人間(じんかん)到る処、青山(せいざん)あり。
類義:人間(にんげん)到る処、青山あり。
人口に膾炙(かいしゃ)す。
解釈:広く世の中の人々の口にもてはやされる。詩文などが多くの人に褒め
られ、広く一般に知れわたること。「膾炙」は膾(なます)と焼肉。
沈香(じんこう)も焚(た)かず、屁もひらず。
解釈:特に役に立つこともしなければ、害になることもしない平々凡々な人。
可もなく不可もない人のこと。
類義:伽羅(きゃら)も焚かず、屁もこかず。線香もたかず、屁もひらず。
人後(じんご)に落つ。
解釈:他人の後ろに下がる。他人にひけをとること。
反義:人後に落ちず。
唇歯輔車(しんしほしゃ)。
解釈:互いに助け合って成り立つ関係。「唇歯」は唇と歯、「輔車」は頬骨
と歯茎(はぐき)のことで、片方が失われれば、他方も立ち行かない密接な利
害関係。
類義:唇滅びて、歯寒し。
心中より饅頭(まんじゅう)。
解釈:無理に義理立てするよりも、実利を得る方がよいとの意。
類義:思召しより、米の飯。義理張るより、頬(ほお)張れ。花より団子。
神出鬼没(しんしゅつきぼつ)。
解釈:鬼人(きじん)のように出没自在で、所在が一向に知れないことをい
う。
信賞必罰(しんしょうひつばつ)。Punishment and reward.
解釈:賞罰を厳格に行うこと。賞すべき功績のあった者は必ず褒め、罪を犯
した者は必ず罰すること。
活用⇒賞罰を厳正に行う。Reward and punishment carry out strictly.
針小棒大(しんしょうぼうだい)。
解釈:大袈裟に言うこと。実際は針ほどの小さなことでも、棒ほどに大きく
言う。
類義:針を棒にとりなす。
人事(じんじ)を尽くして、天命(てんめい)を待つ。
解釈:人としてできる限りのことを尽くせば、後は静かに天の命に任せると
の意。
類義:人事を尽くして、天命に聴いて可なり。天は自ら助くる者を助く。
人心収攬(じんしんしゅうらん)。I compile the heart of the person
collectively.
解釈:多くの人の心をしっかりと掴み取り、纏めて行くこと。また、人々に
信頼されること。「攬」は手に取って纏めること。
信心(しんじん)過ぎて、極楽通り越す。
解釈:信心も度を越すと迷信となって、逆に仇(あだ)となる。
類義:鰯の頭も信心から。
信心は徳の余り。[はじめに/正義の実践と深さ]
解釈:信心とは人の真心が滲み出たものである。また信心は暮らしに余裕が
あってのことで、生活に追われていては信心を起こす暇も無い。
類義:後生は徳の余り。信心は誠の表れ。
反義:信心も欲から。
信心も欲から。
解釈:一見清い心から信心をするように見えるが、結局は御利益(ごりやく)
が欲しいからに過ぎないとの意。
類義:信心も欲の中(うち)。
反義:信心は徳の余り。
薪水(しんすい)の労(ろう)。
解釈:薪(たきぎ)を集め、水を汲むこと。炊事の苦労の意から、人に仕え
て骨身を惜しまず働くこと。
類義:薪を採り、水を汲む。
人生、意気に感ず。
解釈:人は他の人の心意気に心を動かされて仕事をするものである。金や名
誉のためにするものではない。
人生七十、古来稀なり。
解釈:人生は短いもので、昔は七十歳まで生きる人は少なかった。このこと
から七十歳を古稀(こき)という。
人生、字を識(し)るは憂患(ゆうかん)の始め。
解釈:人間は字を覚え学問をして、段々に道理が分かるようになると、かえ
って心を煩わせることが多くなる。寧ろ無学の方が気楽である。
人生、朝露(ちょうろ)の如し。
解釈:人の一生は、朝日と共に消えてしまう朝露(あさつゆ)のように極め
て儚(はかな)いものである。
類義:人生は風灯石火の如し。露の世。
人生、夢の如し。
類義:浮世(うきよ)は夢。
人生、僅か五十年。
解釈:人の一生は僅か五十年という短いものだということ。
類義:人間僅か五十年。
進退(しんたい)、これ谷(きわ)まる。
解釈:前に進むことも後ろへ退くこともできない困難な状態をいう。「谷」
は窮まるの意。
類義:進退両難。
身体髪膚(しんたいはっぷ)、之(これ)を父母に受く。
