19時03分上野発夜光列車
(ヴィジット)
<ストーリー>
19時03分、上野発札幌行きの寝台特急「北斗星5号」。
乗客の一人である赤井一平は、深夜、自分以外の乗客が忽然と姿を消してしまうという怪異に遭遇する。
一方、個室車両に乗車していた畠山美由紀もまた、同僚が姿を消してしまったことから車内の異変に気付き始める。
それぞれの立場で、列車の異変を調べようとする二人だが、やがて彼らは恐ろしい事件に巻き込まれていく。
乗客達は、一体どこへ消えたのか…?
列車に蠢く、謎の光の正体とは…?
そして、彼らは無事、朝日を見ることができるのか…?
「最終電車」に続く、ヴィジットの列車物第二弾。
内容的には、「最終列車」の続編と言っても差し支えないでしょう。
主人公の一人が「最終電車」の主要人物ですし、また前作をプレイした方なら思わずニヤリとさせられるシーンが随所に見られます。
「最終電車」でもそうでしたが、列車という閉鎖空間をうまく使った演出には感心させられます。
ストーリーも斬新で、かなり楽しめる内容となっています。
ただ、前作に比べ、シナリオの数が少なくなってしまっているのはちょっと残念です。
まだ発見してないだけかもしれませんが…。
また、今回は主人公が3人おり、それぞれの視点で物語を楽しめるようになっています。
「弟切草蘇生編」のようなザッピング方式ではありませんが、違った視点で同じ物語を楽しめるのは大変面白いです。
でもやっぱり、シナリオ数の少なさがどうしても気になってしまいます。
そういうわけで、この作品、印象としては「かまいたちの夜」に近いものがあります。
つまり、太いメインシナリオが1本あって、その結末が多様、というタイプです。
このタイプのサウンドノベルは、1度ハッピーエンドを見ると、どうしても「バッドエンド探し」のような感じに
なってしまうのがどうも…って思うのは、私だけでしょうか?
この作品の場合は、メインシナリオが斬新で面白いから、あまり気になりませんけど…。
最後に、シナリオについて一言。
このシナリオ、印象としては「バイオハザード」っぽいハラハラ感が味わえます。
クライマックスの列車爆破なんかは「バイオハザード2」のラストシーンを彷彿とさせます。
…というわけで、ムリヤリ「バイオハザード」にこじつけた登場人物紹介、どうぞ。
おまけ:登場人物紹介