「ダイナソア」登場人物紹介
ここでは、「ダイナソア」のパーティーメンバーを紹介します。
まったく違うシナリオとパーティーメンバーが用意されているのって、よく考えると相当スゴイことですね。
当然ながら、ネタバレ全開&曲解しまくりですので要注意。
<アッシュ>
無骨で無口な歴戦の傭兵。本作の主人公。
頑強な体格と恐るべき剣の腕もさることながら、「奴が味方した軍は必ず負ける。だが、奴一人は必ず生き残る」という
不吉なジンクスから、「灰を撒く者」アッシュと呼ばれ、恐れられています。
戦乱の世が去り、平和になりつつある世界の中、戦場を求め旅を続け、ゲームの舞台であるザムハンの街へ辿り着きます。
その設定通り、ゲーム中もほとんどしゃべることがない無口な男ですが、その戦闘能力は天下一品で、
他のどのパーティーメンバーよりも遥かに飛びぬけています。て言うか彼なしではたぶんまともな戦闘は不可能でしょう。
しかし、説明書に載っているオープニングストーリーでは、
「彼の背には、並の戦士ではまず扱えないであろう大剣が掛けられていた」
と描写されているにも関わらず、初期装備がショートソードってのは脱力モンでした。
おいおい、せめてロングソードにしとけよ!ってツッコミ入れたのは絶対私だけじゃないはず。
あ、ひょっとして、「並の戦士では扱えないほどでっかいショートソード」なのか(←すげえ矛盾してるぞ)?
無口なせいか、シナリオ中はイマイチ存在感の薄い奴ですが、「ダイナソアリザレクション」の第3シナリオでは、
「灰を撒く者」の異名に違わぬ豪快な皆殺しっぷりを発揮してくれます。
たぶん、これこそが真の「ダイナソア」のエンディングなんでしょう。少なくとも私はそう思います。
もっとも、エンディング短すぎ&CG小さすぎってのは全然変わってませんでしたが…。
<オルリック>
鍛えぬいた肉体と信仰心を武器とする初老の修道士。拳技と僧魔法を駆使して戦います。
<エリス>
精霊達と語らい、その力を行使できる魔法使い。
次第に精霊達が人前から姿を消してゆく原因を突き止めるために旅立ちます。
全体攻撃魔法と補助魔法、さらにはオルリックから継承する僧魔法の力で、パーティーを援護してくれます。
ただ、肝心の彼女独自の魔法である精霊召喚魔法がイマイチ使えないため、
裏シナリオの魔法使いランディより総合力で劣っているかも。
精霊の血を受け継いでいるせいか、やや人間離れした美貌の持ち主で、かつ真面目で優しい心の持ち主、
その上パーティーの紅一点という、まさに王道ヒロイン的な立場の彼女ですが、
どうもいまひとつ活躍の場が少なかったような気がします。
特に、主人公アッシュとの絡みがまったくと言っていいほどなかったため、
よからぬ期待を抱いていた当時高校生の私は、思いっきり肩透かしを食らいました(笑)。
見た目イースの女神そっくりだから、絶対なんかあると思ってたのに(←どういう根拠だ)。
もっとも、その分、盗賊ワッツとの微妙なイベントが多かったんですけどね。
<ワッツ>
獣人化の呪いを受けている盗賊。
その呪いは、かつて下働きとして勤めていた魔法使いの大切にしていた宝物のサークレットを盗もうとし、
その罰として魔法使いに受けたものです。
もっとも、その罰は「宝物を盗んだ」ことではなく「信頼を裏切った」ことによる代償として受けたもののようです。
パーティー中もっとも使えない男で、装備は貧弱、攻撃力激弱、魔法は一切使えないと、まるきりいい所がありません。
せいぜい稀に出てくる宝箱の開錠程度ですが、このゲーム、ウィザードリィなどと違って宝箱の出現率が格段に低いため、
普段はほとんど役に立ちません。
これでエリスとの一連のイベントがなければ、間違いなく存在感ナシbPだったことでしょう。
せめてこう、盗賊らしく素早い動きを生かした特殊攻撃とかが使えればよかったんですがね…。
