GLN「鹿角篤志人脈」(敬称略)

関享士郎

△日本応用磁気学会論文賞
 
@受賞テーマは「フェリ磁性膜を用いた熱型酵素センサの基礎特性」。厚さ1マイクロメートル (1ミリの千分の一)という新案の磁性薄膜を用いて、酸素反応で生じる最大0.001度の微小な 温度変化を検知する温度センサーシステムを開発した。主流の半導体センサーに引けを取らない 高感度で、岩手大として初の栄誉。
 過去の受賞は旧帝大を中心に大都市圏が大半。地方大学の研究グループが選ばれるのは珍しい。 「審査員の多くが旧帝大出身ということがあるのかどうか、学会というのは存外閉鎖的。同僚 から『われわれにとっても大きな励み』と祝福された」と相好を崩す。……(岩手県内版新聞より転載)
新聞記事
 
A岩手大工学部電気電子工学科の関享士郎教授グループが開発した磁性薄膜を用いて微小な 熱変化を感知する「熱型酵素センサーシステム(TES)」が、日本応用磁気学会で最高の栄誉 とされる(平成)12年度論文賞を受賞した。岩手大としては初の受賞。最近5年間では東京大や 東北大、名古屋大、京都大など、主に大都市圏の研究グループが受賞しており、地方大学の 受賞は珍しい。
 
 TESは高感度の温度センサーシステムで、中心は鉄とマンガン、亜鉛などの金属酸化物で構成 される物質を電解、成形した厚さ1マイクロメートル(1ミリの千分の一)の薄い膜。
 この磁性薄膜は温度変化に極めて敏感。磁気抵抗素子と永久磁石を組み合わせた磁気回路に 試料の薬品などを乗せて酵素を滴下すると、酵素反応による発熱で生じる0.01度から最大0.001度 の範囲の温度変化を検出することができる。
 現在実用化されている温度センサーは、半導体系が主流。関享受は「磁気センサーの開発は 遅れており、従来型の装置では1度程度の幅の温度変化しか感知できなかった。TESの感度は 半導体系と同レベル。装置の大きさも、従来の磁気センサーの数百分の一で足りる」と利点を 語る。
 酵素に代わり赤外線を装置に照射することにより、例えば福祉施設などで室内の温度変化を 計測。入所者の動きを遠隔地から感知するセンサーとしても応用可能という。関教授は「福祉 関係をはじめ食品、医療など多方面で活用できる」と実用的広がりに期待する。……(岩手県内版新聞より転載)
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外部リンク: 日本応用磁気学会論文賞