太平洋岸にお住まいだと、あまりなじみがないかもしれません。
「黄砂」 という現象があります。
ゴビ砂漠の黄色い砂が、春の強い風で上空まで巻き上げられ、 気流に乗って日本に飛んでくる事で、 私の住む金沢でも春から初夏にかけて何度かこれが見られます。
本体が「砂」ですから、駐車してある車がザラザラしたりして、 迷惑なものではあるのですが、気象現象としてかなり印象的ですので、 ちょっとご紹介してみます。
えー、この砂がきますと、空というか、雲の色が黄色っぽくなります。
「そういえば、空のあたりがなんとなく黄色っぽいかな？？」 くらいのものが大半で、 気のせいといえば気のせいくらいの、それほど目立つものではないのですが、 ごくたまに 「な・・・なんだ？？？」 と思うくらい、 あたりの風景がほとんど真っ黄色（というか黄土色）に 暗くなってくる事があって、白いはずのモノが黄色く見えて、 ちょっと火星にいるような（いや、火星がこういう天候だと いうわけではないですが、地球上にいるんじゃないみたいなんです） 風景になることがあります。
で、今までに１度だけ、学校に通っていた頃の話なのですが、 午後に帰宅して家の中にいると、なんとなく部屋が黄緑色に染まってきて、 「？？？？」 と思いながら家の外に出てみると、 なんと、世界がすっかり黄緑色！！（はははははははははは）
いや、もちろんすぐに黄砂だとは気がついたんですが、 何がどーなってこんなぐちゃぐちゃな、まるでカラーのスポットライトで 照明当てたみたいな、「よく見れば気がつく」 くらいの色じゃなく、 もう、まわりを見渡すだけでハッキリわかるくらい、 あたりがかなり濃い黄緑（・・・）になっていまして、 何しろ夕方だったものですからそのあと今度は紫色になりまして・・・ （夕焼けの色が参加したみたいですね）
なんかもうクラクラしながら感心しつつあたりを見回して散歩して、 景色を見まくっていたんですけど・・・
さすがにこんなにノーテンキな天候はこの日１回だけでしたが、 フレドリック・ブラウンの傑作短編ＳＦに「プラセット」という、 ものすごくノーテンキで人をバカにしまくった天候を持つ星の話があって、 その天候を「ブレイクスリー効果」と呼ぶんですが、 まわりが黄緑色の間中、私はまるでプラセットのブレイクスリー効果 の中にいる気分でした。 （そして、「ほんっとにこんなヘンな土地に住んでいてよかった・・・」 と思いました。）
さて、最近は昔ほど空を見上げて暮らしていないので、 こういうむちゃくちゃな天候を目撃する機会は少し減ったのですが、 数年前の台風の来る前の日・・・ ご存じだと思いますが、 台風の前というのは気流が異常でして、だいたいこういう時に、 とんでもないヘンな雲とか、ヘンな空模様とかに遭遇する事ができるのですが ・・・ その、台風の来る前の日 の事です。
その日、私はバスに乗っていました。
最近のバスは窓が広くて視界が良くてたいへんにウレシイのですが、 なんとなくヘンな空の色だなぁ・・・グレーというより生コンクリートだな などと思って南西の方向の空を見てみると、 空の雲があちこちで「渦」を巻いてるじゃありませんか・・・！！
えー・・・ なんと説明したらいいでしょうか、 まんがの「陰陽師」の、空が割れるスペクタクルシーンになっちゃってるんです。 （これで分かる人いるかな・・・？）
あがががー・・・ と思ったんですが、カメラを持って出なかったのを、 こんなに後悔した事はなかったです。 なんか、生コンが渦巻いて重なりながら、あちこち渦が たれ下がっておるんです・・・
この時も 「こんなヘンなとこに住んでいてよかった・・・」 と、 うるうるしてしまいました。
視界の開けた場所だったので、 ほぼ見渡す限り、空中の雲がぐるんぐるんうねってました。
その昔ささやななえさんに 「北海道では、聖書の絵に出てくるような、 雲間から何条もの光が一直線に地上に向かうサーチライトのような光線が 見られるのよ」 と自慢されて 「ちくしょう・・・北海道はいいな」 と思ったのですが、この空を見て 「負けてないわ」 と思いました。 （天候で張り合ってどーすんだ！）
私の住む金沢は、地形上の問題か、かなりヘンな雲の出やすい場所なんですが、 こんなとんでもない雲模様を見たのは初めてで、 後で友達に話しまくったんですが、その時誰も見ていなかったので 寂しかったです。 （きっと、こういう時にケータイが必要なんですね）
さて、これを書いている今は４月です。
