ワイエステイオー : 今日の稽古は1,999年度のJRA賞について評論したいと思います。

なっちゃん : ちょっと「遅まきながら」ですね。では最優秀4歳牡馬からお願いします。受賞馬はテイエムオペラオーでした。

ワ : 巷間伝えるところによれば、やれ皐月賞を勝っただの、菊花賞・有馬記念で上位に来たなどと受賞理由を言われているが、前者は評価してもいいが、後者は全く評価に値しないね。負けは負けで後世には残らないのだから、そういう上位入選が受賞の理由というのは避けてもらいたいね。

な : すると先生はどの馬がふさわしいとお考えなのでしょうか。

ワ : ズバリ、アドマイヤベガ。3頭に甲乙つけがたい以上、あとは三冠の格で決めるしかないだろう。その格付けの基準の1つに1着賞金があるのだから、文句なくダービーを勝ったベガにやりたいね。

最優秀4歳牡馬 : アドマイヤベガ

な : 次に最優秀4歳牝馬をお願いします。受賞馬はウメノファイバーでした。

ワ : 最優秀4歳牡馬との整合性を考えると、一番賞金が高いオークスを勝ったウメノファイバーで決まりだろう。ここは異議無し。

な : ではどんどんいきましょう。最優秀古牡馬の受賞馬はエルコンドルパサーでした。

ワ : パサーに選ばれた理由がまず不透明だよね。記者投票によらず、密室で決められたというのが釈然としないよ。もちろん、パサーの功績は認めるけど、今年一戦も国内のファンに姿を見せていないんだぜ?そんな馬にJRA賞を上げられるかっての。むしろパサーこそ特別賞にふさわしい功績だったと思うけどな。したがって、秋のGTを3連対し、春秋天皇賞連覇を果たしたスペシャルウイークだね。

最優秀古牡馬 :スペシャルウイーク

特別賞 : エルコンドルパサー

な : 最優秀古牝馬はメジロドーベルが受賞しました。彼女は4年連続JRA賞に輝きました。

ワ : これも順当な結果だね。逆にいえば今の牝馬は層が薄いね。明け5歳のプリモ、ウメノ、ブゼンあたりに引っ張ってもらわないと本当は困るんだけどね。メジロドーベルで異議無し。

な : 最優秀短距離馬はエアジハードが受賞しました。

ワ : エアジハードの引退は本当に惜しいね。無事であれば今年は安田記念、宝塚記念、天皇賞、マイルチャンピョンシップと勝つ器だったからね。もう一回グラスワンダーとの戦いを見たかった。文句なく最優秀短距離馬はエアジハード

な : 最優秀父内国産馬もエアジハードが受賞しました。

ワ : これにはちょっと意見をはさまして頂きたい。確かにジハードは良くやったと思うが、既に最優秀短距離馬で受賞している。したがって、ここは菊花賞を勝ったナリタトップロードに受賞させてやりたいね。

最優秀父内国産馬 : ナリタトップロード

な : すると、先生はJRA賞を複数受賞しない方がいいという訳ですか。

ワ : そうだね。やっぱり色々な関係者に受賞のチャンスがあった方が活性化するしね。次に年度代表馬だが、このなかから選ぶ規定になっているんだよな?そうであれば、やはりスペシャルウイークで仕方ないだろう。史実にはエルコンドルパサーと残るだろうがファンの記憶ではスペシャルの方が印象に残るだろうよ。

年度代表馬 :スペシャルウイーク

な : あれ?すると残りの最優秀3歳牡馬とかはどうなるのですか。

ワ : あまり意味はないんじゃないかな。今年から廃止してもいいと僕は思うね。その証拠にどのメディアも大きく取り上げないではないか。

な : 分かりました。では、ついでに今週の予想をお願いします。

ワ : といわれても弱いメンツのAJCCとダートの平安Sじゃ、ちょっと軸は選べないや。申し訳ないけど今週は勘弁して。

な : んもう!

 

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