「サーク」シリーズ登場人物紹介
ここでは、「サーク」シリーズの主要人物を紹介します。むろんネタバレ全開で。
さあ、あなたは一体何人覚えていますか?
<ラトク・カート>
「サーク」シリーズの主人公。
戦神デュエルの血を引く少年で、母親と二人暮し。
「サーク」では行方不明になった父を探すため、「サーク2」では母の目の病を治す薬を手に入れるため、
「サーク ガゼルの塔」では塔の不穏な噂を聞きつけて、「サーク3」では妖魔の侵攻で滅びたファーランド王国の兵士の
遺志を継いで旅に出る。
こうして見ると、「イース」シリーズの主人公アドルと違い、旅や冒険に対してあまり積極的なわけではなく、
どちらかと言うと受動的で、自分から進んで旅立ったのは3作目の「サーク ガゼルの塔」のみ。
いずれのシリーズでも戦神デュエルの末裔として妖魔界ゼキシスの魔物達と戦うことになり、
「1」でベム・バドゥー、「2」でザム・ゴスペル、「3」でゾム・ディザエと、妖魔界の魔将を次々と倒す。
そして「3」のラストで妖魔界そのものが具現化した妖魔王ゼキシスを倒し、人間界と妖魔界との戦いに終止符を打つ。
正義感が強く、少し抜けたところのある純朴な性格で、色恋沙汰には鈍感という、
まさに今時珍しいくらいの正統派主人公。
つーかオマエ鈍感すぎ。
いいかげん誰が本命なのかハッキリせんかい!とシリーズごとにヤキモキしたのは俺だけじゃないはず。
<ピクシー>
「サーク」シリーズ全般に登場する妖精で、3大ヒロインの一人。本名ルゥ・ミーリ。
「1」でメッセンジャーとしてラトクの前に現れて以来、ずっとラトクと行動をともにしている。
初めは手のひらサイズの小妖精だったが、「2」のラストで人型サイズに成長し、
「3」でまた小妖精に戻ったかと思えばラストで再び人型サイズになるという、
伸びたり縮んだり忙しい奴。
明るくておせっかいでヤキモチ焼きと、これまた美味しいところをかき集めた女の子で、
仲間の魔法少女フレイとはラトクをめぐる恋のライバル…だったのですが、
「3」のエンディングで妖精界オーシャニティの新たな女王となり、ラトク達とは永遠に別れることになります。
普段が明るく騒がしい女の子だっただけに、最後の「さようなら…ラトク」ってシーンはかなり泣きが入りました。
でも、「1」の顔グラフィックはハッキリ言ってキモかったです。
<フレイア・ジェルバーン>
サークシリーズ3大ヒロインの一人。通称フレイ。
「1」でラトクに助けられたのをきっかけにラトクに一目惚れし、以後ラトクの役に立ちたくて魔法学校に入学、魔導士となる。
そして、「2」の旅に出たラトクの後を追いかける旅の途中、闇の魔導士アマドゥクを倒す(FRAY)。
とにかくラトクが好きで好きでしょうがない女の子で、毎回ラトクを追っかけ回す姿はなんか健気でかわいらしくて笑えます。
その上、再会シーンではたいてい顔面からコケるというハートフルなボケをかましてくれるので、
いっそう笑えます。
でも「3」では念願かなってついにラトクとファーストキス。よかったね。
俺にとってはイルカスーツでのたうち回る姿の方が
はるかにインパクト強かったけど。
某雑誌で「今月のフレイちゃん!」ってコーナーができたのもうなずけます。
<リューン・グリード>
ラトクと同様、戦神デュエルの血を引く剣士。
「1」ではイヤミなライバル的存在として登場し、事あるごとに「お前には無理だ」とか「さっさと帰れ」とか悪態をついてばかりいました。
しかし、「2」でいきなり家庭持ちのアットホームパパに大変身し、
性格も丸くなって、なんかイイ奴になってたので驚きました。
「ガゼルの塔」ではほとんど主人公扱いでしたし、「3」でもラストバトル寸前まで同行する唯一の仲間として大活躍でした。
