ASCS2001
軍旗を立てろ!!
注意:それなりの長文ですので覚悟してね(編)
1.まさかの裏切り 今年もASCSの熱い夏がやってきた! 当隊は年間を通してこの8月に照準を合わせ活動していると言っても過言で無い! 思い返せば、当隊の前身の同好会が“本格的な全国規模の大会とは如何な物か?”という理由で、1994年第4回ASCSが初参戦であった。以降第2回参戦より『ジオン軍旗』を高らかに掲げる、サバゲー業界(?)初のアニメネタの色物チームが発足する事になった訳だ。 故にASCSは我が隊発足に大きく関わる重要な大会であるからして、毎年欠かさず参戦している訳である。 (総督本人としては8回目の参戦ということになる訳だ。ちなみに自分は7回目(編)) さて、自分は部隊の隊長として前線で隊員と共にいることが出来ない状況が少なからずある。 ASCSでは当日の食事(ホテル滞在時除く)は各自で用意しなければならない。 当隊のみならず、多くの隊の方々が金曜日の深夜、もしくは土曜日の早朝に現地を目指し高速道路を移動為される事と思う。 当隊の場合は、伝統的に金曜の深夜移動を採用している。毎回土曜日AM2時〜3時頃に現地駐車場に到着。その後仮眠をとり起床後、受付等の準備に追われ、気が付けば満足に食事も足らずにお昼を迎えてしまう訳だ。 もし昼食を満足に取りたいならその分余計に早く起きなければならない。我が隊は朝食に主眼を置かず、十分な昼食を取る事を心がけている。“現地で何らかの調理を行い十分な量の食事を隊員たちに食べさせる”、それが隊長たる自分に自らに課した使命である。 (ホントは移動中コンビニ等で出来合いの物を買っておけば一番楽であるはずだが、“作って食べたい”という総督ちゃんの自己満足が働いているのは言うまでもない(編)) 今年は金曜日に有給を使ったので、数少ない生鮮食料品の調達と、冷凍食品等の買出しが容易であった。 今年の準備は非常に楽だと思い、当日緊急で起きた友人の『車の中に鍵の綴じ込み事件』にも余裕で付き合っていたのだが、それがまさか裏目にでようとは・・・・・・ 以外や以外、ここ数年間、いや、隊の設立当初より当隊の昼食の主力であった冷凍御飯(業務用ピラフ等)の、仕入れ先の卸売りセンターに当日在庫が無かったのである。 「なに〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」 聞けば卸売りセンターの仕入れ部門が、いささか冷凍食品業者とトラブルを抱えているとか。 自分の驚きは想像を遥かに越えていた。わずか数日前にこの店を偵察していたのだから。 困った。隊の全員の主力食料が無いのである。隊員各位は何だかんだ言っても、毎年自分の手を患わせず用意されている食事(通称『ジオンめし』)を頼りにしているはず。その期待が一気に崩壊の危機に立たされているのである。 しかし、解決方法は実は簡単であった。ようは民生品の冷凍御飯を仕入れれば良いのである。簡単な事ではある。 しかし、自分は安易にその選択をする訳にはいかないのである。隊員各位から今年はもう既に、これまで以上多くの料金を徴収せねば成らなかったからである。今まで漫然と使いつづけてきた紙の皿を、今年は流用の効くプラスチック製の物に変える事を決定していたから。 う〜〜ん、エコロジー! 急遽、近隣の大型店舗を探し始めた。金額的に幾らまで同額に近づけられるか、高い買い物をするのは簡単な事である。 時間は既に19:30を回っている。早い所は20:00で閉店。大急ぎで愛機を飛ばし、郊外の大型店舗を探索。 ああっ、苦労な事だ。その結果いつもの仕入れ先から比べて500円以内の増加に抑える事が出来た。 う〜〜ん、面目躍如! 以前は自分のポケットマネーで幾らか高価な物を使用したことも有るが、今は少々自分に金銭的な余裕が無いので本当に安心した。隊員各位に負担を強いる事はしなくて済む様である。 はっ!!!!気が付けば集合時間!!!! 急いで帰って荷物の整理を完成させなくてはっ! 教訓:世の中どこに期待を裏切る事が潜んでいるか解らない! 2.おいっ!戻ってこんか!! 急いで帰ると彼はそこに居た! 彼は当隊に客分として席を置く元連邦将校のドミンゲス中尉だ。 彼は再三再四の我々の入隊要請を蹴り続ける骨の有る連邦軍兵士だ。 