ソクラテスの産婆術に倣って 存在性理論を表現してみましょう 

登場人物は取り合えず恋人同士の石田秀喜と山本真美さんです

石田君は存在性理論を理解しています 山本さんはまだです

設定はクリスマスイヴの福岡は天神の喫茶店にしましょう

地下街なので雪が降ってるかどうかは分からない

「恋人がサンタクロースってほんとかしら?」

「今日は本当みたいだね」

「ほんと!?」真美はこれは人生でも大きな喜びの瞬間だと感じた

「プレゼントはね これ」

「なにこれ?」

「開けてみて」秀喜にとっても喜びの極みだった

「わ〜ネックレス 星のネックレスね」

「大事にしてね 財布はたいたんだから」

「ありがとう こんな幸せな時ってそうそうないね☆ありがとう」

「バイトの努力の結晶さ」

「此処あたしが払うね」

「いいよいいよ 僕払うから」

「こんな幸せは初めてだわ 生まれてはじめてかも」

「親に感謝しないとね」

「あたし難産だったらしいわ 3時間もかかったっていってたわ」

「そりゃお母さんに感謝しないとね」

「お母さんもお父さんからこんなプレゼント貰ったのかなあ?」

「どうかなあ 二人はどうだったの 恋愛結婚だったの?」

「そうらしいわ 同棲してたんじゃないかなあ」

「そして君が生まれたわけだ」

「そうね 私長女だから ひょっとして出来ちゃった婚だったのかも」

「今で言えばおめでた婚だね」

「でもね あたし思春期の頃考えたのよ」

「なにを?」

「どうして自分はこの世に生まれてきたのかって」

「どうしてって 生まれた理由の事?」

「そう あたしなんかが生まれてこの世がどうなるのかしらってね」

「そりゃ自分で生まれようと思ったんじゃなくて 産み出されたんじゃないかな」

「お母さんが産んだという事は 生みたかったんしょうねえ たぶん」

「そりゃそうだろう 十月十日一緒だったんだし 愛してたんだよ君のこと」

「じゃあお母さんが私を生み出したわけね」

「お父さんだって頑張ったんじゃないの?」

「どうやって?」

「こうやってさ」

「そうか デートに誘ったりプレゼントくれたり ドライブしたり」

「そうそこには愛があったんだよ」

「何かクリスマスイヴって感じねえ それでそれで?」

「それでって?」

「何で二人は引き合ったのかしら 赤い糸?」

「いやあ たまたまフィーリングが合ったんじゃないかなあ」

「たまたま? フィーリング?」

「引き合わないと少子高齢化になっちゃうからねえ」

「つまり人類の存続が掛かってたわけね」

「男と女は惹かれあう性質を持ってるんだよ」

「「性質ってN極とS極が引き合うみたいな?」

「そうだね どっちがプラスでどっちがマイナスって事はないと思うけど」

「じゃあ恋愛によって引き合う性質があたし達を産んだのかしら?」

「この性質って言うのが案外難しいんだけどね」

「ふむふむ」

「物質にも性質があるだろう あれと同じ質なんだよ 精神も同じ質だって」

「へ〜〜よく分かるわねえ どうして分かるのそんなこと」

「ネットで草馬由仁子の存在性理論というのを読んだんだよ」

「なにそれ」

「それが凄い理論なんだ」

「私にも教えて 幾ら幾ら?」

「ネットだからたださ」

「教えて教えてアドレス」

http://www2u.biglobe.ne.jp/~yuniko37/ だよ」

「わ〜すてき クリスマスプレゼントが二つに増えたわ」

「今日は地上はホワイトクリスマスじゃないかなあ」

「そうね 存在性理論に乾杯ね」

え〜今回は取り合えず試験的に性質についてだけ書きました

多少稚拙な点もあったかもしれませんが 次回はぜひ 穂pんかくてきな所にせまって行きたいと思います

どうかよろしく!♪