野球つれづれ日記         

・・・つれづれなるままに記す野球つれづれ日記。2004年7月10日〜12月27日掲載分です。


12/27(月)
 いつの間にか2ヵ月半も過ぎてしまいました。平穏無事なオフの日々を過ごしています。今日はようやく「ベースボール・レコードブック2005」を買う事が出来ました。先週初めから「まだかな〜??」と、連日書店通いをしていたのですが、ようやくという感じです。多分これまでで一番遅い発売だと思います。そんなわけで安打・本塁打ランキングなどは来年更新しようと思います。それと、トップに書きましたが来年早々に記録特集のB.B.MOOKが出るそうなので楽しみです。この手のムック恒例となった巻末のスーパー記録集に通算・年間記録ランキングが載るようなので、発売されたら自分のページと照らし合わせて正確性の確認にも利用したいです。

 今月上旬に来季の日程が発表になりました。セ・リーグが146試合、パ・リーグが136試合ですか。それにしても146試合とはセ・リーグ史上最多で、パでもこれを超えるのは過去3シーズンしかありません。もちろん私もこんな試合数のシーズンは初めてなので、シーズン記録への挑戦とか数字的可能性も高まると言う意味では楽しみです。交流試合という大義名分もあるので試合数増には敏感な選手会も比較的簡単に受け入れたのでしょうね。

 それと日程表を見て思うのですが、個人的には交流試合をぶっ続けでなく2サイクルに分けても良かったんじゃないかと。確かに初の試みで興味深いのですが、6週間連続とは。例えば5月の後ろから3週間。そして7月の頭から3週間とか。オールスターが遅くなるようならもう1週早くして6月最終週から第2サイクルとする方法もあります。これなら交流試合の間に3〜4週間は同一リーグ同士の試合が入るわけで、「交流試合のマンネリ化」を避ける効果が少しはあるかなとも思うのですが。やる前からマンネリ化を心配するのも何ですが・・・。

 あと、セ・リーグは10/6まで日程を組んでますが大丈夫なのでしょうか?現在の日程表では予備日が明らかでないのですが、今年のパ・リーグがそうだったようにオールスター前の早い時期から予備日を設定して後ろに残さないスタイルならいいのですけれど。今年の公式戦ラストが日本シリーズと重なってしまった反省を生かしてほしいですね。まあ天候次第となれば運任せのような感じでしょうか。

 楽天イーグルスはもう少し華々しく補強するのかと思ったら、ちょっと期待外れでした。大物大リーガーとかFA選手とかあるいは国内で実績ある外国人選手の獲得など。現時点でもペタジーニ(元巨人)、バルデス(元ダイエー)、アリアス(元阪神)らはフリーなんじゃないかと思うのですが。それとFAでもその気になれば鈴木健とか清水あたりが獲れたのでは??ついでに金銭トレードで片岡とか東出とか獲れば結構ネームバリューの点でも他球団に対抗出来たと思うのですが・・・。まあGMさんの考えとか、諸事情とかでそうはならなかったと言う事ですね。それならそれで一期生である大廣・西谷・塩川で内野を固めるのも面白いです。来季の健闘を祈りたいと思います。キャンプインまであと36日、オープン戦開幕まであと61日、パ・リーグ開幕まであと89日、セ・リーグ開幕まであと95日です。


10/16(土)
 いよいよ今日から日本シリーズですか。昼間は公式戦最終戦となる横浜−ヤクルト戦もあるようですが、これでいよいよ閉幕というわけです。この試合の終了をもってこのホームページのシーズン更新も終了です。あとは松井秀喜選手のポストシーズンゲームの成績を細々と載せるぐらいで、今後はオフ更新に突入。ただし、毎年の話ですがレコードブックが出る前はスローペースの更新になりそうです。比較的手のかからない部門のランキング集あたりから始めて、シリーズ終了後にはチーム記録のページとか更新する予定です。近鉄のページは今季で終了でしょうか。新球団はやはりオリックスの流れと捉える方が順当な気がするのですがね。大阪ドームを主体にと言ってみたり、名前がバファローズだったり紛らわしい感じ。やれやれ・・・。

