この曲は、境町立境第一中学校吹奏楽部(茨城県)顧問の鈴木勉先生の委嘱により、
2010年に作曲され、同校によって茨城県アンサンブルコンテストにて初演されました。
曲は、主に様々な教会旋法を基に作曲されており、音域も初心者でも演奏しやすいように制限してあります。
「祈りとファンファーレ」というタイトルが示してある様に、
祈り(歌う部分)とファンファーレの部分の音色を感じ取りながら演奏していただければ幸いです。
曲は、タイトルとは逆にファンファーレの部分から始まります。
様々なファンファーレが重なり合い、教会のような響きの中で中間部の祈りの部分に入ります。
祈りは前半に出てきたテーマのヴァリエーションを経て、後半のファンファーレの部分に入ります。
後半は前半のファンファーレを変化させたものですが、長2度高い設定となっており前半よりも明るい響きに
変化して、壮大に曲を閉じます。
オリジナルヴァージョンは、Tp4、Hrn、Tb、Euph、Tubaという編成になっています。
配置(並び方)を研究したり、ファンファーレの部分でトランペットなどのベルの向きを工夫するなどすると、
さらに立体的な演奏になると思います。
(初演は舞台下手から、Tp1、Tp2、Hrn、Euph、Tuba、Trb、Trp4、Trp3、でした。)
※作曲者によって編曲された、Tp3ヴァージョンはTp3,Hrn,Trb2,Euph,Tubaとなっています。
皆さんの立体感と想像力あふれる演奏を期待しています。