当隊の時代公証は『宇宙世紀・0079/05/05』である。連邦軍の北米最大の基地『カリフォルニアベース』が陥落して以来、大きな戦果が無く、地球上でジオン軍の降下兵力と連邦軍の散発的なゲリラ戦の続く小康状態の頃の設定である。 彼は若く規律正しく優秀な指揮官だ! 人材不足に悩む総督本人としては、正規隊員として迎えたいのだが、ガンとして首を縦に振らない。 今年のASCSは彼の運転でミディア輸送機のような搬送能力の日産バネット・セレナに乗って移動する事になっていた。 (総督ちゃんの愛機を例えると『桜花』になるという結論が移動中のセレナ内にて出たとさ(編)) 今まで常に先頭に立ち、道に迷っては隊員に文句を言われ続けてきた総督本人が、いよいよ自分の車を出さずに楽をする時代がやってきたのだ!! う〜〜〜〜〜ん!最っ高ぉ!! 「おおっ!ご苦労さん、みんな集まったかな?」 しかし彼からもたらされたのは意外な一言だった! 「総督!ジオン本隊のガマ隊員が参加証を自宅に忘れて帰宅中です!」 は???????なに〜〜〜〜〜〜〜〜っ! 奴の自宅は集合場所の総督府のS県K口市から片道1時間以上のC県I川市じゃないか? おいおい!馬鹿を言うな!参加証なんか現地に行けば何とでも成る。第一名前まで書いて応募して17.000円も大金を払って紙切れ一枚無いからって参加させないって訳は無いでしょ。家に取りに行く前に連絡遣しなさいって。 早々に携帯に連絡を入れて呼び戻す。 携帯電話とは本当に便利な物だ、とつくづく感心する。 (今年のジオン軍の参戦者は7名。うち4名がセレナにて輸送。総督、ガマ隊員、ドミンゲス隊員が集合後、ひゅーい宅に向かい、その後、合流地点へと向かうことになっていた。 3名がひゅーい宅へ着くまでの間、当のゲーマーひゅーいは、『PSO』をプレイ、オンラインの友人達に出発の挨拶をしながらチャットしていたのは秘密だ。 ちなみに合流等の部分はどうやら割愛らしいですよ(^_^;)(編)) 3.さあ!御飯だ!! よし、無事現地で朝を迎えることが出来た。 自分は毎年ここからの時間が楽しみだ!前記のように材料の手配は完璧だ! ただ、まな板や包丁を忘れるクセが有るだけだ! 当然今年も忘れた(^_^;)。 (そう、毎年必ず何かを忘れる。包丁は現地周辺のコンビニで買ったとさ。前にしでかした『旗を忘れる』出来事よりはマシだけど(編)) さて、テントの設営に入るとしよう。今のASCSは、昔に比べれば比較的駐車場とセイフティーゾーン(メイン会場)が近い位置にある。その昔の『菅平高原』時代は駐車場からテント設営場所まで遠かった。楽になったものだ。 隊員7〜8名分の飲料水は10リットルを越え、相当な重量である。銃・装備品・設営機材・食料等々で相当の重量の(クーラーボックスは重いぞ!)荷物を移動させていた。 (実は今年度の秘密兵器として小型発電機+扇風機2台をセレナ内に搭載していたのだが、例年になく快適な気候であったため、使用せずにASCSが終了してしまい、隊員から多少のヒンシュクを買っていた総督ちゃんであった(編)) 今年からはASCSのテント設営場所が従来の様式から変化していた。 主催者側に今流行の“聖域なき構造改革”の波が吹き荒れている様で、大きすぎる駐車場の周囲をテント設営場所として使用させるという、抜本的な改革案が採用されていた。 以前から大きな駐車場のスペースの有効活用を考えていた我々のも十分過ぎるほど納得の行く改革であった。 駐車位置からテントまでの距離が近く便利である。 さて、問題なのが駐車場の小石の多い硬い地盤に、テント設営用の『ぺグ』を打ちつけなければ成らない事だ。 我が軍の初代テント設備は『プラスチィック・ペグ』なので本来ならば打ち込む事は困難を極めていただろう。しかし、我々は開催前から駐車場脇にテントを設営する改革案の情報を、ある情報筋から入手済みであった。 おかげで金属製の『ペグ』の二号テントを設営することで回避する事ができた。 テントの設営程度の作業は、百戦錬磨の我が隊の将兵には数分の作業であった! (確かに設営は速くなった。昔の混乱がウソのようだ(編)) 設営後、隊員各位は早速大会本部への申し込み・銃器のパワーチェック等々を順序良くこなしていく。 