富は一生の宝、知(ち)は万代(ばんだい)の宝。
解釈:財産は当人一代限りの宝に過ぎないが、知恵は後世にも役立ち、多く
の人の共通の宝となる。
参考:Wisdom is better than gold or silver.(知は金銀に勝る)
朋(とも)有り、遠方自(よ)り来る(きたる)。(論語)
解釈:友人が、わざわざ遠い所から訪ねて来てくれる。その時の喜びはまた
格別のものである。
倶(とも)に天を戴かず。
類義:不倶戴天(ふぐたいてん)。
土用丑(うし)に鰻(うなぎ)。
解釈:夏バテ防止のために、土用の丑の日に鰻を食べる習慣のこと。
類義:鳥目に八つ目鰻。
土用布子(ぬのこ)に、寒帷子(かたびら)。
解釈:夏の土用に布子(綿入れ)を着、寒中に帷子(麻の単衣(ひとえ))
を着る。時節外れで役に立たない物のたとえ。また、物事があべこべのたとえ。
類義:寒に帷子、土用に布子。
土用の筍。
解釈:土用に地上に出た筍は、竹にならないといわれることから、役に立た
ない物のたとえ。
土用の蛸(たこ)は、親にも食わすな。
解釈:土用に獲れる蛸は最も美味しいということ。実際は蛸の旬は冬である。
類義:秋鯖は嫁に食わすな。秋茄子(あきなすび)は嫁に食わすな。
取らずの大関。
解釈:実際に相撲を取って、実力を見せたことのない大関。言う事だけは立
派だが、実力のない人こと。
活用⇒彼には実力がない、しかし、立派なことを言う。よくないことだ。
He doesn't have ability, but a splendid thing is said. It is
outrageous.
類義:抜かぬ太刀(たち)の高名(高名)。
捕らぬ狸の皮算用。
解釈:まだ狸を捕まえもしないうちから、皮を売った儲けの計算をする。不
確実な事を当てにして計画を立てること。
類義:穴の狢(むじな)を値段する。生まれぬ前の襁褓(むつき)定め。儲
けぬ前の胸算用。
参考:Don't count your chickens before they are hatched.(孵らないう
ちに雛(ひよこ)を数えるな)
虎は死して皮を留め、人は死して名を残す。
解釈:虎が死後に立派な皮を残すように、優れた人は死後に名声を残すもの
である。
活用⇒優れた人は、死んでも名を残す。Even if the excellent person
dies, he leaves the name.
類義:豹は死して皮を留め、人は死して名を留む。
虎を画(えが)いて、狗(いぬ)に類す。
解釈:虎を描いた積りが犬のようになってしまったということ。物事を学ぼ
うとして失敗することのたとえ。また、実力の無い人が優秀な人の真似をして、
かえって滑稽(こっけい)になること。
類義:虎を画いて、猫に類す。竜を画いて、狗に類す。
取らんとする者は先ず与えよ。
解釈:何かを得ようとするなら、先に自分から与える必要がある。全く失う
物なしには何も得られない。
活用⇒得ようとする前に、まず与えよ。物を得るためには、代償が必要で
ある。Give it before it tries to obtain it. To get things, we need a
price.
取り付く島もない。
解釈:頼りを求めて、取り縋(すが)ろうとしても、全然顧みてくれず、ど
うしようもないこと。
鳥、囚われても飛ぶことを忘れず。
解釈:籠の中の鳥も広い外界を飛ぶことを忘れない。どんな状況下でも自由
を求める心は抑えられないということ。
活用⇒何処に居ても、本性は変わらない。Where to stay well, nature
has not changed. The nature doesn't change wherever it is.
類義:籠鳥(ろうちょう)、雲を恋う。
鳥は食うとも、どり食うな。
解釈:鶏の肺臓は食べない方がよい。「どり」は鳥の肺臓。有毒ではないが
不味い。
類義:蟹は食うとも、がに(鰓)食うな。
鳥は立てども後を濁さず。
解釈:鳥は飛び立った後の水を濁さぬようにする。人も立ち去るときは、後始
末に十分気をつけなければならない。
活用⇒立ち去るときは、きちんと後始末をしなさい。When leaving, do
you well to clean up.
類義:立つ鳥、後を濁さず。飛ぶ鳥、後を濁さず。
反義:後は野となれ山となれ。旅の恥は掻き捨て。
取り道あれば、抜け道あり。
解釈:世の中はイタチごっこであるということ。税金の取り立て方を役所側
が考えれば、納める方は脱税方法を工夫するものだ。
活用⇒社会では、物を取ったり取られたりする。また教えたり教わったり
する。In the society, the thing takes or is taken. Moreover, it
teaches or it learns.