 今日の試合で岩村選手がホームランキングにチャレンジします。3割もかかっているし気になるところです。日本人選手で「3割40本100打点」というと、ここ20年間では掛布・落合・門田・松井・中村と5人しかいません。大リーグ志向の岩村選手、ハイレベルな数字で有終の美で飾ってもらいたいです。今オフは大リーグ行きの選手が結構出そうですね。大塚・高津の両投手が活躍しましたし、苦戦した感じの松井稼頭央選手でも.270は打ちました。松井秀選手同様に稼頭央選手も2年目以後の伸びが期待できますし、「俺もチャレンジしたい」という選手が増えても不思議ではないですね。

 今のところ、井口・仁志・稲葉・藪・デニーらがメジャーを視野に入れているようです。そのうち井口選手はまだFA権ないし、どうなるのでしょうね。FA権まであと2年はかかるとおもいます。ただ、FAでメジャー移籍されると球団は何もメリットがないので、FA資格の7年目や8年目でポスティングというのは選手は早く行けるし、球団にも資金が入るという事で双方にメリットはあると思います。このポスティング制度には行きたい球団を選べないとかマイナス面もありますが、選手自身がこの制度の適用を望まなければ行われない訳ですから、まあ井口選手がこれでメジャー行きをするのもそれはそれでいいんじゃないでしょうか。ファンは寂しいでしょうが、「本人の意思」がそうなのですから。

 松井稼頭央選手が去り、中島裕之選手が台頭したように、ではポスト井口を探ってみるといるのですねこれが。昨年のドラフト4位で入団した明石健志選手です。ウエスタンリーグで81試合303打数92安打の打率.304。三塁打がリーグ1位の12本もあり19盗塁もチーム1。高卒ルーキーでは申し分ない成績です。ただ、本塁打はゼロ。タイプ的には「川崎2世」かもしれませんね。ただ、松井稼頭央選手でも一軍レギュラー1年目は473打数で1本塁打、城島選手の入団1年目(ファーム)も207打数で1本塁打と後の30本塁打打者でも当初はなかなか打てなかったりします。明石選手は彼らとタイプが違うかもしれませんが、将来的には20本ぐらいは打てるようになるかもしれません。ちなみに城島選手の1年目のファームの打率は.304で明石選手と同じ。将来が楽しみですね。


9/30(木)
 中日の優勝は明日からのナゴヤドームに延びました。3試合ありますからホーム胴上げが実現する確立は高いですね。そしてパ・リーグも明日からプレーオフですか。3位までが参加する初の試みですが、さてさてどうなりますか。
 四国で独立リーグ立ち上げとか。経営的に成り立つのか、ちょっと心配ですがプロ野球を目指す若い選手の受け皿的要素もあるようなので、そう高給でプレーする選手はいないのでしょう。だから膨大な人件費で苦戦するという事はないのかもしれませんね。ただ、テレビ中継などは地元ローカルくらいしか期待できないかも。いずれ、その球団のどれかがプロ参入なんてことも有り得るのでしょうか?マスターズリーグよりは動ける選手の試合って事でそれなりに面白いかも。スカパーあたりで中継したらどうでしょうね。

 松中選手、見事に三冠王となりました。ついでに安打・出塁率・得点も1位。これは1973年王貞治に次いで史上2人目のようです。首位打者は逃しましたが小笠原選手も3年連続.340でこれはイチローに次いで2人目ではないでしょうか。通算打率も.327とさらにアップして来季も楽しみです。パ・リーグの打撃ベストテンを見ると10人中7人までが去年に続く10傑入り(それも1位〜7位まで)。やはり実力者はしっかりした数字を残すと言う事ですね。9位の福浦選手も4年連続3割と3割台の常連になってきました。4年目の西武・中島選手の27本塁打・90打点は立派ですね。城島選手でも初の20本以上は入団7年目でしたし。

 まあ今季は五輪で主力選手が抜けたのでタイトル争いもちょっと頭数不足と言うか、顔ぶれが限定された気がします。来シーズンはカブレラ選手もフル出場してもらって、5〜6人で本塁打や打点を争ってもらいたいですね。
 頑張ったと言えば近鉄・北川選手の20本塁打・88打点も凄い。日本ハム・高橋信選手の26本塁打・84打点も目に付きますね。セ・リーグの嶋選手といい、チャンスさえ与えられればこれだけの数字を残せるバッターが控えに甘んじていたわけですよね。北川・高橋両選手とも去年ひとつのきっかけを掴んだ感じですが、2年前の2002年などは北川選手が1本塁打・8打点、高橋選手が0本塁打・2打点という数字でしたから、まさに大ブレイクの感ありです。