その間に昼食の準備をする。 今年の献立は『冷凍ピラフ』+『クリーム・シチュー』! 『ジオンめし』には『冷凍ピラフ』は欠かしては成らないのだ!! もう1品のシチューは・・・・・・う〜〜〜ん、いまいちの出来だ。 特に牛乳の入れ過ぎでとろみが無くなってしまっていた。 (シチューの素以外に味付けが無く、いまいちどころじゃなかったんですけど・・・エヘッ♪(編)) 毎年毎年少しずつ経験値を重ねていく。 来年はもっと良い物を隊員に提供出来るように頑張ろうと反省する総督であった! 4.戦闘開始 今年のASCSは“聖域なき構造改革”の風が吹き荒れていた。 「改革無くして成長無し」である。 年々肥大していく参戦者数を満足させる為には、ASCSの形態自体を変えていく必要があったのだ! 我々も相当感じていた事だ。アームズの編集長も代替わりした様だし、今年くらいから改革が在るのではと薄々感じていた総督にとっては、まさに思ったと通りの展開だ! いよいよ戦闘開始だ! 今年は12チーム制A〜Lチーム。当隊は編集部の意向によりDチームからLチームへの転属をしていた。 大きく問題は無いが、唯一、設営場所が会場の端から端になるのが気に食わなかった。 (今年度は駐車場所がチームごとに決められていて、A〜Lで順番の列になったいたためである。1日目は設営場所を移動せずにすんだが、2日目の朝に設営場所を移動したのである(編)) 今年度は“聖域なき構造改革”のお陰でスケジュールが例年とは相当異なっていた。 まず15チームによる『5チーム3リーグの総当り方式』が、12チームの『対戦相手無作為6試合総得点順位方式』に変化していた。 例年の日曜日の日程は、決勝戦の為多くのチームが暇を持て余していた。 上位チームが戦っているのを観戦するような日程であったが、今年は全試合の総得点で順位が決まるので、各チーム最終戦までなんとか得点を重ねようと無駄な足掻きをするので、暇を持て余す事が無くてすんだ! その分日曜の昼食時間は完全に無くなった。閉会式まで予定が詰っていて余裕がない。 ■チーム対抗試合内容の紹介 一日目 1.『ASCSゲーマーは2度死ぬ戦』*****一度だけ生き返り可能のフラッグ戦だ! 2.お休み。Lチーム写真撮影!軍旗を掲げよ!! 3.『陣地争奪戦』*****ハンドガン戦で陣地の確保数を競う 4.『フラッグ押し込み戦』*****戦場中央のフラッグ五本を敵陣へ押し込み合う! 二日目 5.『通常フラッグ戦』 6.『通常フラッグ戦』 7.『ブラックBOX回収作戦』*****BOXを戦場から捜索し自陣に持ち帰る。 (順番は我々Lチームの場合。他チームの場合、順番は変わるが内容は同様である(編)) 内容的には相当楽しめたし、ゲーム自体が活性化され『にらみ合い』が少なくなり、エキサイティングな戦闘が楽しめた。 戦闘の詳細は他のASCS参加部隊のレポートで参照してほしい。 最終戦の「BOX回収戦」が当隊を含むLチームの唯一の勝利だった。 当隊の戦闘の詳細は元連邦将校・ドミンゲス中尉がレポートを掲載してくれると思う! (原稿よろしく〜〜(編)) 5.軍旗大破!! さあ!ここからが本番だ! 総督の完全自己満足の時間がやってきた! 初日土曜日最大の楽しみ!ASCS名物!全体戦闘! 今年の参加者500余名が一つの戦場で相対する、世界最大級の戦闘だ! 未だにきな臭いパレスチナや、近くはクエート侵攻でも250vs250などと言う愚かな戦いは無かったはず。 わずか20分の戦闘で数百人の戦死者を出す激戦は世界広しと言えどASCSだけ! 毎年この全体戦闘でジオン軍旗を高らかに掲げ、「ジーク・ジオン」を連呼するのが楽しみなのだ! ここで皆様に一つの伝説を今年も紹介しよう! 『ジオン軍旗勢力無敗伝説』である! 我々が現在使用している大軍旗を製作して既に五年が経つ。この伸縮自在で最長5mの旗竿の先にくくり付けられた、縦1.5m×横2.45mの卒業式の壇上の国旗級の大きさの軍旗が当隊の超御自慢である。 我々が戦場に姿を表したと同時に、隠れジオン派の他チームの将兵達が意思を鮮明にする。 反連邦思想のサバイバルゲーマーは確実に我々に付き従い、片方の陣営に合流していく! (全体戦闘はスキー場の斜面を使い、上下に別れてチーム分けをする(どちらへ逝く(誤植にあらず)かは自由)のだが、当隊は当然上の方へ逝くことになる。