6月某日(耐久)24時間戦レポート
益子フィールドにて(後編)

ゲーム開始は今までの各陣地での用意等で時間がかかり2〜3時頃の開戦となった。今回ダイハード連合側は、かなり広いフィールドの為それぞれ各小隊ごとに守備範囲を分け布陣を敷いた。自分達は、今回左から側面からの回り込みを防ぐ形で本陣から一番離れた見張り台周辺の最前線を守備範囲とした。無論このまま24時間守る訳ではなく1〜2時間ごとに交代制で他チームと交代し、そのチームの中でも歩哨を立てて30分ぐらいの間隔で交代で休憩をとった。

私も見張り台の守備に周った、そこで近頃の電動ガンの飛距離の伸びと命中精度の向上を実感させられた。敵側山腹中間からの着弾が見張り台の中と周辺にかなり集中し見張り台はバリケードの中で兆弾し流れ弾に被弾する者が数名でた(私も数回衛生兵のお世話になりました)。

歩哨に私が立ったのは3〜4時過ぎくらいで仲間がターフの位置を直したりしている間だった。昼飯時に約一時間くらい寝ておいたのだが、前夜の移動が響いているのか睡魔が襲ってくるのにはあまり時間はかからなかった。

10〜15分の就寝後(オイ寝てたのか?)、本陣から回り込みする別働隊を見送る事になる。それから数分後、口火がどちらからともなく開かれ敵味方双方計5〜6名程の死者が出た。敵側も徐々に進行しているらしく姿は見えないが気配だけはしていた。暫くすると前方20メートル先の山の斜面に一人の敵らしき姿が見えその近くにいるもう一人の相方との話し声が聞こえ、ここは伏せて気配を消し確実な敵兵人数の把握をしようとしたが近くにいたこちらの味方が先に発砲してしまった。

こういったケースの場合一発で仕留められなければいけないが、いかんせん距離がありすぎ失敗し取り逃がしてしまう。下がった敵は一旦距離を置きこちらの居場所を撃ってきた方向をもとに索敵にが始まる。

せっかくの機会が1〜2分で膠着状態になってしまいお互いの居場所を探り合うため時間が過ぎていく、しばらくしても事態が進展せずこちらから動き出すが何も反応が無い5〜10分してもこちらが10メートル位進行しても何も反応がない。どうやら相手側が引いてしまったらしく少々間を置くと進行していた味方の別働隊と敵兵が接触したらしく激しい撃ち合いの音がした。暫くすると前方の山のブッシュから敵兵の死者が数名降りてきたが味方の兵の姿は見えなかった、降りてくる死者の中に先ほど見かけた敵兵の姿があった。察するところ一旦引き下がろうとして戻ろうとした所を味方の別働隊に狙い撃ちされたらしかった。そうこうするうちに内の隊にも指示がきた、指示の内容は補給物資運搬の援護せよという内容でこちらの陣営から補給物資を取りにいく味方が運搬中に敵の妨害を受けない様にこちら側で陽動ではでに動き敵の目をこちらに引きつける役目だった。本命の補給部隊が一直線に倉庫に向かうのを確認しつつ、うちの隊は敵陣地に向け倉庫近辺に敵兵が近ずけないように撃ちまくる、おとりの意味もあるのである程度前進し敵陣地近くまでいきやられない程度に騒ぎまわっていると後方から補給成功の伝令があり「撤収」とあいなった。

陣営に戻りチームのターフに入ると次の戦闘準備の為、給弾し休息を少し取っていると次の司令が伝令官から伝わった。先ほど歩哨に立った場所から若干中央から見張る形で4〜5人程度で間隔を5メートルくらい置いての人員配置だった、時折敵陣営からの遠射の攻撃があり狙ったのか流れ弾か分からないが私も一発くらい負傷したが迅速な衛生兵の助けもあり、二発めを食らう事無く無事復帰できた。歩哨には3〜40分くらい交代しながら立ち続けたが、敵味方双方ともあまり動きが無いまま時間だけが過ぎていった・・・・・・日も沈み闇が訪れるとそろそろ腹が空いてくる、補給物資からの夕食までには時間がまだ1〜2時間くらいあるこの空腹を補うため今回認められている500円分の携帯食からチョコとソフトサラミをつまんで空腹を紛らわすことにした。他の人も各々持参した携帯食を摂っていた、夜も7時を過ぎるとさすがに真っ暗になり夕食の準備がダイハードチームの総統の本陣で始まっていた。その間も敵味方双方牽制の為の攻撃が幾度と無く繰り返されていた、8時ごろになると夕食が交代制で各チーム順に摂っていきそれ以外のチームは夜営の歩哨として立つか防衛ラインのギリギリで敵兵を牽制していた。自分達も9時少し前に全員夕食を摂り終えた。