 新庄選手もあと一歩で3割、自己最高打率でした。守備も相変わらず華麗ですし日本ハムはいい選手を獲得しましたね。プレーオフでの大暴れも期待出来そうです。中村紀洋選手はメジャーリーグに行くのでしょうか?メッツとごたごたしただけに、すんなり決まるかどうか気になるところですね。ここ2年の数字がそれほどでないのがちと心配の種でもあります。


9/23(木)
 球界を未曾有の大混乱に陥れた再編問題も労使交渉の合意と言う事で、ようやく決着に向かったようです。でもまだ、実際にはどうなるのか、どう変わっていくのかよくわからないというのも正直なところです。今後の推移もしっかりと見守って行かなければなりませんね。いずれにしても、選手もファンもそして経営者側も皆が傷付いたわけですから、これを無駄にしないよう今後を歩んでいってほしいと思います。古田会長、球場に駆けつけて代打でレフト前ヒット。カッコ良過ぎです!2000本安打まであと22本。少しでも早い方がいいかもしれませんが、消化試合での達成は可哀想なので、来季開幕直後に華々しく達成してほしいです。

 イチロー選手も昨日・今日と凄い勢いですね。これで完全にペースダウン分を取り返した感じです。残り10試合10本でタイ、11本で新記録ですか。残り10試合のうち7試合はロード。つまり勝っていても9回まで攻撃があるので打席数が多くなるわけで有利な材料です。今日みたいに9回で7打席も回るとウハウハですよね。そして最後の3試合がホームに戻ってのレンジャース3連戦。新記録はホームでという可能性大です。ちなみに明日は休みで、その後テキサスで3連戦・オークランドで4連戦・シアトルに戻って3連戦の10連戦となっています。

 昼間の横浜-巨人戦もなかなか凄かったですね。二転三転という言葉がありますが、何と両チームが3度ずつ逆転する六転試合でした。6ホーマーの巨人を0ホーマーの横浜が破るという今季の巨人を象徴するような試合でした。9回裏二死無走者から3点差を逆転された木佐貫投手。抑えの適性はあまりないような気もしますね。ボールは一流でも精神的に弱いようです。いつも困ったような表情してますし。

 ダイエーも一時は1-6とリードされながら延長12回サヨナラ勝ち。札幌での試合の時とは流れが完全に逆でした。やはりホーム球場で戦う効果と言うのはあるものですね。プレーオフの上位チームアドバンテージがホームで戦うというものだけでは弱いと思っていましたが、このところのダイエーと日本ハムの試合を見ているとそうも言えないようです。さて、三冠争いですが特に敬遠合戦と言う事もなく普通にやれていたようで良かったです。あと1試合を残すセギノール選手が45号を打つかどうかが注目ですね。個人的には三冠王なんて滅多にない記録なので、44本で分け合ってほしいと思ったりしていますが。


9/18(土)
 ついに日本プロ野球史初のストライキ突入です。これに関しては反対意見もあるようですが、私は選手会を全面的に支持します。ストライキは確かにやらずに済めばそれに越した事はありませんが、その最終手段で立ち向かうしかないところまで選手達を追い込んだのは他ならぬ経営者サイドです。相変わらず「損害賠償云々」と叫んでいるようですが、自分達のまいた種であり経営者サイドの自業自得に過ぎません。厳密にはコミッショナーをはじめとするNPB機構側の責任も大で、「経営者+NPB」となるのでしょうか。裁判所からも「NPBの姿勢は著しく誠意が欠けるものである」とか何とか先日注意されていましたが、一向に改まる気配がないようです。こんな注意をされる事自体恥ずかしい話なのにね。

 辞任を表明したというコミッショナー氏ですが、今回の一連の流れの中でのその行動には初めから失望感一杯でした。何かと言えば「私には権限がないから」ですからね。確かに真にコミッショナー職を務めようとすれば、各球団から煙たがられる事もあるでしょうし、実際疎まれたコミッショナーも過去にはいました。でも、こういう時こそリーダーシップを発揮して泥沼化回避に努めてほしかったと思います。自ら飾り物である事を認め、最後は「敵前逃亡」ですか。かなりガッカリ。これは両リーグ会長も同じです。会長職やコミッショナーがそれほど権威のないものなら、これを覆すくらいの改革を行ってほしいですね。折角の機会と捉えて膿を全部出し切ってもらいたいです。そのためなら公式戦が打ち切りになったり、日本シリーズが中止になっても「将来のため」と我慢しますよ私は。

