さんま)は花屋で働く映画好きの青年。偶然知り合った少女につきまとわれるのだが、恋人である映画館のもぎり嬢・咲子(田中美佐子)に隠し子と誤解され逃げられてしまう…。※このシリーズの第一作目。(共演:明石家さんま、目黒祐樹、中村晃子)

■「刑事の愛した女」あたしを信じてほしい!師走の街に冷たい手錠が光る
(1984年12/18、NTV火曜サスペンス劇場)
サラ金苦で一家心中をはかった父親。娘(田中美佐子)は厳しい取り立てをした暴力団員を10年間付け狙い刺し殺した。後は普通の結婚をするばかりだが、まさか自分の恋人が刑事とは…。(共演:三浦浩一、久我美子、高松英郎、今井健二)



1985年
■創作ドラマ「モデルハウス」
(1985年3/3、NHK教育)
老人ホームのヘルパーをしている母(山岡久乃)と小学校教師の娘(田中美佐子)。2人暮らしの母娘が買えもしないモデルハウスの見学に。ハウス内で2人は恋人同士とか見合いの男女の役を演じはじめた。ゲームに人生の夢を託す母娘の物語。

■「レイプ!美しき犯罪者」姉が妹を犯す時、一人の男が姉妹を奪い合う!
(1985年3/4、テレビ朝日月曜ワイド劇場)
姉(烏丸せつこ)のたくらみに妹(田中美佐子)が犯されるという事件が発生。愛人の会社社長を奪い合った姉妹の愛憎をめぐる犯罪。〔烏丸せつこと田中美佐子が熾烈な女の闘い〕。(共演:前田吟、長門裕之)

■「暴れ九庵」
(1985年3/19、フジ連続・第24話「汚れはしたものの」にゲスト出演)
我が子を殺されたお七(田中美佐子)は、親分の銀蔵の命を狙うが誤って子分を刺殺してしまった。牢に入れられたお七だが実は不治の病にかかっていた。その知らせを聞いて九庵(風間杜夫)が駆けつけるのだが…。この時代劇は少し見たことあります。でも美佐子さんが出演したことは全く知りませんでした。ぜひとも再放送を!(共演:風間杜夫、星野知子、中島葵、古尾谷雅人)

■「白昼の囚人」OL25歳の曲り角、タクシーで3200万円拾った!
(1985年7/23、NTV火曜サスペンス劇場)
結婚詐欺師にとりつかれた平凡なOL(田中美佐子)が、タクシー内で3200万円を拾得。彼女と脅迫者をめぐるサスペンス。〔思わぬ大金が田中美佐子の身の破滅を招く〕(共演:中山仁、田島令子、高橋ひとみ、西岡徳馬)

■「夫婦の記憶」私の子はいじめっ子?
(1985年8/14、TBS夏の特選サスペンス)
妻が何者かに襲われ植物人間になった。夫は犯人を捜すのだが、デザイナーの弓子(田中美佐子)と浮気していたことで疑われしまう。(共演:竜雷太、山口果林)

■「特捜最前線」
(1985年9/11、テレビ朝日連続・第432話「美人ヘッドハンターの完全犯罪」にゲスト出演)
ライバル会社にスカウトされていた電機会社の技術者が殺された。間に入っていたのはヘッドハンターの美樹(田中美佐子)だった。そんな美樹が技術者の妻に襲われた…。このドラマは1977年から約10年間続いた刑事番組です。(出演:二谷英明、大滝秀治、本郷功次郎、藤岡弘、誠直也、横光克彦、西田敏行、夏夕介、荒木しげる)

■「鬼子母(神)の末裔」 ※当時のTV誌には「鬼子母神の末裔」と記載されましたが、「鬼子母の末裔」が正解。
(1985年9/20、フジ金曜女のドラマスペシャル)
血を見ると意識を失う夫。精神分析を受けさせてみると、父親殺しにまつわる意外な過去が…。母(岡田茉莉子)、息子(三浦浩一)、その新妻(田中美佐子)。〔嫁が見た一人息子と母の異常な秘密〕。

■「月の愛」義母と娘婿、禁断の愛に生きた女の命の絶唱!
(1985年9/26、NTV木曜ゴールデンドラマ)
若き未亡人(佐久間良子)と義理の息子(名高達郎)との愛。世間の冷たい視線にさらされ、やがて別離の日が…。※佐久間良子さんは永遠の大女優!(霊感商法に巻き込まれて可愛そう…)。 昔リアルタイムで見ましたが、美佐子さんの役どころ思い出せませぬ。なにとぞ再放送を!

「子供が見てるでしょ!」
(1985年10/11〜12/20、TBS連続)
気鋭の外科医(田村正和)がある日突然3人の少女を養うはめに。おまけに幼稚園の経営を任された。美佐子さんは友恵という保母さんの役。“田村さんとは緊張して全然しゃべれなかったなぁ。ザ・スターというかスゴイ役者さんという意識があったから、自分とは質が違うものだってね。絡みの場面では緊張して分けがわからなくなってしまいました…”←10年後に当時の様子を振り返った美佐子さん談です。(共演:田村正和、吉田日出子、所ジョージ、時任三郎、小林聡美、あめくみちこ)

■「オアシスを求めて」
(1985年10/26、NHKドラマスペシャル)
超優秀頭脳を持つ新人類が企む野望とは…。100万都市のスペースコロニーがクローン人間に支配されていたというテレビ初の本格SFドラマ。宇宙都市研究所員=中井貴一、その婚約者=田中美佐子。(共演:浜村純、神山繁、北村総一郎、佐々木すみ江)

■「イエスの方舟」
(1985年12/9、TBSスペシャルドラマ)
新聞紙上を賑わせた京極武吉(ビートたけし)率いる宗教集団(?)にメスを入れた本格的社会ドラマ。俗に言う千石イエス事件。美佐子さんの役名は早乙女ユキ、イエスを“おっちゃん”と慕う純情な役柄を演じました。オープニングから登場します。(共演:木内みどり、佐藤慶、山咲千里、小林聡美、岸田今日子)
※ビデオ発売されています。

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