ちなみに「ガゼルの塔」では、ギル・ベルゼスとアル・アクリラという、かつてリューンに封じられたという妖魔が登場するのですが、
こんな強ぇヤツらを一人で封印したリューンって、ホントはラトクより強いのでは…。
<エリス>
サークシリーズ3大ヒロインの一人。
ゲーム中の出番はほとんどないのですが、オープニングやエンディングでおいしい役をかっさらうことが多いので印象は濃いです。
シリーズ当初は、ラトクにとって「エリスが本命、フレイとピクシーは仲のいい友達」って感じだったのですが、
どうも「3」のエンディングを見ると、結局フレイが本命だったんでしょうね、たぶん。
それにしても、「1」の顔グラフィックはなんか口裂け女みたいなんですけど。
<ホーン・アシュタル>
「2」で初登場の、優男風の吟遊詩人。
豊富な知識と優れた防御魔法の腕前を兼ね備えた頼れる男。
普段は酒場でリュート片手に女性を口説いていますが、軽薄なイメージはあまりなく、
純粋に女性との会話を楽しんでいるといった感じです。
謎めいた雰囲気を漂わせている割に、シリーズ全般であまり目立った出番がなかったのはちょっと残念。
拡大フォントで書くようなネタもありませんし(笑)。
<フェル・バーウ>
「2」で初登場しますが、実は「1」でも名前だけは出ています。
神聖魔法に長けた修道女で、この作品には数少ない大人の雰囲気漂う美女。
ホーンとは幼馴染だそうですが、作中では特にエピソードは語られていません。残念。
なぜか私の一番のお気に入りキャラ…なのですが、
「3」でいきなり派手なねーちゃんになったのは未だに納得がいかないです(笑)。
まぁ「3」は原画が一新されたから、しょうがないですけど。
<嵐の傭兵団>
「3」で登場する謎の一団。
ラトク達と同じく、妖魔と戦っているようなのですが、単純に味方とも言えない微妙な相手です。
サークソードを使えることから正体バレバレの仮面首領、夜叉騎士。
和風グインといった感じの豹頭戦士スナガ、
紅一点の妖魔と人間のハーフ(外見はとてもそうは見えません)、魔道士アルディス、
復讐のため生きたままアンデッドになったスゴい奴、美貌の剣士メスロン、
ひょっとしてファンタジー初かもしれないリザードマンのアルビノ、ユンカース。
よく見ると首領以外、純粋な人間が一人もいないというかなり異色のパーティーですが、それゆえインパクトのある連中で、
特に終盤戦の妖魔界ゼキシスにおける彼らの壮絶な戦いぶりは完全に主人公を食ってます。
中でもスナガとアルディス(セリフから察するに、たぶんこの二人は相思相愛)の最期は、サーク3屈指の名シーンです。
ラトクとリューンの目の前で、敵もろとも凄絶に散るスナガ。
そして、実の父である妖魔と戦い、共に倒れるアルディス。
スナガの死を看取り、アルディスの所に駆けつけたラトクとリューンに対し、
瀕死のアルディスは「私は大丈夫だから…後から来るスナガと一緒に追いつくから…行きなさい」と諭します。
すでにスナガが絶命していることを知っているラトク達ですが、彼女がもはや助からないことを察し、
スナガの死については彼女に語らず、その場を去ります。
そして、一人残された瀕死のアルディスは、父の死体に向かって悲しそうに語りかけ、静かに死を迎えます…。
「お父さん…どうして帰ってきてくれなかったの?
お母さん…ずっと待ってたんだよ…
ずっとずっと…待ってたんだよ…」
「・・・・・・」
「ふん…
男ってのは…どいつもこいつも…勝手…なんだから…」
(↑うろ覚えなので、細かい部分が間違ってる可能性アリ)
…私の中では、サーク3「屈指」ではなく「最高」の名シーンです、コレ。