解釈:身体は髪の毛や皮膚全て親から受けたものだから、何よりも大事にし
て、傷付けないのが孝行の始めである。
死んだ子の年を数える。
解釈:死んだ子供が今生きていたら幾つかと、年を数えること。今更仕方が
ない過去の愚痴を言うこと。
類義:既殀(きよう)の子。胡(いずくんぞ)其の歯(よわい)を覚えん。
死児(しじ)の齢(よわい)を救う。死んだ子の年勘定。
死んだ子は賢い。
解釈:死んでしまった子は、長所だけが記憶されている。過去の物はよい点
だけが思い出となるということ。
類義:死ぬる子は眉目(みめ)よし。逃げた魚は大きい。
死んだ先を見た者無い。
解釈:よい行いをすれば極楽へ、悪い行いをすれば地獄へ落ちるというが、
死後の世界を実際に見た者はいないので、本当のことは分からないとの意。
死んだ仏も盆にゃ来る。
解釈:故人さえ盆には精霊となって帰ってくるのに、生きている人が疎遠な
のは情けないとの意。
死んだ者の因果。
解釈:死んでしまったらお仕舞い、死んだ者は不運であるとの意。
類義:死ぬ者貧乏。
反義:生きている者の因果。
心胆(しんたん)を寒からしめる。
解釈:相手を恐ろしさで震え上がらせること。
沈丁花(じんちょうげ)は枯れても香し(かんばし)。
解釈:沈丁花はよい香りの花であるが、花が枯れてもまだ香りが残る。よい
物は多少傷んでも値打ちがあるとの意。
類義:腐っても鯛。
死んで千杯(せんばい)より、生前の一杯。
解釈:死んでから千杯の酒を貰っても仕方が無い。それより生きているうち
に一杯の酒を振る舞われる方がよい。
類義:死しての千年より、生きての一日。死しての長者より、生きての貧人。
死んでの長者より、生きての貧乏。
解釈:死んで長者となるよりは、貧乏しても生きている方がよい。
死んで花実(はなみ)が咲くものか。
解釈:枯れた木に花が咲いたり実がなったりはしない。死んだら終わりであ
る。生きていてこそ、またよい時が来ようというものだ。
類義:死んで花実がなるものか。死んで骨は光るまい。
反義:命は鴻毛(こうもう)より軽し。命より名を惜しむ。瓦然玉砕(がぜ
んぎょくさい)。
心頭(しんとう)を滅却(めっきゃく)すれば、火も亦涼し。
解釈:無念夢想の境地に達すれば、火も熱いと感じない。どんな苦痛もこれ
を超越すれば苦痛と感じなくなる。
真(しん)の闇より、無闇が怖い。
解釈:暗闇は怖いが、思慮のない無鉄砲な人のすることの方が更に怖いもの
である。
類義:馬鹿と闇夜ほど怖いものはない。
心配は身の毒。
解釈:心配事は身体に差し障り、健康を害する元である。
類義:心配で年が寄る。心配は寿命の毒。
親(しん)は泣き寄り、他人は食い寄り。
解釈:親戚の者は不幸があると心から悲しんで集まってくるが、他人は上辺
だけで食べ物に釣られて集まってくる。
類義:親の泣き寄り。他人の食い寄り。他人は食い寄り。
神仏混淆(しんぶつこんこう)、火事掛合い。
解釈:祭、葬式、火事見舞い、掛け合い事と、どんな用事のときでも、着て
いく着物は一枚だけで、代わりの物が無いこと。何もかも一緒くたであること。
神仏は見通し。
類義:神は見通し。
辛抱が大事。
解釈:何事も忍耐強く、最後までやり通すことが大事である。
類義:辛抱は物事成就の基。
辛抱する木に金(かね)がなる。
解釈:何事も我慢強く辛抱すれば、そのうちに上手くいって財産ができる。
簡単に諦めないこと。
類義:辛抱の棒が大事。辛抱は金(かね)、挽臼(ひきうす)は石。
辛抱に追い付く貧乏なし。
類義:稼ぐに追い付く貧乏なし。
辛抱は金(かね)、挽臼(ひきうす)は石。
解釈:何事も我慢強く辛抱しなければ金持にはなれない。「挽臼は石である
が心棒は鉄であるのに掛けて言ったもの。
類義:石臼でも心棒は金。辛抱の木に金がなる。辛抱の棒が大事。
人面獣心(じんめんじゅうしん)。
解釈:人間の顔をしていても、心は野獣と変わりない。人の道に外れたこと
をし、恩義を知らない人をいう言葉。
親鸞上人の道歌。
明日ありと思う心の仇桜(あだざくら) 夜半(よわ)に嵐の吹かぬものか
は。
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