 昨日の焦点は新規参入を05年としたい選手会と05年以降としたい経営者サイドとの食い違いという話です。これに関して経営者・NPB側は「時間がない」、「間に合わない」の一点張りです。合併・縮小は数ヶ月でどんどん決めて先に進める癖に、新規参入になると「難しい」、「出来ない」では選手会でなくとも「何で??」と思いますよね。これじゃ納得出来なくて当たり前です。こんな論理で選手会を丸め込めると思っている事自体、馬鹿にした話です。11球団で1年間時間稼ぎして、その間にダイエーが崩壊するのを見込んでいるのでしょうか。その時に再び10球団1リーグ論や1球団がセからパに移籍しての2リーグを考えているのでは・・・と思ってしまいますよ。

 ところで10日の交渉の時でしたが両リーグの首位チームから対照的な声が聞かれました。中日・立浪選手は「チーム内では半分くらいがストに反対していた」。え??98パーセントでスト権確立したのでは?まあ日本シリーズがやりたいのでそういう気持ちに変わったりもしたのでしょうけどね。一方のダイエー・松中選手は「優勝よりも大事なものがある」と言ってくれました。これはとても嬉しかったです。目先の、今年だけの優勝話でなく将来の野球界を考えた、と。そこまで言ってくれると野球ファン冥利につきますよ。結果的には中日の選手もスト権行使で一致してくれたよう(日本シリーズをあきらめたわけじゃないでしょうが)なので、選手会の分裂などにはならなくて良かったと思います。ただ、長引くとそういう内部の意見の食い違いも出てくる可能性もありますし、難しいところです。

 結局のところ、合併に関してはもう戻れないみたいです。何とも悲しい話で、これでバファローズは55年の歴史にピリオドを打つ事になるのでしょう。合併で「オリックス・バファローズ」と名乗るらしいですが、これは実際にはオリックス球団が名を変えただけでしょう。バファローズにしてバファローズにあらず、ですよ。従来のオリックスファンはまだしも、近鉄ファンが応援するかね??と疑問符一杯です。それにホームも2球場を使おうとしている。1つに絞ってくれれば楽天でも他のところでも、その球場をホームに新球団を旗揚げ出来るのにね。

 話はストに戻りますが、実際にここまやるならばもっと早い時期の方が良かったと言う思いもあります。合併文書に調印したり、オーナー会議で承認されたりしたあとでは合併解消は意地でもやらない、という姿勢が出てしまうでしょう。あの人達にも面子があるでしょから。と言うより面子だけで動いているのか?
 過激かもしれませんが、7月頃から無期限ストでもやるくらいでないとあの人達の考え方を変えさせる事は出来なかったのではないでしょうか。
球団も選手も自分達の所有物なんだから、オマエら言いなりになってりゃいいんだよ!という態度が見えていますから表面的な言葉だけで誤魔化されてはいけません。先行き不透明ですが、衰退への道へと突っ走ろうとする人達を止められるのは最早選手会だけのようです。頑張ってください!


9/4(土)
 さて、球界再編問題も9/6や9/8あたりにいろいろ会合が開かれて、そこで大体の方針は決まるのでしょうね。というよりいい加減に決めなきゃどうにもならんでしょう。合併差し止めも裁判所に却下されたし、全て白紙に戻して今季同様の2リーグ12球団は可能性が低くなった感じもします。でも1リーグへの主張も以前よりはトーンダウンしているようですね。それもこれも「巨人、パ・リーグ移籍」という話のなせる業らしいですが。つまりパ・リーグサイドの1リーグ論トーンダウンは世論や選手の言い分に聞く耳持ったのと違うらしいわけで。これではやはり真の解決に向かっているとは思えません。逆にセの他球団が「巨人が行くならウチも」とパ・リーグ行きを希望なんて話もありますし、何だか馬鹿馬鹿しい限りです。

