(社) 全国乗用自動車連合会、(財) 全国福祉輸送サービス協会は、(社) シルバーサービス振興会とともに3団体主催で、ケア輸送サービス(高齢者や障害者等に配慮した輸送サービス)に従事するタクシー運転者向けに、「ケア輸送サービス従事者研修」を実施することと致しました。 この研修は、平成16年3月に国土交通省が示した、セダン型車両による患者等輸送事業の許可条件、NPO等による有償運送の許可条件(通称NPOガイドライン)に例示された「ケア輸送サービス従事者研修」です.。
厚生労働省は、急速な高齢化に伴い、高齢者や障害者の外出を支援するサービスの重要性が高まったことを背景に、平成12年度に「福祉輸送(移送)サービス従事者に対する研修カリキュラム等の調査研究事業」を社団法人シルバーサービス振興会に委託しました。 委託研究事業では、車いす対応車両だけでなく一般のセダン型タクシー車両を対象とした、マンツーマンの対応サービスとして福祉輸送(移送)サービスを位置づけ、その質の向上、量の拡大を図ることが早急な課題であるとして、検討委員会が設置されました。その結果、平成13年3月に、福祉輸送(移送)サービス従事者に必要な教育内容について具体的なカリキュラム内容を含む報告書が作成されました。 この事業成果に基づき、福祉車両だけでなく一般のセダン型車両も含めた輸送サービスを「ケア輸送サービス」と呼び、その従事者向けの研修が生まれました。福祉と輸送に関する分野の専門家から構成される検討委員が作成したカリキュラムは、ケア輸送サービス従事者に必要とされる基礎的知識から実践的技術まで体系的に学習できる内容となっています。 調査検討委員会委員名簿
平成16年3月に、国土交通省から「セダン型車両による患者等輸送事業の許可条件」「NPO等による有償運送の許可条件(通称NPOガイドライン)」が示されました。本研修は、この中で例示された「ケア輸送サービス従事者研修」です。 ■患者等輸送事業を行なう方々について
■訪問介護事業所の指定を受けた旅客自動車運送事業者(患者等輸送事業の許可を受けた訪問介護事業所を含む)の方々について
■NPO等福祉有償運送に携わる方々について
1.目 的 高齢者等の増大かつ多様化するニーズに対応し、自動車を使用した高齢者・障害者向けの移動を手助けする適切なケア輸送サービスを提供するため、必要な知識、技能を有する従事者を養成し、もって高齢者等の自立の促進および介護者の負担の軽減を図ることを目的とする。
2.主催団体 社団法人シルバーサービス振興会/社団法人全国乗用自動車連合会/ 財団法人全国福祉輸送サービス協会
3.後援団体 財団法人全国老人クラブ連合会/社会福祉法人日本身体障害者団体連合会/ 4.対象者 普通自動車免許取得者(受講前2年間運転免許停止処分を受けていないこと) 5.受講定員 1コースあたり50名程度
6.学習方法 ・通信教育(レポート提出3回(22時間相当)+確認テスト) ・集合研修(8時間×3日(23時間))
通信教育におけるレポート課題及び確認テストに合格し、集合研修全科目に出席した 9.受講料 1名につき50,000円(税込み・テキスト代含む) ※教育訓練給付制度の支給条件を満たし、受給申請される方は、修了後受講料の一部 (受講料の4割〜2割)がハローワークから支給されます。 10.福祉に関する資格者に対する受講免除 ・免除対象者:介護福祉士・訪問介護員1・2級課程修了者 ※受講免除者の教育訓練給付制度の活用は、現在申請中のためお問い合わせ下さい。
特徴3
集合研修の講師陣は、各科目に適応した専門職が対応 特徴4 遭遇する場面を想定した実践的な実技指導(障害者対応も充実) 特徴5 消防署による「普通救命講習修了書」を取得できる ケア輸送サービス従事者は、いざという時、救命救急の対応が必要となるケースも考えられます。本研修では、カリキュラムの一部に消防署による普通救命講習を盛り込み、救命救急のための対応方法について学習します。 特徴6 修了者の質の維持を図る確認テストを実施 特徴7 修了者には車両表示用マークを交付 ケア輸送にかかわる知識や技術を習得した修了者が活躍するためには、利用者にと 特徴8 福祉に関する資格者には免除科目を設置 特徴9
後援団体と連携した修了者の社会的認知の向上 本研修は、サービスを利用する高齢者及び障害者の団体に研修の主旨を賛同いただき後援団体となっていただいています。今後、財団法人全国老人クラブ連合会等の後援団体と連携し、修了者の社会的認知の向上に向けたPR活動を進めていきます。 ※修了者による任意団体の全国ケア輸送士会が平成15年7月に設立され、主催団体と連携してPR活動等を進めることとしています。 本研修は、厚生労働省の教育訓練給付制度の指定研修となっています。教育訓練給付制度の支給条件を満たす方がこの制度を活用すれば、修了後受講料の4割〜2割の支給をハローワークから受けることができます。 ※受講免除者に対する教育訓練給付制度の活用については、現在申請中ですので、お
1.通信教育:レポート提出3回(3ヶ月間以内に提出) テキストを学習し、設定された問題集の問題に解答し、郵送で提出します。
ケア輸送サービスを提供するための基本的な知識(福祉とケア輸送の基本的な知識、利用者の心身の理解)からサービス提供の方法や留意点、車両の運転・管理や事故の対応等について学習します。 〔通信教育カリキュラム〕
※印は、福祉に関する資格者に対する免除科目 2.集合研修:23時間+通信教育確認テスト(8時間×3日間) 予定された日程・会場に集合し、実技やグループ討議等を中心に学習します。 (2)学習内容 ・高齢者・視覚障害者・言語障害者・聴覚障害者・車いす利用者等の対応について、ケア輸送サービス従事者が実際に遭遇する場面を想定し、実技指導を行ないます。 ・セダン型だけでなく福祉車両に対応した車両の乗降介助の実技を行ないます。 ・緊急時の対応については、消防署による「普通救命講習」を実施します。(受講者は、普通救命講習修了書を取得できます。) ・グループ討議を通じて事例検討を行い、現場でのより良いサービスの提供について考えます。 〔集合研修カリキュラム〕 1日目:8時間
※福祉に関する資格者は、1日目の受講を免除 2日目:8時間
3日目:8時間
|