工房「無門館」の命名由来
工房「無門館」の命名(1988年)は中国宋代の禅僧、無門慧開(ムモンエカイ/1183年〜1260年)により著述された、
禅門の公案集「無門関」(全48則)の名称から名前をつけさせていただきました。
「無門関」無門慧開自序の一節
「大道無門 千差路有り 此の関を透得せば 乾坤に独歩せん」
門とは関所である。
門が無いのに関所が有るとはおかしい話であるが、実は自分の心の方に関所があるのである。
その関所は実に厳しい関所で、煩悩妄想我欲我執の鉄扉が何重にもとり巻いているのではあるまいか。
その難関を打破らなければ、霊性の自由は得られない。
この門を通り抜けさえすれば、霊性は真実自由を得て、あらゆる道を闊歩する事が出来る。
参考文献
山田無文/高橋新吉著「無門関」
川口松太郎著「一休さんの門」
工房 無門館
棟方志功板画の流れを汲む、主に黒と白を基調とした木版画で、モチーフは女性(裸婦)を中心に
制作しております。
2001年には、フランスのル・サロン展にて銀メダルを受賞することができました。 注)プロフィール参照
尚、作品「コスモス」(輪廻転生をテーマ)襖絵8枚が、埼玉県越谷市大成町の「眞大山 觀音寺」
に寄贈させていただいております。
とくに一般公開はしていませんが、お願いすれば見せていただけると思いますので、機会があり
ましたら是非ともご高覧下さい。
2008/6/13 田島弘道
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