 え〜と、昨日松中選手が打率トップに立って三冠王挑戦が現実味を帯びてきました。五輪期間中、動かない小笠原選手の打率とどう戦うか見ていましたが、結局抜けなかったんですね。それが小笠原選手の急落で入れ替わった格好。まあ実績ある小笠原選手ですから、また巻き返しはあると見ていますが。日程を見ると最後の方にダイエーと日本ハムの直接対決が3試合(8/30の中止分を含む)あります。本塁打・打点のライバルはセギノール選手1人と言っても良く、こうなると松中選手の三冠王は日本ハム勢との競り合いとなるわけです。日本の悪しき風習である「タイトルのための敬遠合戦」がまたまた行われる可能性も大。松中選手としては9月17日からの西武3連戦で全部門トップに立っていることが条件ですね。

 セの首位打者は嶋選手の逃げ切りか、いやまだまだ分からんかな〜。200安打を目指した時に、終盤で2位と僅差になったときどうするかですね。首位打者を取るか、200安打を取るかの選択を迫られるかもしれません。まあ個人的には.330くらいの争いで佐伯・前田・ラロッカあたりも加わる大混戦が見たかったりしますが。彼らに続くアレックス・桧山・多村・ウッズ選手たちにも.330くらいの争いならまだまだチャンスありですし。小久保選手のカムバック賞は確実でしょうが、今年は野手の新人王候補が見当たらないようです。セは川島投手、パは三瀬投手と2人のルーキーがかなりリードしていて、まあ本命と言っていいのでしょう。ロッテの2年目・西岡選手が50安打クリアしていますが後半戦から、という印象ですし。期待はずれだったのは鳥谷選手でしょうか。もう少しやると思っていたのですが。来季以降もポジション取れるか気になります。


8/28(土)
 こんなコーナーがあった事を忘れていた・・・わけではありませんが、何しろ五輪ブームの日々でそれどころではありませんでした(笑)。しかし、おかげで例年に比べて夏の甲子園の観戦度が著しく低下しましたね。もちろんプロ野球観戦度も低下。やっぱり4年に1度と言うのと、国同士の戦いと言うので他のスポーツより優先順位上がってしまいます。まあ、ここのところは球技等も日本は日程終了で出なくなりましたし、ようやく日本プロ野球に関心も戻りつつあるってところでしょうか。

 西武とダイエーの一騎打ちも、いずれプレーオフが待っていると思うとやや盛り下がります。でも日本ハムやロッテあたりにはプレーオフさまさまでしょうけど。それにしてもロッテの後半戦の強さは監督が代わっても健在ですね。西岡選手がいつの間にかスイッチになっていたのにはビックリでしたが、今江選手とともに今後を背負ってくれそうです。オリックスの3年連続最下位はどうやら決まりのようですね。投手陣が悪すぎますし、柱と呼べる存在がいません。ドラフト戦略が悪かったか、育て方が悪かったか?

 ヤクルトの岩村選手のホームランペースが凄いです。序盤から自己最多はいけるというペースでしたがここ1ヶ月でさらにペースアップした感じ。107試合で38本とは140試合では49.7本と50本も狙えそう。ちなみにこのチームから外国人選手のホームラン王は何人も出ていますが、日本人選手となると47年ぶりの事。巨人より9試合も多く残しているし、ローズ選手を逆転するのは可能でしょう。むしろウッズ選手の方がライバルになるかも。

 五輪選手もポツポツと戻ってきました。やはり彼らがいるといないのとでは試合を見る楽しさも違いますね。終盤に向かってタイトル争いも白熱するでしょう。ところで広島の嶋選手は頑張っていますね。一時は打率も下がり気味でしたが、それでも3割を割るまでは行かずに盛り返しましたから。春先の活躍がフロックでない事を証明しています。去年2試合でただけで年間1安打の選手ですからね。それを思うと日本球界にはまだまだ埋もれた選手がいるって事ですよ。いわゆる「飼い殺し」的な選手も多いですし、出場機会さえあればという選手は多いです。また、江藤・片岡・鈴木尚選手のように実績が十分あるのにベンチを温め続けている選手もいます。

