「ヴェインドリーム1・2」登場人物紹介
ここでは、「ヴェインドリーム1・2」の主な登場人物の一部を紹介します。
…が、私のあいまいな記憶を元にしていますので、けっこう間違いあるかも。
私の悪癖として、ひねくれた表現が多いのは大目に見てください。
<ヴェインドリーム>
<トリステラム>
グレーの髪と瞳が特徴の主人公。通称トリス。
大陸征服の野望に燃えるセルジルド帝国の侵略によって滅びたデュマ王国の騎士。
熾烈を極めたラグーナ砦攻防戦の唯一の生き残りで、セルジルド帝国の妖騎士グランザムに瀕死の重傷を負わされ、
川に落とされた所を魔道士見習いの少女メルウィンに助けられる。
メルウィンの献身的な看護によって回復した彼は、仲間達の復讐のため、メルウィンの制止を振り切って旅立ちます。
なにやら出生に秘密があるようで、エンディングを見る限りにおいて、どうやらこの世界を統治する女神エルの血を引いている
ようなのですが、どうもその辺がいまいち詳しく語られていないのが残念です。
当人はいたって真面目な青年で、いまいち個性に乏しく印象が薄いのですが、オープニングで妖騎士グランザムの暗黒魔法で
瀕死の重傷を負ったと思ったら、シナリオ中盤でも妖騎士ソーンの魔剣の前に瀕死の重傷を負わされるなど、
よく瀕死になる奴。
しかも、その度にメルウィンに助けられているし…もはや一生メルウィンの尻に敷かれまくること確実。
もっとも、エンディングでは自分の力と引き換えにメルウィンの命を救ったのですから、もちつもたれつ?
<メルウィン>
ブラウンのロングヘアーが特徴の魔道士見習いの少女。通称メル。
最初にセルジルド帝国の侵略を受けたアスラフィル王国で魔道士として修行中でしたが、戦火で家族も魔法の師匠も失い、
現在は北方の小国エステランザで一人暮らし。
妖騎士グランザムに敗れ川辺で倒れているトリスを助けたことをきっかけに、
単身復讐の旅に向かおうとするトリスを放っておけず、半ば強引にトリスにくっついて旅立つことに。
不幸な境遇にも関わらず、明るさと優しさを失わない強い少女であり、オープニング、中盤の妖騎士ソーン戦、
そして終盤のグランザム再戦時と、トリスの窮地をビジュアルシーン付きで3度も救う。
どのビジュアルシーンも必見ですが、個人的にはソーンの魔剣で瀕死の重傷を負ったトリスがメルウィンの命がけの看護によって
回復し、夜明けと共に目覚めるシーンが最高にお気に入り。
ちなみに、PC98版の後に発売されたFM−TOWNS版ヴェインドリームの雑誌広告のキャッチコピーは
「メルウィンまたガンバっちゃう!」でした。
…もちょっとなんとかならなかったのか?
<アーメス>
クリスタル・グレイの異名で知られる大陸屈指の魔道士。
その異名の通り、グレーの長髪と瞳が特徴で、あまり他人と接することを好まない無愛想な青年。
トリス達の前に度々姿を現し、なんだかんだ言って結局は手助けをしてくれ、トリスがソーンの魔剣の呪いに冒された時は、
トリスを救うためメルウィンと共に神山ラグナージュへ赴いたことも。
後半戦、古代遺跡ガルフ・ポートの塔にてグランザムの暗黒魔法の前に敗れ、おそらくは命を落としたと思われます。
トリスとは何らかの血縁上の関係があったようで、おそらくはトリスと同様、女神エルの血を引くものと思われます。
…なんかさっきから「〜と思われます」ばっかりで恐縮ですが、
この作品はハッキリしない謎がやたらに多いので、こう表現するしかありません。
文句はメーカーに言ってください。もうないけど。
<アンフィニー>
北の大国、ダラム・ディウス帝国の皇帝。
その玉座について200年近く経つにも関わらず、外見はせいぜい20代後半にしか見えない謎の人物。
その上武術魔術を極め、至上の皇帝とも呼ばれる人格者でもあるというモノスゴイお方。
その人物像といい、終盤戦、トリスが究極の鎧「真紅の鎧」をまとった時の意味深なセリフといい、
おそらくは相当な裏設定があった模様。
どうせ容量だの開発期間だのの関係でボツったんだろうけど。
どうでもいいけど、PC98版はマニュアルと本編との顔グラフィックが全然違うんですが?