なぜなら目立つから(笑)(編)) 250vs250に別れて戦闘が開始される! スキー場のなだらかな斜面を突撃して登ってくる日本兵の集団や、一気に坂を下って坂下の250人に突撃する海兵隊の一隊などなど、勝敗に関係無く自分たちの楽しみたい様に戦闘が繰り広げられて行く! 我々は彼らの戦いをひとまず静観する。そして期が熟すと大軍旗を押し立てて一気に敵陣へ突撃を開始する! この方法で過去軍旗が出撃した7戦を『坂の上の陣地』『坂の下の陣地』の隔てなく全て勝利してきた。 今年も記録更新!やはり我が軍旗の勝利であった! しかし、今年はその勝利の喜びだけでは済まされなかった・・・ 総督の副指令である中佐の言葉の聞き違えで、総督(自分!)は勘違いして単騎突撃を開始! 驚いた我が隊の将兵も遅れまじと後に続く! その様子に気が付いた坂の上の軍勢も一気に坂を駆け下りる! いつもなら突撃体制に入る為に、収縮可能な旗竿を短くして備えるのだが、今年は副指令の言葉を聞き違え、準備をせずに5mのままで坂を駆け下りていった! 下り坂で足元がおぼつかない上、両手を旗竿で塞がれた総督の次の行動は大体決まっていた。 総督は足元から崩れ落ち、見事にコケた! しかし、総督はまだ頑張って起きあがる! そして2回目にコケた時・・・ 「あっ!!!!」 そう、旗竿が折れてしまったのだ! 折れた旗竿に呆然とする総督を坂下の将兵が撃ち殺す・・・ 結果は勝利!しかし折れちゃった。 「あう〜〜〜っ!一万円の竿が折れた〜〜っ!」 総督の嘆く姿を見つめるジオン兵の皆がいた・・・ これで明日の全体戦闘は休場だな。竿が無いと旗は立たないから・・・ 6.旧友再来! 二日目の日曜には当隊の古参予備役隊員が久々にASCSの会場に顔を出してくれた。大いに嬉しい限りだ。 第1回参戦のジオン軍創設前から数回のASCSを共にした仲間が、日曜日の様子を見に土曜の深夜から掛けつけてくれた。 総督の指導力不足で戦線を離れた古参兵がASCSに新たに興味を持ってくれた事で、本年度のASCSはとても有意義な物に成った! (当然彼らは実際に参戦することはできず、観戦のみとなるのだが、我々としては嬉しい限りである(編)) 来年は当隊の期待の新人10名(通称『若葉隊』)の内、数名が参戦してくれるはずでもあり、彼らが来年本格復帰してくれたら総督はもう何も言う事は無いのだが。 7.リセ戦奮ニ戦終最隊ガ我 今回のASCSは去年ほど酷い『ゾンビ行為』は目立たなかった! しかし、我がLチームの中に『志士心中の虫』がいたそうな! 毎年何かしらのトラブルを経験し、ああ言うゲーマーには成るまいと思える、とてもいい反面教師が参加されているのも、在る意味では面白い大会であると思う。 今年の全試合の中で我々は、同じLチームの方々から相当良い評価を頂く事が出来た。 我々は毎月の定例会と大して変わらぬ戦いをしているだけのはずなのだが、それでも相当な戦力に成っていたようだ。 今年度我々は7名で参戦した。決して多い数ではないのだが、長年同じ仲間と培った連携プレーが他のチームから見ると、素晴らしく見えるのだろうか。 今年も30数名のチームの中で戦力として計算する事の出来る一隊であったようだ。 我々は『旗押し込み戦』と『BOX回収戦』の2ゲームで明らかに大きな戦果を挙げた。 最終戦の『BOX戦』終了後は特に当隊の隊員は、自分たちの活躍に興奮していたように感じた。 今回のASCSのリーグ戦の勝利は残念ながら最終戦の1勝だったが、何ら恥じる事無く我々は力を出し切れたと思う。 (2日目の全体戦闘は、旗竿が折れて『ジオン軍』としての参戦が出来なくなってしまったので、当隊は目立つ事無く終了してしまったのが少し残念ではありますが(編)) 来年も記録更新とジオン軍勢力拡大を目標にASCSに参加したいと願う総督であった。 (ASCS終了後、帰りも総督ちゃん自身が運転しないおかげで安全に帰宅できた。高速道路を降りた後に、恒例となってしまった感のある『焼肉食べ放題』の店に隊員7名で逝ったとさ(編))
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