鳥目に八つ目鰻(うなぎ)。
解釈:鳥目の治療には、ビタミンAを多く含んだ八つ目鰻がよいということ。
ビタミン剤の無かった頃の民間治療。
鳥黐(とりもち)で馬を刺す。
解釈:やっても成功するとは思えない方法。やり方が悪くて無理なことのた
とえ。
類義:針鰻(シラスウナギ)に轡(くつわ)を掛ける。
取るよりかばえ。
解釈:利益を上げることを考えるより、損をしない用心をせよということ。
活用⇒儲けるな、損するな。Is not making money, does not lose.
類義:得取るより損するな。取り勘定より遣り勘定。
取ろう取ろうで取られる。
解釈:他人から取ってやろうと思って続けているうちに、逆に自分が取られ
てしまうこと。賭け事のときなどに言う。
活用⇒奪おうとすると、かえって奪われることがある。注意しなさい。
When you steal, may be taken instead. Take care.
類義:騙す騙すで騙される。誑(たら)しが誑しに誑される。化かす化かす
で化かされる。
泥にやいと。
解釈:何の効果もない、無駄な事のたとえ。「やいと」は灸(きゅう)。
類義:石に灸。
泥に酔った鮒。
解釈:泥水の中でよっているかのようにあっぷあっぷしている鮒のことで、
息も絶え絶えで苦しんでいる様子。
類義:芥(あくた)に酔った鮒。鮒の塵(ごみ)に酔う。
泥棒が縄を恨む。
解釈:自分のした事を棚に上げて、人を逆恨みするたとえ。泥棒は自分の悪
事を忘れて、縄を掛けた人を恨むものだ。
類義:泥棒の逆恨み。盗人のかえさ恨み。盗人は主人を恨む。
泥棒せぬは、氏神ばかり。
解釈:人は誰もがいくらかの盗み心を持っているものであるということ。
活用⇒神は盗まないが、人は盗みたいと思っている。Gods do not steal,
people think that to steal.
類義:盗人せぬは氏神ばかり。盗み気と大工気の無い者はない。
泥棒捕らえて縄を綯う(なう)。
解釈:事が起きてから慌てて用意を整えようとしても間に合わない事のたと
え。
活用⇒常に、万が一に備えておくこと。Prepare for the emergency
always.
類義:戦を見て矢を矧(は)ぐ。渇して井を穿(うが)つ。泥縄。盗人捕ら
えて縄綯う。嵌(はま)った後で井戸の蓋をする。
泥棒に追銭(おいせん)。
解釈:泥棒に盗まれた上、更に金をやること。損に損を重ねることのたとえ。
類義:盗人に追銭。
泥棒にも三分(さんぶ)の理(り)。
解釈:どんな事にでも理屈を付けようとすれば付けられるものだということ。
盗みは悪事ではあるが、泥棒にしてみればそれなりの理由がないこともない。
活用⇒何事にも、それなりの存在意義がある。In all things, there is
a decent existence.
類義:盗人にも三分の理。間違った事をする者も口実を欠かぬ。
泥棒も十年。
解釈:泥棒でさえ十年はやらないと一人前にはなれない。何事も長い修業を
続けなければ、一角(ひとかど)の事はできないものである。
活用⇒何事も、長期間努力せよ。In everything, it is necessary to
make an effort for a long term.
泥を打てば、面(つら)へ撥(は)ねる。
解釈:人に害を加えれば、必ずその報いが自分に返ってくるものだというこ
と。
類義:因果応報(いんがおうほう。Nemesis)。
団栗(どんぐり)の背競べ(せいくらべ)。
解釈:どれも皆、似たり寄ったりに平凡で、特別に優れた者がいないこと。
活用⇒傑出者がいないこと。That there are no standout.
類義:蟻のたけ。一寸法師の背競べ。
豚児(とんじ)。
解釈:自分の子供を謙遜していう言葉。
類義:愚息(ぐそく)。
呑舟(どんしゅう)の魚(うお)は、枝流(しりゅう)を游(およ)がず。
解釈:舟を呑むほどの大きな魚は、小さな川には棲まない。大人物は詰まら
ない者とは交わらない。また、高遠な志を持つ人は、小事にこだわらないとい
うたとえ。
活用⇒大人物は、小事にはこだわらない。The great man doesn't stick
to the trifle.
鈍すりゃ、貧する。
解釈:知恵が鈍れば、生活も貧しくということ。「貧すりゃ、鈍する」から
出た言葉。
活用⇒怠けると、困窮する。It becomes poor when lazy.
鈍な子は、可愛い。
解釈:親にとっては、愚かな子ほど気掛かりで、不憫(ふびん)さのあまり
可愛く思えること。
類義:片端(かたわ)な子ほど可愛い。馬鹿な子ほど可愛い。
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