養蚕について モル日記 番外編
「蚕のさなぎ」も食べますよ。 甘辛な「佃煮」にします。 絹(シルク)という布は、動物性たんぱく質で出来ているんですよ。 綿、麻、ヤシの繊維などのような、植物繊維でできていると思っている人が沢山いたのは、 「ビックリ」しました。w(☆o☆)w オオー! 絹は、蚕という虫(蛾の一種)が成長して、成虫になる途中で「さなぎ」になります。 蝶のさなぎは、丸出しのさなぎですが、蚕のさなぎは、繭(まゆ)という「巣」の中で成虫になります。 成虫になって、そこから出て行きます。 出て行くときには、繭に穴を開けて出て行きます。 この成虫が出て行ってしまった後の繭では、糸を取るに具合が悪い。 穴が開いているので、糸を取っているときに、その穴の所で糸が切れてしまうからです。 ですから、糸を取るのに使う「繭」は、中にさなぎが入っている「繭」です。 繭から糸をとるときに、繭を熱湯の中に入れます。 すると、繭から糸口が出てきます。 その糸口を巻取り機に掛けて、繭がなくなるまで糸を巻取ります。 繭の中には、「蚕のさなぎ」がいます。 糸をすべてとりつくした繭は、繭がなくなり、残るのは中にいた「さなぎ」です。 しかも、熱湯の中です。 茹で上がった「さなぎ」が残ります。 お蚕様といって、大切にしていました。 養蚕は、貴重な現金収入であり、地域産業、日本の主要産業の一つでした。 明治以降の日本経済を支えてきたものです。 土地がやせていても栽培可能な「桑の葉」が、蚕のエサです。 夏と冬に飼育し、出荷することができました。 山国日本には最適なものでした。 ですから、蚕を飼育している地元では、とても大切にして、 けして無駄にしませんでした。 最後まで、大切にしました。 食べました。 「桑」は、夏に実をつけます。 「桑の実」は、とても甘く、旨いものです。 九州地方にあるという「骨噛み」の習慣に通ずるものがあるかな? |