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7/9(日)快晴 朝起きたのはお昼過ぎ、それから3:30ぐらいまでは、うだうだと過ごした。 3:30ごろに何となく散歩に出かけてみることにした。 このごろ、そんなことを考えることが多い。『ヨコハマ買い出し紀行』を読んでから、さらにそう思うようになったような気がする。 とある人物のセリフに「今しか見れない景色をよく見ておくこと」というのが印象に残っているからだと思う。 そんなことを意識しながら、とりあえず山のほうへ歩いていった。 普段見なれたようで実は久しぶりの道を歩きながら、あとで海のほうへも行ってみようかとも思っていた。 久しぶりに星置の滝へ行くことにした。歩きにくい石の階段を下りていく途中、何人かの人とすれ違った。 階段の下にも結構人が来ていた。若い人の集団や、網を持った2人の子連れの家族。 子連れの家族のそばを通って川のそばへ行き、川を覗き込んでみた。魚らしいものは見当たらない。 次に、せっかく来たのだから滝を見ようと思い坂を登っていった。驚いたことに、滝壷のあたりで 釣りをしている人がいた。どうやって、そこまで行ったのだろうか。気がつくと後ろに釣り竿を 持った兄ちゃんがいた。彼もどうやってそこに行ったものか、考えているようだった。 滝を後にして川下の方へ歩いていった。バランスが悪くて歩きにくい、大きい石の川原を歩いていく。 やっぱり、魚らしいものは見当たらない。よどんでいる所をじっと見ていてもアメンボぐらいしかいない。 でも、梢の向こうに空が見えた。顔を上げて上を見ると、カトンボたちが秋のトンボのように、 まるで遊んでいるかのように飛んでいた。こんな視点で、こんな楽しそうなカトンボを見るのは初めてだった。 階段へ戻ると途中、あの家族とすれ違った。網で何かとれたか聞いてみようと思ったが、聞かなかった。 階段を登りきって、再び舗装道路に出て、再び山のほうへ歩いていった。もう海まで行く気はなくなっていた。 山の中の乙女の滝まで行くつもりだった。 乙女の滝へ続く登山道の入り口。そう言えば、このごろ乙女の滝のあたりは熊っ気づいているらしい。 ウグイスの鳴き声が聞こえる。しかし、歩いている途中で太陽が山に隠れてしまった。いつのまにか、 聞こえるのはカラスの声だけ。少し寂しくなってきて、ひき返した。また、途中で太陽の光が戻ってきた。 ウグイスの声も聞こえてきた。ヤマバトも混じっていた。途中で、見るからに登山者らしい3人と通りすがった。 乙女の滝まで行くのだろうか。 帰り道。海が見える。空は青くて、雲は境界線のあたりに薄くのっかっている。 日記でも書こうと思った。別に、日記じゃなくてもいい。 書きたくなったときに、書きたくなったことを書けばいい。 今日見たものが、いつかの自分にとって特別なものになるのだろうか。 そうなってほしいのか、ほしくないのか。 はっきりしない自分がもどかしい。 |