25-2 ゆり目(ゆり科・りゅうぜつらん科・ひがんばな科・やまのいも科・あやめ科)植物
 
                    参考:北隆館発行「原色園芸植物大圖鑑」
 
〈ゆり目(ゆり科)〉
 
ウケユリ(請百合,ウキユリ,タマウケユリとも,ユリ属)
 奄美諸島に自生する球根植物(多年草),鉢植え向き。鱗茎は白色を呈し12〜15�pで
 苦味はない,高さ40〜70�p,花径16〜17�p,花は純白色で内部はやや帯緑色,花粉は
 赤褐色,横向きに咲き芳香性。花期は7月上〜中旬。
 
ヤマユリ(山百合,関東百合カントウユリ,箱根百合ハコネユリとも,ユリ属)
 近畿・東海・関東・東北地方に多く自生する球根植物(多年草),切花,庭植え。鱗茎は
 黄白色を呈し周囲18〜20�pで食用,高さ100〜180�p,花径23〜26�p,花は白色地に赤
 褐色の斑点があり,花被の中央に黄色の筋入り,花粉は赤褐色,芳香が強い。花期は
 5〜8月。
 
ハカタユリ(博多百合,サツマユリ,紫背百合シハイユリとも,ユリ属)
 中国原産の球根植物(多年草)で,江戸時代末に渡来したと云われ,切花,庭植え。
 鱗茎は黄白色を呈し周囲26〜28�pで食用,草丈60〜100�p,花径13〜14�p,花の内面は
 黄白色で基部は黄色,外面は帯紅紫色の黄白色,花粉は赤褐色,高い芳香性。花期は
 6〜7月。
 
マドンナ・リリー(庭白百合ニワシロユリ,フランスユリとも,ユリ属)
 フランス,イタリア,ギリシア,パレスチナ原産の球根植物(多年草)で,1765年に
 渡来。欧州では古くより儀式用,教会花として用いられました。切花,鉢物,庭園用。
 草丈80〜150�p,花径9〜10�p,花は純白色で穂状に付け,高香。花期は6月下旬。変
 種に二重咲きで花に紫赤色の条の入るものがあります。
 [詳細探訪(ユリと聖書とマドンナと)]
 
ヒメユリ(姫百合,ユリ属)
 中国,朝鮮半島,わが国原産の多年草(スカシユリ系),鉢物,花壇,切花用。花径
 6〜8�p,花色は緋,橙赤,朱赤色で,花被に黒色の小斑点が僅かに入ります。花期
 は5〜6月。近似種には花色が緋色,赤色のチョウセンヒメユリがあります。
 
ウバユリ(姥百合,カバユリ,ネズミユリとも,ユリ属)
 本州中南部,対馬に自生する球根植物(多年草)で,ウバユリ属とすることもありま
 す。鉢植え向き。鱗茎は白色で食用,高さ80〜100�p,葉は大きく長さ20�p位,花は淡
 黄緑白色で内面に暗紫色の斑点入り,葯は淡褐色。花期は7月。変種のオオウバユリ
 は高さ100〜150�p,北方系で宮城県と能登半島を結ぶ線より北に分布します。
 
エゾスカシユリ(蝦夷透百合,エゾユリ,ミカドユリとも,ユリ属)
 北海道及び朝鮮半島北部,シベリアなどに分布する球根植物(多年草)で,イワトユ
 リと共に園芸種スカシユリの親と考えられ,主に庭植え。球根は白色を呈し周囲10〜
 15�pで食用,高さは普通40〜50�p,茎や蕾は綿毛を密生,花径9〜10�pで長さ7〜8
 �p,花は橙黄又は橙色で紫色の小斑点があり,上向きに咲きます。花期は5月中〜下
 旬。
 
タカサゴユリ(高砂百合,台湾百合タイワンユリとも,ユリ属)
 台湾原産の球根植物(多年草)で,大正12年に渡来。主に庭植え。球根は黄色を呈し
 周囲10〜12�p,高さ30〜200�p,葉は密生,花弁はテッポウユリより長く20�p位,径12
 〜13�pで内面は乳白色,外面は紫褐色。花期は7〜10月。
 
キカノコユリ(黄鹿之子百合,キンコウテンとも,ユリ属)
 中国中部の湖北,貴州省の山地原産の球根植物(多年草),庭植え。草丈150〜200�p,
 花色は橙ないし橙黄色に黒褐色の斑点を持ち,花は鐘形で下向きに咲き多花性,6〜
 6.5�pの花茎に総状花序に付きます。花期は7月中,下旬。変種に純黄色花のvar.cit-
 rinum hort.,茎の直立するvar.evecta hort.があります。
 
