ウルティマ5
(ポニーキャニオン)
今更説明するまでもない、海外RPGの超大作のシリーズ第5弾です。
難易度の高さと、日本人にはなじみにくい「徳」の概念があるためか、いまひとつ日本での評判はよくありませんでした。
ですが、私はこの作品を大変気に入ってます。
その理由は、このゲームが「探求心」を非常に刺激するRPGだからです。
このゲーム、情報を得るには、まず街の人と会話しなくてはなりません。
その会話システムが独特で、会話の端々からヒントとなる単語を探し、それを直接入力して情報を引き出すのです。
これが非常に楽しくて、重要な情報を引き出せた時など、思わずニヤリとさせられました。
もっとも、これが面倒でイヤという理由でやめた人の方が多かったですが…。
また、2Dフィールド画面では視界が設定されていて、壁の向こうや森の奥などは影になって見えません。
これがまた探求心を刺激してくれて、森の中や山奥などを歩いている時は「この奥に何があるんだろう?」とドキドキさせられます。
そして、そういう見えにくい場所にはたいてい何か隠されているので、期待を裏切りません。
そしてこのゲーム、敵との戦闘が非常に楽しかったです。
敵の姿は最初から見えているので、無用な戦闘を避けることができますし、街道沿いにはほとんど敵が出現しません。
それに最高レベルがたったの8でしたので、それほど経験値稼ぎに狂奔する必要もありませんでした。
そして何より敵と戦って得られる報酬が非常に魅力的でした。
お金だけでなく、食料、武器、防具、装飾品、数々のアイテムまでもいっぺんに多数入手できるのです。
おかげで、敵を倒した後に宝箱を空ける時のワクワク感がたまりませんでした。
強い敵ほど貴重な、かつ数多くの戦利品を得られるため、強敵に遭遇するとうれしかったくらいです。
ドラゴンと遭遇した時なんか、そりゃもう感動的でした。
とにかく、何か行動を起こす毎に必ずリアクションが返ってくるゲームでした。
今となっては、こういう地味だけどやればやるほど奥が深いRPGって、ほとんどないですから…。
え?ウルティマオンライン?
なにそれ(笑)。