アイ・オブ・ザ・ビホルダー
(ポニーキャニオン)
TRPG「アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ」の世界設定やルールを元にした(らしい)3Dダンジョン探索型RPGです。
3Dダンジョン探索型RPGと言えば、あの名作「ダンジョン・マスター」を思い出される方が多いでしょうが、
実はこのゲームもかなりの秀作であったと思います。
あまり話題に上らず消えてしまいましたが…。
ゲームの目的は、「ウォーターディープ」という都市の下水道奥深くに潜む怪物「クサナタール」を探し出し倒すことです。
普通、こういうダンジョンと言えば、遺跡とか大魔王が創った地下迷宮などと相場は決まっているのですが、
このゲームの場合、舞台は下水道です。
しかも主人公達はオープニングで閉じ込められちゃうんです。
言うまでもなく、ろくな装備も食料もない状態で。
古今東西、星の数ほどあるRPGの中でこんな悲惨な環境で冒険が始まる作品が
果たしてあったでしょうか?
「ある!」という方は至急管理人までお知らせ下さい(←おい)。
主人公達の境遇はともかくとして、ゲームそのものの内容はかなり面白かったです。
一言で言うならば「プレイしやすいダンジョン・マスター」って感じです。
操作性は素晴らしく良かったですし、「ダンマス」よりもグラフィックは見やすく変化に富んでましたし、
難易度もそれほど高くありませんでした。
もっとも、だからこそ「ダンマス」のモノマネっぽく見えるという批判も浴びるかも知れませんが…。
だとしても、私はこのゲームを3DRPGの傑作だと思います。
が!しかし!
私がこのゲームを購入して、ひとつ凄まじく怒りに燃えたことがありました。
このゲームは、正規ユーザーチェックのために、ゲーム起動時にパスワード入力をしなければなりません。
これは一種の暗号みたいなもので、画面に表示された象形文字に対して、ゲーム本体に同梱されている
「Translation Wheel」という暗号表を見ながら対応する単語をキーボード入力するのですが、
私が購入したパッケージの中には、なんと同社の別の作品の暗号表が入っていたのです!
当然、全然単語が違っているため、ゲームを始めることが出来ませんでした。
幸い、すぐメーカーに連絡して正しい暗号表を送ってもらったのですが、暗号表が届くまでの約一週間、
私はこのゲームをすることができませんでした。
買ったばかりのゲームが目の前にあるのに、こんな理由でプレイできない悔しさと言ったら!
まさしくヘビの生殺し状態でした。
あ〜〜〜〜〜〜なんだか書いててあの時の怒りが蘇ってきました。
ふざけんなこのやろうって感じです。