ササユリ(笹百合,サユリ,サツキユリとも,ユリ属)
 本州中西部,四国,九州の一部に自生する球根植物(多年草),庭植え,鉢植え向き。
 球根は淡黄色を呈し周囲12〜15�pで食用,高さ50〜100�p,花径13〜14�pで長さ13〜14
 �p,花粉は赤褐色稀に黄色,花は横向きに咲きます。花色は普通桃色で,白から濃桃
 色まで。花期は6〜7月。変種にニオイユリ,フクリンササユリ,シロバナササユリ
 があります。
 
オニユリ(鬼百合,テンガイユリとも,ユリ属)
 原産地不祥。中国,朝鮮半島,樺太,わが国に分布。庭植え用,球根を食用。草丈120
 〜180�p,花径10〜12�p,花は朱赤色に暗紫色の大きな斑点が密に入り,花弁は反転し
 複生総状花序に5〜18輪下向きに咲きます。花期は7〜8月。変種にヤエオニユリ,
 オウゴンオニユリなどがあります。
 
コオニユリ(小鬼百合,ユリ属)
 全土の山地及び朝鮮半島,中国に自生する球根植物(多年草),球根を食用として栽
 培。球根は白色で周囲20〜25�p,高さ70〜150�p,花径7〜8�pで長さ9�p,花は普通
 橙赤色で赤紫から黒褐色の斑点があり,花被は強く反巻きし下向きに咲きます。花色
 の濃淡の変化もあり,黄花種のキヒラトユリもあります。
 
テッポウユリ(鉄砲百合,ユリ属)
 九州南部〜沖縄諸島,台湾原産の球根植物(多年草),切花,花壇用。茎は太く直立
 し,高さ60〜80�p,花は長さ15〜18�pの筒形,花色は純白色,花粉は黄色で横向きに
 咲き,高芳香性。花期は6月頃。
 
チョウタロウユリ(長太郎百合,ユリ属)
 江戸時代末期頃選抜されたと云われるテッポウユリの変種(多年草),鉢植え向き。
 球根は周囲14〜19�p,高さは矮性で30�p,葉は白覆輪,花は小輪で長さ10�p程度,花
 色は純白で高芳香性。花期は6月中〜下旬。
 
イワトユリ(岩戸百合,スカシユリとも,ユリ属)
 紀伊半島から青森県にかけての太平洋岸,伊豆七島などに自生する球根植物(多年草
 )で,園芸種スカシユリの原種の一つ。庭植え,切花用。球根は白色を呈し周囲15〜
 18�pで食用,花径13〜14�pで長さ8〜9�p,花色は橙赤色で赤褐色の大きい斑点が入
 り,花は上向きに咲きます。花期は6〜8月。
 
クルマユリ(車百合,カサユリ,コメユリとも,ユリ属)
 本州中部地方以北の高山,寒冷地及び朝鮮半島,中国に分布する球根植物(多年草),
 ロックガーデン,鉢植え向き。球根は白色を呈し周囲8〜10�pで食用,高さ100�p,葉
 は輪生,花径3.5〜4�pで長さ3〜3.5�p,花は朱赤色で黒色の斑点があり,花は下向
 きに咲きます。花期は夏。
 
タモトユリ(袂百合,タモツユリ,テモチユリ,香百合コウユリとも,ユリ属)
 吐喝喇列島トカラレットウ・口之島だけに自生する球根植物(多年草),鉢植え向き。鱗茎は
 淡黄色を呈し周囲18〜20�pで食べられ,高さ60〜100�p,花径15〜16�p,花は純白色で
 基部は緑色,花粉は黄色,上向きに咲き高芳香性。花期は7月中〜下旬。
 
サクユリ(作百合,為朝百合タメトモユリ,大島百合オオシマユリとも,ユリ属)
 伊豆大島から青ヶ島までの伊豆諸島に自生する球根植物(多年草),庭植え向き。鱗
 茎は黄色を呈し周囲25〜30�pで食用,高さ150〜200�p,花はユリのうちでは最大で径
 30�p以上,花色は白色,花粉は赤褐色,本来花被に赤褐色斑は入らない(伊豆諸島北
 大島のものは半数以上は斑点入り)が中央に黄色の筋が入り,強芳香性。花期は7月
 上〜中旬。
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