<妖騎士団>
大陸征服を企てるセルジルド帝国皇帝配下最強の七騎士の呼び名。
出たらすぐ死んだ一発野郎の暗殺者シャドー、
トリスに瀕死の重傷を負わせたオカマ蜘蛛剣士ソーン、
しぶとさだけは一人前のノータリン大男デビン、
終盤も終盤にようやく登場したと思ったら一度も戦うことなく降参しやがった知将マージス、
マニュアルにはしっかりイラストが載ってるのに本編では影も形も出てこない紅一点ユウ・ムトク、
あらゆる魔法を跳ね返し、強大な剣技を誇る謎の変態仮面モードレット、
すべての元凶、しかしその正体は怪奇恐竜男の魔道士グランザム。
私の表現力のひねくれ具合のせいか、なんかどいつもこいつもお笑いキャラみたいですが、
本編ではみなさんきっちり活躍いたしますのでご安心ください。
特にモードレットは終盤においしいところ持っていきまくりです。
つーかこいつがトリスに向かって言った「お前はラウドレ…」って一体なんだったんでしょ?
ホント伏線張るだけ張っといてオイテキボリにしてくれる作品です、ヴェインドリームは。
<ヴェインドリーム2>
<ウォーリック>
本編の主人公である剣士。
外見は「ベルセルク」の主人公ガッツを優しくした感じ。
元は流浪の賞金稼ぎでしたが、現在は冒険の渦中で知り合った魔道士レイナと結婚し、
子供こそいないものの、タリアトフ大陸の小村クラウスで幸せな家庭を営んでいます。
村の守護神とも言うべき神官竜と親友ランバートの不審な死に遭遇したのをきっかけに旅立つのですが、
やがてこの大陸にかつて栄えた魔道王国クーレイアの謎に大きく関わることになります。
この手のRPGの主人公で、最初から妻帯者ってのは割と珍しいですが、それでも大抵は妻を家に残して旅立つとかいうのが定石。
しかし、この作品は夫婦でパーティー組んで旅立つという、極めて珍しいパターンです。
前作の主人公トリステラムに比べ割とおバカな性格で、その上、今作は前作のような悲壮感はあまりないため、
ヴェインドリーム2は一言で言えばお気楽夫婦冒険旅行て感じがしたのは俺だけでしょうか?
もっとも、道中夫婦でイチャついて他のメンバーに白い目で見られたりとか、宿屋で夜のお楽しみとか、
そういった下世話なイベントは特にありませんので期待しないように(笑)。
あと、特技は戦闘中に通常の3倍の行動力(「タクティクスオウガ」のWTみたいなもの)を発揮する技「キレる」。
…うーむ、ホント前作と比べておちゃらけた奴だ。
<レイナ>
ウォーリックの妻である魔道士。
ウォーリックと共にとある王国の宝物を奪還する冒険に挑んだのをきっかけに相思相愛の仲となり、やがて結婚。
ゲーム序盤から終盤ギリギリまで、一度もパーティーから離れることなく冒険の旅に同行するあたり、
RPGには珍しい積極派若奥様です。
かつては「ゴーレムフェイス」という不名誉なあだ名をウォーリックに付けられたほど無表情だったそうですが、
現在ではウォーリック菌に汚染された(笑)のか、割とお気楽な性格になっています。
しっかし、仮にも若い女性に向かってゴーレムはないだろ、ウォーリック。
毒舌トーク好きな俺だって女性の面前でそこまで言わんぞ、たぶん(←かなり自信なさげ)。
ま、何だかんだ言ってますが、ラストシーンの二人には結構泣き入りました。
…しんしんと雪が降り積もる中、村の正門前でウォーリックの無事を祈り待ち続けるレイナ…。
…街道の向こうから、ゆっくりと歩いてくる見覚えのある人影…。
…泣き笑いのような表情を浮かべるレイナ…。
…「よう」と軽いあいさつをするような表情を浮かべるウォーリック…。
…そして、舞い降りる雪の中で抱き合う二人…。
ベタって言えばこれ以上ないくらいベタなラストシーンですが、静かな、ホント「雪」って感じのBGMとあいまって、とても印象的でした。
<ファーニス>
かつてウォーリックやレイナと共に冒険したことのある精霊使いのエルフの少女。
退屈な毎日に飽き、刺激を求めて大陸中を旅しています。
そこ!ディー○リットとか言うな(笑)!
いつもノーテンキで、見た目の幼さとあいまって「コイツ本当に役に立つのか?」という第一印象はぬぐえませんが、
優れた精霊魔法と鋭敏な知覚力で、パーティーの感覚として活躍してくれます。
唐突に再会したと思ったら、いつの間にかウォーリック達のパーティーにちゃっかり加わり、
そのままズルズルと終盤まで同行するのですが、それがさして不自然に感じられないあたり、彼女の人徳なんでしょうか?
