♪Column - 今月のおすすめELLINGTONCD The FEELリーダー井上によるオススメCDの紹介。

連載第6回 (1999年1月)

Live Concerts in Paris - 1958

入手難易度
A:日本盤でほぼ入手可能(あなたの街のレコード屋さんで注文OK!)
B:洋盤でほぼ入手可能(タワーなどの大型店にはだいたい品揃え)
C:探せばほぼ見つかる(大型店を2〜3軒ハシゴしてください)
D:なかなか見つからない(”探す楽しみ”を味わえます)
E:入手困難(見つかればラッキー!”どうしてもほしい”という方は海外へ)

【思わず鳥肌が立つソロの名演集】
まさに「駒が揃った」オーケストラ。私はここから5年間ほどのライブが1番好きです。プレーヤーの存在が左右するレパートリーも当然充実していて多彩です。'63のThe Great Paris Concertのプロローグとでも言いましょうか、下の他にも「このアルバムならでは」の名演揃いで、特にキャットを始めブラス人の活躍が目立ちます。

【この1枚、この3曲】
1.Newport Up

すさまじいばかりの反射神経というか神業というか・・・エリントン楽団でこれほどソロのバリエーションが多い曲も少ないのでは?アルバム"At Newport"との聴き比べがおすすめです。
2.Passion Flower
50年代半ばに一時エリントン楽団を離れていたホッジスが、古巣でのびのびとプレイしている様子がうかがえます。
3.El Gato
全世界数万人のキャットファンのみなさん、お待たせしました!数ある録音の中でもこれが最も豪快かつ爽快です。The FEELでは引き続きキャット役を大募集!

【もうひとこと...】
不思議なことにヨーロッパ、特にパリでの録音に名盤が目立ちます。聴衆の盛り上がりが良かったのでしょうか?実際、パリの街には今でもジャズがあふれ、CD Storeや中古レコード店でもエリントンのコーナーの大きさと品揃えには目を見張るものがあります。

【DATA】 (録音 '58/10, PARIS)
1.TAKE THE 'A'TRAIN
2.MEDLEY: BLACK & TAN FANTASY〜CREOLE LOVE CALL〜THE MOOCHE
3.NEWPORT UP
4.DEEP PURPLE
5.JUNIFLIP
6.FRUSTRATION
7.SUCH SWEET THUNDER
8.SONNET FOR HANK V
9.ON THE SUNNY SIDE OF THE STREET
10.PASSION FLOWER
11.THINGS AIN'T WHAT THEY USET TO BE
12.JAM WITH SAM
13.EL GATO
14.STOMPY JONES
15.DIMINUENDO AND CRESCENDO IN BLUE

DUKE ELLINGTON, piano / RAY NANCE, HAROLD 'SHORTY' BAKER, WILLIAM 'CAT' ANDERSON, trumpet / CLARK TERRY trumpet &flugelhorn / QUENTIN JACKSON, BRITT WOODMAN, trombone / JOHN SANDERS trombone & valve trombone / JIMMY HAMILTON, JOHNNY HODGES, RUSSELL PROCOPE, PAUL GONSALVES, HARRY CARNEY, clarinet and saxophone / JIMMY WOODE bass / SAM WOODYARD drums & percussions