9時30分頃、今回伝令官兼衛生兵を務めている連邦からの寝返り仕官として参加してくれている松田君から本陣からの作戦司令が下った。次なる任務は闇夜に紛れてのうちのチームと友軍の1チームが正面左方向斜面から、別の部隊が右方向斜面からの特功作戦だった、各自早々に準備をし40分くらいに決行の予定だった。その矢先、予測不可能のハプニングが起こった正面からやや右方向から最初味方が上がってきていると思われていた数名が実は敵兵のナイフアタック突撃だったのだ。敵兵はまんまと斜面を登りきり別チームのテント周辺でこちらの味方兵に「ナイフアターック」と叫びつつ攻撃を仕掛けた。ほんとのナイフアタックだったらしくすぐ撃滅されたらしいがこちらにも数名の負傷者が出たようだった。こちらの予定の作戦も少し遅れながら決行され闇夜とブッシュに紛れ、谷の手前まで全員無傷で降りていくとそこから先が大変だった。谷の小道に降りきる最後の斜面は何も遮蔽物がなくこちらの姿が相手側に丸見えになるのだった、ここでまわりの味方数名で相談し音をなるべく立てずに降りていきそこから別部隊と合流することにした、自分は何とか下の小道まで降りるのに成功し別部隊の望月氏と合流しようとしたが既に望月氏は負傷し動けなくなっていた、私もそこで動く隙もなく負傷してしまったが後方の斜面に来ていた衛生兵(松田君)に救護され谷から一旦あがり自チームのターフに戻った。そこにもう一人衛生兵の松田君と一緒に今回参加していた人(?)と合流し自分も戦線に復帰し今度は先行していた自チームのリーダー(山村氏)と数名に合流し先ほどよりも更に左寄りの谷の小道奥側に降りそこから回り込み敵陣の山の斜面に取り付こうとした。小道に降り立つと同時に示しあわせをし一気に斜面に向かって駆け出す(今回のゲームの中で自分はここからの展開が一番おもしろかった)斜面手前の小川(その周辺は暗く足元が良く見えないのだ)に躊躇するまもなく皆斜面に取り付くここで自チームの生山氏が足をひねったらしく戦線離脱、斜面を音を立てずに各々あがっていく山村氏たちは山の中腹からグルッと回り込む自分はそのまま正面方向へ徐々に歩を進めていく。ここで

何故かわからないが生山氏ではなく自分が足をひねったという情報が流れたらしい。自分のいる地点からやや左斜め上方向から会話が聞こえてくる、どうやら更に左側から仕掛けているダイハードチームがどこらへんから来ているのか話している、塹壕の中での敵の会話らしい。暫くするとそちらと思われる望月氏の突撃の掛け声がした。こちらも少しでも注意を引ければと塹壕周辺に打ち込んでみると1人ヒットの声がしもう一度、打ち込んでみると1人死者が出た(マーベリック使用にてウレシー!!)。こちらの居場所に感ずいたらしく敵側の応戦が塹壕と更に山の頂上付近からきたので一旦6〜7メートル位下がり思い切り寝そべって索敵をしてみる、こちらの場所はばれていないらしい、時計を見ると11時半くらいだった、そろそろ山村氏数名が裏から仕掛けてくるだろうと予測しつつ同期して動けるように準備していると案の定仕掛ける銃声がしたので塹壕に注意を払いつつ頂上に近づいて陽動の目的で仕掛けた。敵側をはさむ形だった手応えはなかった、塹壕からの援護か一斉射がきたので場所を変え潜む、塹壕から索敵の為かサーチライト状の光がきた、緊張が走る(チョット恐かった)少し間を置き動こうとしたとき「動くと撃つよ」と言う声がしてドキッとしたどこらへんにいるのか見えず声がしたのは斜面下の方で自分がちょうど背を向けている方向だった。又「そんなことしてるから・・・・・・・だよ」と聞こえその後何の反応も無かった。5分くらい間を置きジットしていると一斉に総攻撃の号令がダイハードチームからかかったので呼応するべく頂上に向け斉射しながら上がっていくと誰もいなかった、とって返し塹壕に向け攻撃が集中し塹壕の2名は死にあと1人敵の首席を残すだけとなった。これでけりがつくと思われた、だがその最後の一人を見かけた人はいない、手がかりのないままそこに集まった味方全員でもう一度探し始める、皆の中からじつは知らない間にこの広いフィールドのどこかに取り逃がしてしまったのかという疑問がわきはじめる、その矢先だった先ほど敵兵二人が最後まで残っていた塹壕から一人敵兵発見の声があがる、皆駆けつけると最後の一人やはり首席の姿があった。駆けつけたその時には既に周りにいた味方兵がけりをつけたあとだった。こうして長きにわたったゲームの勝敗がついた。正直な所あのまま見つからず取り逃がしでもし振り出しにもどってしまったらゲームは本当に24時間戦の名前どうり朝までやるはめになったかもしれなかったと考えるととても恐ろしい。

ともかくゲームは終了したのが深夜1時前後敵味方それぞれ疲れた体を休めるべく眠りに就いた。自分達のターフの中で寝しなに松田君が持ってきていた缶チューハイを一口もらうと深い眠りに入った。

翌日、気持良く目が覚めるとさっそく身のまわりのかたずけをし各個人装備をそれぞれおろし、つぎに全員で最初の準備と同じようにバケツリレー方式で大物の荷物や団体装備をおろした。

そして遅れ馳せながら朝食を皆でとることになった。本来は敵味方別々に朝食をとるはずが昨晩の攻防戦の際に戦闘中に敵側の朝食分の材料が蹴散らされてしまったらしい、人間のできている私達側は快く自分達の朝食を分け与えた(本当はせめてもの罪ほろぼし・・・)。

それぞれに会話をたのしみながらの朝食を摂り終え、今回のゲームを終了し撤収した。

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