謎の回数券。
平成12年(2000年)1月31日限りで発売が中止となった、「東京山手線内均一回数券」と「東京都区内均一回数券」。イオカードの方が便利などという、わけのわからん理由で割り引きありの切符をつぶしてしまうのは、いかにもJR東日本「らしい」と言ってしまえばその通りです(^^;)
ところが、上の回数券、発売中止となったはずの「2月1日付」となっています。
からくりはコレの発行時間で、ここには書いていないのですが、2月1日午前0時を過ぎた時間なのですね。つまり、「1月31日深夜」がまだ続いている状態(終電がまだ)なので、発売が続いていたようなのです。
通常、ホストコンピュータにつながっているシステムは、「システム日」で判定する場合と、「処理日」で判定する2通りがあります。前者は、「日本標準時2月1日になったから発券中止」というもので、後者は「日本標準時2月1日になったからといって、JRの1月31日の業務はまだ終わっちゃいないんだ〜」というもの。
どちらが正しいというわけでもないでしょうが、システム運用の立場から言えば、後者の方が楽です。つまり、2月1日システム日付になったら問答無用で発売停止にするためには、特別プログラムが必要になりますが、2月1日運用分から停止するなら、該当プログラムを廃止するだけでいいのです。(まぁ、個別にはいろいろ事情があるでしょうが・・・)
たぶん、管理部門の上の方の判断としては、「それに気づいた人がいて、多少売れてしまったとしても、大したことはないだろう」ということだったのではないでしょうか(^^;)。