<ヒース>
吟遊詩人の少年。
伝説の楽器「風の竪琴」と、それによって奏でられる「失われた歌」を捜し求めて旅をしています。
表、裏、いずれのシナリオにもメンバーとして加わりますが、一癖も二癖もある連中ばかりの裏シナリオにおいては、
たびたび他のメンバーにイジメられるという、かわいそうな役割を担っています(笑)。
彼の特殊技能「歌」は、相当技術レベルを上げないと役に立たないものが多い上、楽器を装備していないと使えないため、
物理攻撃力は皆無に等しく、ワッツと並んでお荷物になりがち。
その分、他のメンバーから様々な技能を継承できるのですが、あれもこれも技能レベルを上げようとすると、
結局器用貧乏になってしまうので、歌と魔法のみに特化して鍛えるのが吉です。
<ルオン>
裏シナリオに登場する、オルリックに代わる初老の僧侶。
様々な神聖魔法を使いこなしますが、神は神でも暗黒神を信仰しているため、死者を操る「死人使い」や、
生者の命を掠め取る「死の鎌」などの、背徳的な魔法を得意とします。
暗黒神を信仰する者らしく、性格はとにかく陰険で皮肉屋、その口から出る言葉は人の心をえぐるようなものばかり。
恋人を失い悲嘆にくれる伝道師の少女に対し、
「あなたの説く『愛』などというくだらないものが
彼を殺したのですよ」
などと容赦なく言い放つわ、
洞窟で出会った、怪我して弱ってる龍の子供に対して、
「いっそ殺してしまいましょう」
と平然と提案するわ、ホントとんでもねえ因業ジジイです。
あげくの果てに、この野郎、最後の最後でパーティーを裏切りやがります。
唯一の回復魔法の使い手をラストバトル直前で失う!
かつて、これほど恐ろしい展開を迎えるRPGがあったでしょうか!?
しょうがねえからその場でリセットして、街で回復アイテムしこたま買ってからやり直しましたよ、私は…。
この陰険ジジイ!なんて奴だテメエ!
気に入ったぞ!アンタ最高!
…あれ?
<ランディ>
裏シナリオに登場する、エリスに代わる魔法使い。
金髪碧眼の美青年で、軽薄かつ傲慢、超自信家にして毒舌家、女と見ればたとえ幼女であっても品定めし、
妙齢の女性であれば即口説きモードに突入するという、始末に負えない男。
…ってアンタはダー○・シュ○イダーかい!(←お約束のツッコミ)
とは言え、格別悪党というわけでもなく、口は悪いがやるべきことはきっちりやってくれます。
特に「ダイナソアリザレクション」の第3シナリオにおいては、ラストバトル直前でかなりの漢っぷりを発揮してくれます。
展開は最悪ですが(苦笑)。
表シナリオの魔法使いエリスに比べ、格段に強力な攻撃魔法を使いこなす上、HPの上昇率も良いため、
ハッキリ言ってエリスよりはるかに強いです。
あと、けっこう有名な話ですが、彼の使う「我は放つ光の白刃」とか「我は見る死の舞姫」って魔法のネーミング、
魔術師オーフェンの作者がパクって作中に使ってるそうですね。
私はオーフェンあまりよく知りませんが、意外なところにダイナソア好きがいるもんです。
裏シナリオに登場する、ワッツに代わる盗賊。
裏シナリオにおける紅一点ですが、蓮っ葉な口調といい、金目の物に目がないことといい、
あまり女っぽさとかいうものは感じられませんが、それはそれで魅力的と言えなくもないかも。
出会って早々、ランディに口説かれますが、彼女いわく「優男には興味がない」そうで、アッシュの方が好みだとか。
もっとも、牢屋に囚われたヒースを「かわいくて好み」などと言うことから、
その辺は案外テキトーかも(笑)。
ワッツに比べ、魔法アイテムも装備でき、また弓も使えることから、特に「ダイナソアリザレクション」においては、
ワッツよりも格段に使えます。
正直「ダイナソアリザレクション」においては、裏パーティーの方が戦闘が楽です。全体的に攻撃力が上ですし。