このゲーム、武器屋や防具屋で商品を選ぶと、ランダムでパーティーメンバーがその商品の感想を話してくれるのですが、
ファーニスの感想は大抵ノホホンとしたものばかり。
かくして、ウォーリック、レイナ、ファーニスのお気楽トリオによるのんびり冒険旅行が繰り広げられるのでした。おわり。
<ライド>
大剣を愛用する旅の剣士。
修行のために大陸を渡り歩いている…らしいのですが、どうもその裏には隠された目的があるようです。
愛用の大剣以外絶対に使おうとしないことといい、怪しさプンプン。
…とは言え、別に気難しい男というわけではなく、少々無鉄砲な所はあるものの、いたって気さくな好青年です。
ヴェイン2の中盤戦最大のイベント「セルーシュ城奪回作戦」における、ライランド王国の重装歩兵ダイガーンと
彼の一連のイベントは必見です。
このダイガーンという大男、頭がでかすぎてかぶれる兜がないというとんでもない悩みを
抱えているのですが、その悩みを聞いたライドは、彼のために特製の兜を用意します。
それはなんとミスリル製の大鍋。
「おでをバカにしでんのがぁ!」と当然怒り狂うダイガーンと「いいじゃねえか、よく似合うぞ」とからかうライド。
これだけだとただの爆笑イベントなのですが、この後、魔物に占拠されたセルーシュ城を奪回すべく、
王国連合軍とともにウォーリック達は城内に突入します。
玉座の間近くまで辿り着いたウォーリック達ですが、そこには追いすがる大勢の魔物を相手に一人奮戦するダイガーンの姿が。
そしてなんと彼はライドの渡した大鍋をかぶっていました。
まだこの時点では爆笑イベントなのですが、敵の数は多く、どう見ても一人で防ぎきれそうもありません。
助けに入ろうとするライドを止めるダイガーン。
一刻も早く玉座の間へ行かないと手遅れになると言い、ライドに早く行けと必死に叫ぶ。
そんなダイガーンの必死の叫びに応えるため、感情を押し殺して玉座の間に向かうライド達。
そして、玉座の間にて、ライド達はついに魔物達の首魁たる闇魔道士バーグとミノタウロスの戦士ビアガンを倒します。
急ぎダイガーンの元に戻るライド達。
…しかし、そこでライド達が見たものは、大勢の魔物達の死体と共に倒れ、冷たくなったダイガーンと、
その遺体にとりすがり泣きじゃくる、後から追いついたダイガーンの弟(彼はまだ見習い兵士です)の姿でした。
「ライドさん…あんちゃんが…あんちゃんが目を覚ましてくれないんだよぉ…」
弟の悲痛な声に、ライドは何も答えられませんでした…。
う〜ん、なんつーかこういうギャグとシリアスの入り混じった「漢の友情」イベント、私は好きです。
<ナッツ>
砂漠の古城に住むバンパイアロード、カル伯爵に仕えるワータイガーの執事。
カル伯爵の命でウォーリック達と同行することになるのですが、最初に出てきた時は筋肉隆々の虎人間だったのに、
人間に変身するとツインテールの女の子になるという、一体なに系を狙ったんだかわからないキャラ。
…とは言え、さすがワータイガーだけあって、戦闘時にはトルネードハイキックや大回転攻撃などの強力な特殊攻撃を駆使してくれます。
特にトルネードハイキックのインパクトが強烈なため、私の一番のお気に入りキャラなのですが、
なぜかどういう性格だったのか覚えてません。
あんまり印象的なイベントもなかったような気がしますし…残念。
<ダークエルフ特戦隊>
ウォーリック達の前に度々敵として現れるダークエルフ4人衆。
ヴェイン2におけるダークエルフは、別に邪悪な種族というわけではなく、陽気で友好的です。
彼らも敵ではあるものの、別にそれほど殺伐としているわけでもなく、陽気というかおバカです。
リーダーの槍使いジーナス、紅一点の精霊使いパインチャ、治癒魔法も使う弓使いガーベリー、俊足のナイフ使いラキューイの
4人がメンバーなのですが、こいつら、登場する度にいちいちポーズ付けて登場します。
「ラキューイ!」「ガーベリー!」「パインチャ!」「ジーナス!」
「我ら、ダークエルフ特戦隊!」(←擬音&フラッシュ付)
…ギ○ュー特戦隊ですか、コレ?
なんつーか、ある意味ヴェイン2を象徴する連中とも言えます。