♪Column - 今月のおすすめELLINGTONCD The FEELリーダー井上によるオススメCDの紹介。
連載第8回 (1999年3月) AT NEWPORT 入手難易度 A 【伝説のテナー・ソロ、伝説の1枚】 |
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【この1枚、この3曲】
1.DIMINUENDO AND CRESCENDO IN BLUE
ジャズ史上、いや音楽史上に残る演奏です。アレンジのなんたるか、ソロのなんたるか、そして感動のなんたるかを教えられる1曲。The FEEL と私にとって大きな目標の一つです。
2.FESTIVAL JUNCTION
このアルバムに収録されている5曲のうち4曲までがブルースで、この曲もそうなのですが、ジミーのクラリネットがおすすめです。後半結構盛り上がります。
3.JEEP'S BLUES
大御所登場!DIMINUENDO〜がONE FOR ALL なら、この曲は ALL FOR ONE が聴き所でしょう。ホッジスが怖いくらいに輝いています。
【もうひとこと...】
ライブ当日、誰とは言いませんが有名なモダンジャズコンボが大受けして、タイムスケジュールが大幅に遅れたことからエリントニアたちのイライラはつのり、演奏せずに帰ろうというモノまで出る始末。しかしその後起こったのが上の大事件!人生はわからないものです。DIMINUENDOの演奏後、観客の興奮が延々と収まらなかったことから、それを沈めるためにエリントンはたまらず予定を変更して
I GOT IT BAD を演奏したとのこと。
・・・裏を返せばDIMINUENNDOはプログラム上、ライブの最後を飾っていたいわゆるメインの曲ではなく、それまで何度も同じように演奏していたモノで、(もちろんソロはこんなに長くはなかったでしょうが・・・)その日、いきなりブレイクしてしまったのです!!
ちなみに当日は大雨。ひょっとして逆ハイ効果?!
【DATA】 (録音 '56,7 , Newport)
1.NEWPORT JAZZ FESTIVAL SUITE:
Festival Junction
Blues To Be There
Newport Up
2.JEEP'S BLUES
3.DIMINUENDO AND CRESCENDO IN BLUE*
* : We can play. Please request !
DUKE ELLINGTON, piano; RAY NANCE, WILLIE COOK, WILLIAM 'CAT' ANDERSON, CLARK TERRY trumpet / QUENTIN JACKSON, BRITT WOODMAN, JOHN SANDERS trombone / JIMMY HAMILTON, JOHNNY HODGES, RUSSELL PROCOPE, PAUL GONSALVES, HARRY CARNEY, clarinet and saxophone / JIMMY WOODE bass / SAM WOODYARD drums