 こういった選手の事を考えれば、球団数は削減よりむしろ増やしてもいいくらいだとか思ってしまいます。少ない方が質の高いプレーを提供出来るという意見もあるようですが、減らせばそれだけ出られなくなる選手が増えるわけですから。上に書いたように、12球団ある今でさえ、力があってもチャンスのもらえない選手が多いのが現状なんですよね。「ファームの強打者」が定位置になってしまっている選手など見ると胸が痛みますよ。例えば近鉄から巨人に移籍して2年目の吉川選手。週ベのファームのページなど見ると打撃成績表に常時載っているので気になります。昨年20本塁打・64打点、今年も19本塁打で打点も独走の72打点。これだけ打って今季は一軍出場ゼロです。普通切れますよ、これで上がれなければ。巨人と言う球団に来た不運を嘆くしかないのでしょうか。今年は故障で出ていませんが、近鉄・吉岡選手の昨年までを見ても「飼い殺しはいかんよ!」と強く思ってしまいます。


8/7(土)
 今日から夏の甲子園が開幕。しかし1週間もすると五輪の陰に隠れてしまいそう。最近何度かの五輪でも、これほど夏の甲子園と日程が重なった事はないように思うのですが。何だかもったいない話です。五輪も見て甲子園も見てプロ野球・メジャーリーグも見る・・・なんて事は時間的に到底不可能ですよね〜。とりあえず、4年に1度ですし五輪優先で過ごそうかな、とは思っていますけど。

 先日「朝まで生テレビ」でプロ野球の合併・統合問題等に関する討論を見ました。なかなか面白かったです。ただ、本当の意味で討論するなら張本勲氏のような1リーグ論者も数名入れた方が白熱したでしょうけど。ただ、10名以上も集まると発言の機会が制限される人とかもいて、なかなか自分の言いたい事を全部言うところまでは行かないようですね。他人の発言をさえぎって自分が発言するくらいの強引さがないと。

 それとラストで堀江社長の「パ・リーグの各球団はオークションにかければ、(欲しいと)手を挙げるところはたくさんありますよ」は失言でしたね。パ・リーグ育ちの東尾氏は「パ・リーグを馬鹿にするんじゃない!」とマジ怒ってましたっけ。まあ堀江氏は「パ・リーグは全球団赤字かもしれないが、魅力のないソフト(ハードか?)ではない」と言いたかったんでしょうけどね。言い方がまずい。Tシャツで来てブーイングされてましたけど、先日の「大阪の未来を考える会」でしたか、それにもやはりTシャツでしたね。まああれは「朝まで生テレビ」で指摘されていた通り、『背広でネクタイの方が受けがいいと分かっていてわざとラフな服装で来る』のでしょう。本人の自由と言えばそれまでですが、わざわざ反感を買わなくてもという気もします。

 え〜、さて五輪メンバーが抜けてやや物足りないプロ野球。パ・リーグは予想通り松中選手がタイトル争いを引っ張りそう、と言うより独走するかも。打率で動かない小笠原選手との戦いが見所とはちと寂しいか。セ・リーグは古田選手がやや落ち気味ですね。誕生日を迎えて39歳になりましたが、今季中の2000本も見えてきただけにもうひと踏ん張りして欲しいです。
 今日は松井選手が2ホーマーですが、イチロー選手の好調ぶりも目に付きます。最近の発言など聞いていると「チーム成績に左右されず、力を発揮するのがプロ」という考え方があるみたいですね。マリナーズ入団以来、こんなにチーム成績が悪い年はなかったですし、イチローが打っても打っても勝てないという日が続いても成績が上がっていくと言うのはタフな精神力の賜物だと思います。


7/24(土)
 セ・リーグの首位打者争いは古田選手・立浪選手の両ベテランが火花を散らしていますね。古田選手が取れば実に91年以来13年ぶりの事で、こんな長い首位打者カムバックは例がありません。66年榎本喜八、67年張本勲、71年江藤慎一、79年加藤英司が「6年ぶりの首位打者」というのを記録していますが大幅更新です。投手では2002年桑田投手の「15年ぶり防御率1位」ってのがありましたが。古田選手は2000本の方も残り62試合で67安打と射程距離に捉え始めてきた感じ。開幕時でのあと164本は7年前にマークした自己最多安打と同数で、今季中にはほぼ無理だと思っていたのに脱帽ですよ。

 一方の立浪選手も初タイトルへ虎視眈々。自己ベスト165安打の更新も確実視されます。通算二塁打記録も新記録にあと34でスタートして半分の17本を消化。遅くとも来年早々には達成できそうですし、史上初の500二塁打も十分いけそうです。通算安打もトップ20入りしてさらに上昇中。

