♪Column - 今月のおすすめELLINGTONCD The FEELリーダー井上によるオススメCDの紹介。

連載第4回 (1998年11月)

ALL STAR ★ ROAD BAND Vol.U
SONY AGK39137

入手難易度 C
A:日本盤でほぼ入手可能(あなたの街のレコード屋さんで注文OK!)
B:洋盤でほぼ入手可能(タワーなどの大型店にはだいたい品揃え)
C:探せばほぼ見つかる(大型店を2〜3軒ハシゴしてください)
D:なかなか見つからない(”探す楽しみ”を味わえます)
E:入手困難(見つかればラッキー!”どうしてもほしい”という方は海外へ)

【変幻自在のソロとアレンジ】
脂が「のりきった」というより「弾け飛んでいる」1枚です。
旅の先々での出会いが、熟練のSoloに新鮮な風邪を送りこんでいるような、50年代後半のショウ・ケースです。
ソロとオーケストラのバランスのとれた録音もNICEです。

【この1枚、この3曲】
1.Sophisticated Lady
バリトンサックスのハリー・カーネイが「これでもか!」とばかりに吹きまくる一曲。
The FEELのバリサク奏者の必須曲でもあります。
2.Take The "A" Train (Vo)
コルネットにトランペット、それにバイオリンとダンスもこなす芸人、「レイ・ナンス」が唄います。
あー楽しそう・・・・
3.Diminuendo And Crescend In Blue
数あるこの曲の録音の中でも、これがソロもオーケストラも1番好きです。
これだけ長いソロで客を飽きさせないポール・ゴンザルベス魅力を探りたい・・・・

【もうひとこと...】
このアルバムも私が京大Dark Blue時代に目標とした1枚です。
曲とソロとアレンジの関係について考えさせられます。
「ロード」と言えば、メンバーのバスの席順が決まっていたとのこと。
そこらへんの人間関係を探ればオモシロそうです。

【DATA】 Dr.Jazz (Jun. 1957:Carrolltown, Pennsilvania)
1. TAKE THE 'A' TRAIN
2. TAKE THE 'A' TRAIN (Vo.)
3. SUCH SWEET THUNDER
4. FRUSTRATION
5. COP OUT
6. PERDIDO
7. MOOD INDIGO
8. BASSMENT
9. SOPHISTICATED LADY
10. STARDUST
11. JEEP'S BLUES
12. ALL OF ME
13. DIMINUENDO AND CRESCENDO IN BLUE
14. I GOT IT BADAND THAT AIN'T GOOD
15. ON THE SUNNY SIDE OF THE STREET

 

Duke Ellington, piano
Joe Benjamin, bass
Sam Woodyard, drums
Harold "Shorty" Baker, Willie Cook, Clark Terry, trumpets
Ray nance, cornet & vocal
Quentin Jackson, Britt Woodman, John Sanders, trombones
Johnny Hodges, alto saxophone
Russell Procope, alto saxophone & clarinet
Jimmy Hamilton, tenor saxophone & clarinet
Paul Gonsalves, tenor saxophone
Harry Carney, baritone saxophone & bass clarinet