ハイヤー・タクシー業界の地球温暖化防止に関する自主的行動計画

平成10年5月13日制定
 平成14年5月8日一部改定
平成17年10月12日一部改定




1.行動計画策定について

  平成9年12月の気候変動枠組み条約第三回締約国会議(温暖化防止京都会議)が終了し、我が国において温室効果ガスの排出量を2008年から2012年の5年間の平均で1990年より6%削減するという削減目標が設定された。

  ハイヤー・タクシー業界においては、既に、CO2排出量の少ないLPGを燃料として使用しているが、地球温暖化防止の重要性に鑑み、引き続き、地球環境問題へ積極的に取り組むため、「地球温暖化対策」及び「循環型経済社会の構築」について、自主的行動計画を策定し、その着実な実施を図ることとする。

2.具体的な計画       

(1)地球温暖化対策

  国、地方公共団体の施策に連携協力するとともに、ハイ・タク業界自ら、排出ガス、騒音等自動車公害の減少を期すため、下記事項について鋭意推進を図り、エネルギー利用効率等の改善を目指し、地球温暖化対策に資する。

@グリーン経営の推進

 ・ グリーン経営認証取得事業者の拡大を図る等グリーン経営を推進する。

A運行の効率化

 ・ 衛星を利用した配車システム(GPS−AVMシステム)の導入を促進し、2010年(平成22年)の普及率(タクシー車両のうちGPS−AVMシステム及びMCAシステム導入車両の占める比率)が60%となるよう努めること等により運行の効率化を図る。
        (2005年(平成17年)の普及率36%) 

 ・ バス専用・優先レーンへ実車時の乗り入れを関係機関へ要望する。

Bタクシーの利用促進

 ・ 乗合タクシーの促進を図る。

Cタクシー車両の燃費改善

 ・ タクシー用LPガス自動車への低燃費エンジンの導入及びハイブリッド仕様車の開発を働きかける。

D代替フロンの回収

 ・ 地球の温暖化に影響を与える代替フロンの適切な回収を推進する。
E適正運転の実施

 ・ 駐停車時のアイドリング削減等の徹底に努める。
 ・ 車両の過度の冷暖房の防止に努める。
 ・ 急発進・急加速の防止に努める。
 ・ 休憩、仮眠、洗車時はエンジンを止める。

F事業所、事務所における対策

 ・ 事業所、事務所において冷暖房の温度設定を夏は28度以上、冬は20度以下にする。

 ・ 整備管理者、運行管理者を通じて、技工員及び運転者に対し環境対策、燃費節減に係る教育研修を実施する。

G環境問題に係る推進体制の整備

 ・ 全乗連の車両資材委員会を中心に環境対策に係る方策を検討する。

H地球温暖化防止キャンペーンの実施

 ・ 8月5日のタクシーの日記念行事キャンペーンの一環として、ポスターやタクシー車両に貼付するステッカーに、業界として地球温暖化防止に努めている旨を記載してPRし、一般利用者の意識の高揚を図る。

(2)循環型経済社会の構築

  資源の有効活用により使い捨て経済社会を見直し、ハイヤー・タクシー事業者それぞれが、下記事項について鋭意推進を図り、計画的な廃棄物削減、資源のリサイクルに取り組む。

@産業廃棄物としての廃タイヤ等の適正処理を図る。

Aリサイクル製品の積極購入等リサイクルの推進を図る。


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