 小笠原選手が862試合目での1000本安打達成。手元のデータでは1試合ベストテン入りに及ばずの歴代11位のスピード。最初の2年が代打要員だった事を考えると、この試合数そして30歳での達成は見事です。フル出場なら6年ぐらいで次の1000本も可能ですが、その間にまた五輪もありますしあと7年、37歳で2000本達成ってところでしょうか。7年なら平均140本強のペースですから楽勝でしょう。まあ7年後、どんなプロ野球になっているかは見通し不安なのですが。

 小久保選手が30号到達。これで本塁打1位、打点が7点差の2位、打率が.027差の4位と三冠王候補にもなってきました。打率は落ちる時はガタッと下がりますし上との差がこのくらいでも十分に圏内でしょう。ダイエー時代は首位打者争いのタイプでなかっただけに、この打率がどこまで維持できるかも注目です。打点はトップの福留選手が五輪メンバーなので、実質は2位の金本選手を4点差で追っているという形。

 しかし、この五輪参加はタイトルにも大きな影響がありますね。パでは松中選手が三冠王で城島選手が全部門2位。普通なら今後も激しい争いが期待されるところですが、打率以外では城島選手に勝ち目なしが実情です。さすがに20試合以上も欠場しては・・・。まあ、タイトルのためにプレーしているわけでもないでしょうが、野球ファンの立場からすれば「う〜む」と思う部分は出てきてしまいます。その分、城島選手はメダルを懸けて国を代表して戦うと言う名誉を手にしたわけですが・・・。


7/18(日)
 どうやら来年からの1リーグ制は阻止されそうな雰囲気が出て来ましたが、11球団になるのも何とかストップしてほしいものです。思えば巨人以外のセ・リーグ球団が簡単に1リーグ制をのむのは変なんですよね。交流試合にあれほど反対してきたんですから。1リーグになればシーズンの半分近くが交流試合になるようなものですからね。でも、このセ・リーグ球団の交流試合反対論は「対巨人戦を失いたくない」という自己保身から出た考えなんで、積極的に応援するのも問題なんですが、この考え方が1リーグ阻止の源になっているとすれば何とかは使いようってヤツで2リーグ維持から合併阻止へ流れないとも限らない。

 合併が1つ出て来たから「もう1つ合併して1リーグへ」という話になってしまうわけで、最初の合併も消えてパ6球団維持になれば当然1リーグ案も消えるでしょう。つまり阪神他のセ・リーグ連合は1リーグを阻止したいなら、合併話も消える方向に向けていってほしいんですよ。これはつまり「買いたい企業があるならそこへの売却を検討したらどうか」という事なんですけどね。あるいは選手会が唱えた「1年延長案」もありですか。1年延長した分はさらに赤字が発生するだろうし、簡単にはいかないでしょうけど。

 さて、2リーグ制でパ・リーグは5球団となる可能性が現時点では高いようです。これですと来季は試合数も大幅減ですよね。3連戦を1サイクルと考えると1サイクルにつき必ず1チームが休みとなります。で、どのチームも5サイクルに1回は休みになります。つまり10サイクル=5週間で2回休み。25週間で10サイクルの休みです。25週間でフルに6連戦組むと150試合ですが、10サイクル休むので10×3=30試合マイナスですから最大120試合です。オールスター期間も考慮すると半年(約26週間)でフルに組んでも120試合程度が限界と言う事です。2連戦も多少はあるでしょうし予備日も考えるとこれ以上は難しいですし、もちろんプレーオフ期間もキープ出来ないでしょう。そもそも5チーム中3チームが参加するプレーオフでは興醒めですが。

 120試合とは昨年と比べると20試合減。ホーム試合数では70から60へ10試合減。収入減は必至ではないでしょうか?それに自分以外の4チームと対戦して120試合をこなすには今まで以上の30回総当りとなってマンネリ化も進むでしょう。いずれにしても5球団でペナントレースやるのは非常に厳しいのも現実ですよね。では仮に交流試合を行うとしたら・・・。セの6チームとホーム・ロード2試合ずつで6チーム×4試合=24試合、パ・リーグ同士では4チーム×24試合=96試合で丁度120試合になりますね。
 セ・リーグから見たらパの相手が5球団なので、交流試合は5チーム×4試合=20試合。セ・リーグ内では5チーム×24試合=120試合で現行通りの140試合となります。

