かまいたちの夜
(チュンソフト)
<ストーリー>
ログキャビン風のペンション「シュプール」。
主人公とその恋人(?)の真理は、スキーを楽しむために、このペンションを訪れます。
おいしい食事と他の宿泊客との楽しい団欒…。
外は吹雪いていましたが、このまま楽しい一夜が過ぎていくかと思われました。
しかし…。
「弟切草」に続く、チュンソフトのサウンドノベル第二弾。
前作とは雰囲気ががらりと変わり、密室殺人の謎を解き明かす推理物です。
路線としては面白いと思いますし、実際なかなか楽しめます。
殺人事件を無事解決すれば、「悪霊編」や「スパイ編」などのまったく異なる内容のシナリオも楽しめますし、
チュンソフト名物「ピンクのしおり」もありますし、さらに隠しシナリオまでしっかりとあります。
ただ、この作品に「弟切草」と同じ楽しみを期待して買った人は、少しガッカリしたのではないでしょうか。
「弟切草」と「かまいたちの夜」は、似ているようで全く違うタイプのサウンドノベルです。
「弟切草」は千変万化する展開を楽しむサウンドノベル、
「かまいたちの夜」は目的を達成することを楽しむサウンドノベルなのです。
「かまいたちの夜」にも、様々な種類のシナリオがありますが、それはどちらかと言うと一本道で、
早い段階でどのストーリーになるかが決まってしまいます。
終盤までどのシナリオになるのかわかりにくい「弟切草」とは、そこが根本的に違います。
さらに、「弟切草」にはなかった「間違った選択肢を選ぶと即ゲームオーバー」な展開もあります。
ただ、これはどちらが良い悪いの問題ではなく、単純に好みの問題になるでしょうけど。
どちらかと言うと私は「弟切草」タイプの方が好きですが。
…とは言え、さすが元祖サウンドノベルのチュンソフトの作品だけあって、
少なくとも買って損はしないのでは、と私は思います。
PS版なんかはフローチャートが付いた分、SFC版よりもやりやすくなってますしね。
おまけ:登場人物紹介