山口燿久(あきひさ)の『北八ッ彷徨(ほうこう)』を読んで北八ッをのんびり歩きたくなりました。

八ヶ岳は若いときに清里の美しの森から赤岳に登り、山頂で一泊して松原湖に下った記憶がありますが、
夏には北アルプスや南アルプスに登り八ヶ岳には足が遠のいていました。

今回はラフな計画で、登山口は渋の湯と決めていましたが、テント場だけは登山ガイドで把握し、3泊くらいの食料を用意しました。

水は、白駒池キャンプ場では豊富にありましたが、黒百合平キャンプ場とみどり池キャンプ場では貴重品でした。

白駒池キャンプ場でどちらに行くか迷いました。
雨池を通って双子池キャンプ場に行こうと思っていましたが、ニュウに登らないわけにはいかないと思い登山ルート変更しました。

8月3日(日)
新宿駅8時0分発のスパーあずさ5号に乗り、10時6分茅野駅着
10時25分発の渋の湯行のバスに乗り、終点奥蓼科温泉の渋の湯に11時16分着
渋の湯(1880m)から黒百合平(2410m)まで、標高差530mを登る。
黒百合平キャンプ場でテント泊

8月4日(月)
空身で黒百合平(2410m)から東天狗岳(2640m)まで、標高差230mを中山峠経由で登る。
眺望がきかないので西天狗岳(2646m)にはいかず、天狗の奥庭を経由して黒百合平に下山。
黒百合平から中山峠(2410m)、中山(2496m)、高見石(2300m)を経由して、白駒池(2115m)に下山。
白駒池キャンプ場でテント泊

8月5日(火)
白駒池キャンプ場(2115m)から木道の白駒池周遊道を歩いてニュウの登山口まで行き、周遊道と別れて左の道を行く。
白駒池湿原を経由してニュウ(2352m)まで、標高差237mを登る。
ニュウから中山峠を経由してみどり池のほとりにあるしらびそ小屋(2097m)まで下る。
みどり池キャンプ場でテント泊

8月6日(水)
しらびそ小屋(2097m)から稲子湯(1500m)まで、597m下る。
稲子湯温泉(600円 泉質:二酸化炭素硫黄冷鉱泉)で入浴し、10時10分発のバスを待ちました。
松原湖駅から小海線に乗り、小淵沢経由で帰りました。


北八ヶ岳の樹木

北八ヶ岳の野草

北八ヶ岳のきのこ


 北八ッといえば、だれでもすぐ思い出すのは、あの苔の匂いであろう。朽ちた倒木や、古い岩石や、湿っぽい土のそれとまじった、なつかしい森のにおいである。 木漏れ日がちらちら程度の暗い森林の中の腐葉土がこの繊細な植物の生育地帯だが、ごつごつした岩地の斜面まで、絨毯のように厚い苔でびっしり覆われている場所がある。 樹木の根元の洞(うろ)といわず、岩と岩のすき間といわず、あらゆるものを覆いつくしてどこまでもうねりひろがるこの緑の敷物の壮観は、ほとんど圧倒的とさえいえるような自然の生命力の執拗さを物語っている。
『北八ッ彷徨』より


8月3日(日) 渋の湯から黒百合平
渋の湯温泉

標高 1880m

泉質 単純酸性硫黄泉

日帰り 800円
渋の湯温泉から黒百合平への登山道
その1
唐沢鉱泉からの登山道と合流。

車で来た人は最短コース唐沢鉱泉ルートを
利用して、日帰りピストンで天狗岳に登っていた。
渋の湯温泉から黒百合平への登山道
その2

苔むした岩の間を歩きました。
岩の上に根を張る樹木
黒百合平の黒百合ヒュッテ(2410m)

黒百合平のクロユリは6月下旬〜7月上旬にかけて
咲くようです。

北アルプスや白山と比べると雪が少ないので
早く咲くのでしょう。
雨上がりの黒百合平キャンプ場
黒百合平

気温15度
標高2410メートル
温度差
0.5×24=12度

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