 なんか変な感じもしますが、それぞれの球団数が違うので均等に交流試合を行ってもセは1チーム20試合でパは1チーム24試合という計算になりました。セは交流試合は少なくしたいだろうし、パは多くしたい。チーム数に差があると結果的にそうなってしまうのですね。ただ、ホーム・ロード2試合ずつとなると必然的に2連戦が発生してパ・リーグ的には日程が厳しくなるかも。昔は当たり前だったダブルヘッダーが復活してしばしば行われるようになったりして・・・。


7/10(土)
 合併問題についていろいろ文句は言いたいけど、結局オーナー側が勝手に話を進めてしまうのだろうし無力感ばかりが増大する今日この頃なのでここでは特にこれ以上書かない事にします。最後にひとこと、「選手やファン無視のプロ野球なんて何の意味がある!」

 え〜さて、オールスターブレイクに入りましたが、これまでの打撃成績表を見ながら前半を振り返ってみます。セ・リーグでは立浪・古田・前田らベテラン勢の活躍が目に付きました。立浪選手は4月の絶不調から見事な立ち直りで2ヶ月連続MVP。2000本安打達成後に自己最高打率や最多安打を残した選手なんていたかな?と考えてみたら衣笠選手や張本選手がそうでした。衣笠選手は83年に2000本を達成して、翌84年に生涯唯一の3割台となる.329をマークしてリーグMVPにもなっています。また、72年に達成した張本選手は76年に自己最多の182安打をマークしています。2000本達成時の年齢にもよりますが、まだまだ活躍し続けてくれそうな立浪選手ですね。

 古田選手も予想以上の成績。チームの折り返し70試合目で85安打と、今季2000本達成への164安打の過半数を超えました。つまり来季が濃厚と言う感じでしたが今季中の達成も可能性が出て来ました。8月で39歳ですが、39歳以上の3割打者は門田博光、落合博満くらいしか最近は記憶にないですね。もちろん首位打者を取ったりすれば最年長記録でしょう。
 小久保選手も凄い。トップタイの27ホーマーに打率も.314。もはやカムバック賞当確でしょう。とても前年の出場ゼロのバッターとは思えません。12試合も欠場していてこれですから、その実力は本物ですね。

 昨年は低調だった石井選手や岩村選手の復調も嬉しいですね。石井選手は登録抹消されていますが、球宴明けには戻ってくるでしょう。1800安打まであと73本、頑張れ!岩村選手もすでに自己タイの23ホーマーと中軸打者の迫力が出て来ました。岩村と来れば福留、ということで福留選手も早く打率を3割前後に戻してもらいたいですね。こんな下の方にいるバッターじゃないですよ。
 横浜では多村選手がすでに自己新の19ホーマーと故障がちだった割にはまずまず。日本人選手の30ホーマーは田代選手以来23年ぶりなので是非狙ってほしいところ。広島の嶋選手もチーム記録である野村選手の173本越えは確実。200安打にどれだけ近付けるかも注目です。

 パ・リーグでは現在打率7位までのうち、松中・セギノール選手を除いた5人が五輪で離脱。確かに五輪も楽しみですがタイトル争いへの影響も気になりますね。ホームランなんかセギノールの独走も有り得ます。4本差の松中選手がどれだけ粘れるかってとこですか。
 まあ、各チームの看板打者である松中・城島・和田・谷・福浦・井口らは良く打ってると思いますよ。まあ年俸から言ってもこのくらい打って当たり前って人もいるでしょうが。小笠原選手は欠場が響きましたが、本塁打・打点ともベストテン圏外ってのがちょっと寂しいですね。打率と出塁率ではタイトル争いに絡んでくるでしょう。

 中村選手、去年の不振から今年はやるだろうと思っていましたがどうも勢いが出ませんね。ホームランだって本人が「メジャーに行って小さくなった」と評した松井秀喜選手より少ない14本ではないですか。後半巻き返して30本は狙ってほしいけど、五輪に参加するから厳しいかな・・・。
 西武の中島選手も打点王を争う勢いだったのが、ちょいと下り気味です。まあレギュラー1年目と言う事でだいぶきつくなっては来ているのでしょう。でも監督の方針で今後もフル出場するみたいです。この経験が将来に必ず生きるから、という考えみたいです。FA選手など移籍選手ばかり並べる球団などにもこういう姿勢を見習ってほしいものですが、「聞く耳もたぬ」なんでしょうね。