死者の呼ぶ館
(パンドラボックス)


<ストーリー>

不動産屋の新米社員である主人公。
初めての大仕事として、6人の客に森の奥にある別荘を紹介することになった。
ところが、別荘に向かう途中、森の中で主人公たちは道に迷ってしまう。
そんな彼らの前に、突如一軒の洋館が現れる。
しかも、その館には住人がいた。
明らかに目的地とは違う館の登場に主人公は不審を抱くが、館の主人、佐倉聡の勧めもあって、
その日は館に泊めてもらい、翌日別荘に案内してもらうことになった。

…だが、それは恐ろしい事件の始まりであった。
果たして何人が、この館を無事に脱出できるのだろうか…?
そして、この館の秘密とは…?


「ドラゴンナイツ・グロリアス」に続く、パンドラMAXシリーズ第2弾です。
1,980円という価格にもかかわらず、非常にしっかりと作られており、
非常にコストパフォーマンスのいい作品であると思います。
この手の安価なソフトには「安いんだからこの程度でいいでしょ?」っていう「甘え」が見えるものが多いのですが、
このゲームは、そういう態度が見られない点がうれしいです。

 

ストーリー的には、私の苦手な「輪廻転生恋愛物語」がメインなのですが、
同じく転生輪廻を扱ったビジュアルノベル「久遠の絆」に比べてその辺があまりくどくないので、
割とすんなりシナリオを楽しめました。
ただ、「繰り返しプレイする」ことを前提にしたゲームであるのに、プレイごとに同じような展開を何度も見なくてはならない点が、
ちょっとつらかったです。
他にも、ムービー以外の画面を早送りできないことと、プレイごとに主人公の名前をいちいち入力しなければならない
(デフォルトの名前を使えばその手間はかかりませんが…)こと、この2つがちょっと気になりました。

 

…とは言え、全体的に見れば、コスト面と内容のよさからオススメできると思います。
ミニゲームや外伝などのおまけも充実していますし(「百物語」はスゴイです)
「ドラゴンナイツ・グロリアス」からデータコンバートすると、さらに様々な「おまけ」が追加されるのもうれしい配慮です。
特に、おまけシナリオ「坂上君、一条家に行く」(←勝手にタイトルつけちゃいました)が爆笑モノでした。
「学校であった怖い話」をやったことがある人なら、絶対笑えます、コレ。

 

…てなわけで、「パンドラMAXシリーズ」これからも先が楽しみです。
私としては「リストラの朝」が非常に楽しみです。

おまけ:登場人物紹介


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