2236m
外輪山からの鳥海山(左が新山2236m、右が行者岳2159m、中央に御室小屋)
2008年9月6日(土)、7日(日)に山形・秋田の県境にある鳥海山(2236m)に登りました。普段は単独行が多いのですが、今回は友人に誘われ四人での山行になりました。遠方で交通費がかかるので今までは行く機会がありませんでしたが、JR東日本の大人の休日倶楽部のキャンペーンを利用すると12000円で通常料金の約半額ですみました。天気予報がかんばしくなく、雨天に対する対処の仕方に個人差があり、計画の実行を心配しましたが、降ったり止んだりの天気で予定通り鳥海山に登頂することができました。
鳥海山は鳥海火山帯の主峰で、最高点の新山は1801年(享保元年)の噴火によりできた。最近では1974年(昭和49年)に噴火している。古くより霊山として信仰され山頂には奈良時代より出羽一ノ宮である大物忌神社が祀られ、平安時代には修験道場として栄えた。鳥海山は富士山と同様のコニーデ式火山(成層火山)で円すい型の姿が特徴です。
9月6日(土) 東京駅912 JR新幹線Maxとき313号 1時間37分 1049新潟 新潟1059 JR特急いなほ3号 2時間8分 1307酒田 酒田 レンタカー(鳥海ブルーライン) 鉾立 鉾立(1150m)1440 1600賽の河原(1320m) 1630御浜小屋(1700m)宿泊 9月7日(日) 御浜小屋(1700m)545 630 920新山山頂(2236m)940 1000山頂(御室)(2150m)1045 行者岳(2159m) 1255七五三掛(1810m)1310 1355御浜小屋(1700m)1410 鉾立 レンタカー(鳥海ブルーライン) 酒田 酒田1800 JR特急いなほ14号 2時間7分 2007新潟 新潟2016 JR新幹線Maxとき350号 2時間12分 2228東京 |
宿泊した御浜小屋(1700m) 9月6日が今年最後の宿泊者ということで、食事の時に お神酒が振舞われました。 |
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御浜小屋からの鳥海山 明日登る鳥海山が雲間から姿を現した。 |
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鳥海湖 旧火山のカルデラ湖 (直径約200m、水深約4m) |
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御浜小屋から日本海に沈む夕日を眺める。 |
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新山に登る途中からの御室小屋・大物忌神社を 振り返る。 |
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新山は岩山からできている。 御室から新山の登り下りは慎重を要する。 1801年の噴火活動で、新山溶岩ドームが形成された。 それで新山を享保山ともいう。 1974年には、水蒸気爆発があった。 新山は、マグマが短時間で冷やされ固まった安山岩の 溶岩ドームです。 |
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新山山頂にある鳥海山の標識 |
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外輪山コースを 鳥海湖(右)と溶岩ドームの鍋森(1652m)(左)が 目に留まる。 |
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外輪山コースを 最後に鳥海山を見納めて下る。 |
(後記)
安定しない天候での登山でしたが、予定通り鳥海山に登頂できたので満足感を得て帰宅の途につくことができました。帰りは、大平山荘(国民宿舎)により汗を流しました。酒田18時発の特急、新潟20時16分発の新幹線に乗り継いで東京に22時28分に無事到着しました。鳥海山にはいつか行きたいと思っていましたが、人から誘われないとなかなか行く機会がありませんでした。普段は、単独行が多くきままに歩いていますが、4人のパーティなのでしんがりを歩いてみんなの歩き方を見ていましたが、人それぞれに個性があるようです。78歳の元気なおばあさんが1人で鳥海山登山に来ていましたが、月山にも行くと言っていました。年をとっても歩行行程を短くすれば、登山は可能のようです。
遠くこれを望めば、鳥海山は雲に消えかつ現れながら、激しい気流の中にあって、出羽を羽前と羽後に分かつ、富士に似た雄大な山裾を日本海へと曳いている。ために、またの名を出羽富士と呼ばれ、ときに無数の雲影がまだらになって山肌を這うに任せ、泰然として動ぜざるもののように見えれば、寄せ来る雲に拮抗して、徐々に海へと動いて行くように思われることがある。海抜二、二二九メートル、広い庄内平野を流れる最上川を挟んで遥かに対峙する月山よりも遥かに高く、ともに東北地方有数の高山とされているが、たんに標高からすれば、これほどの山は他にいくらでもあると言う人があるかもしれない。しかし、鳥海山の標高はすでにあたりの高きによって立つ大方の山々のそれとは異なり、日本海からただちに起こってみずからの高さで立つ、いわば比類のないそれであることを知らねばならぬ。 |
海抜2229mは新山ではなく七高山の標高です。 |