この前後、また、時々空が黄色っぽくなります。
なんとなくヘンな星に住んでるような、そんな気分が ちょっとだけ味わえるシーズンなのであります。
ゴビ砂漠の黄色い砂が、春の強い風で上空まで巻き上げられ、 気流に乗って日本に飛んでくる事で、 私の住む金沢でも春から初夏にかけて何度かこれが見られます。
本体が「砂」ですから、駐車してある車がザラザラしたりして、 迷惑なものではあるのですが、気象現象としてかなり印象的ですので、 ちょっとご紹介してみます。
えー、この砂がきますと、空というか、雲の色が黄色っぽくなります。
「そういえば、空のあたりがなんとなく黄色っぽいかな？？」 くらいのものが大半で、 気のせいといえば気のせいくらいの、それほど目立つものではないのですが、 ごくたまに 「な・・・なんだ？？？」 と思うくらい、 あたりの風景がほとんど真っ黄色（というか黄土色）に 暗くなってくる事があって、白いはずのモノが黄色く見えて、 ちょっと火星にいるような（いや、火星がこういう天候だと いうわけではないですが、地球上にいるんじゃないみたいなんです） 風景になることがあります。
で、今までに１度だけ、学校に通っていた頃の話なのですが、 午後に帰宅して家の中にいると、なんとなく部屋が黄緑色に染まってきて、 「？？？？」 と思いながら家の外に出てみると、 なんと、世界がすっかり黄緑色！！（はははははははははは）
いや、もちろんすぐに黄砂だとは気がついたんですが、 何がどーなってこんなぐちゃぐちゃな、まるでカラーのスポットライトで 照明当てたみたいな、「よく見れば気がつく」 くらいの色じゃなく、 もう、まわりを見渡すだけでハッキリわかるくらい、 あたりがかなり濃い黄緑（・・・）になっていまして、 何しろ夕方だったものですからそのあと今度は紫色になりまして・・・ （夕焼けの色が参加したみたいですね）
なんかもうクラクラしながら感心しつつあたりを見回して散歩して、 景色を見まくっていたんですけど・・・
さすがにこんなにノーテンキな天候はこの日１回だけでしたが、 フレドリック・ブラウンの傑作短編ＳＦに「プラセット」という、 ものすごくノーテンキで人をバカにしまくった天候を持つ星の話があって、 その天候を「ブレイクスリー効果」と呼ぶんですが、 まわりが黄緑色の間中、私はまるでプラセットのブレイクスリー効果 の中にいる気分でした。 （そして、「ほんっとにこんなヘンな土地に住んでいてよかった・・・」 と思いました。）
さて、最近は昔ほど空を見上げて暮らしていないので、 こういうむちゃくちゃな天候を目撃する機会は少し減ったのですが、 数年前の台風の来る前の日・・・ ご存じだと思いますが、 台風の前というのは気流が異常でして、だいたいこういう時に、 とんでもないヘンな雲とか、ヘンな空模様とかに遭遇する事ができるのですが ・・・ その、台風の来る前の日 の事です。
その日、私はバスに乗っていました。
最近のバスは窓が広くて視界が良くてたいへんにウレシイのですが、 なんとなくヘンな空の色だなぁ・・・グレーというより生コンクリートだな などと思って南西の方向の空を見てみると、 空の雲があちこちで「渦」を巻いてるじゃありませんか・・・！！
えー・・・ なんと説明したらいいでしょうか、 まんがの「陰陽師」の、空が割れるスペクタクルシーンになっちゃってるんです。 （これで分かる人いるかな・・・？）
あがががー・・・ と思ったんですが、カメラを持って出なかったのを、 こんなに後悔した事はなかったです。 なんか、生コンが渦巻いて重なりながら、あちこち渦が たれ下がっておるんです・・・
この時も 「こんなヘンなとこに住んでいてよかった・・・」 と、 うるうるしてしまいました。
視界の開けた場所だったので、 ほぼ見渡す限り、空中の雲がぐるんぐるんうねってました。
その昔ささやななえさんに 「北海道では、聖書の絵に出てくるような、 雲間から何条もの光が一直線に地上に向かうサーチライトのような光線が 見られるのよ」 と自慢されて 「ちくしょう・・・北海道はいいな」 と思ったのですが、この空を見て 「負けてないわ」 と思いました。 （天候で張り合ってどーすんだ！）
私の住む金沢は、地形上の問題か、かなりヘンな雲の出やすい場所なんですが、 こんなとんでもない雲模様を見たのは初めてで、 後で友達に話しまくったんですが、その時誰も見ていなかったので 寂しかったです。 （きっと、こういう時にケータイが必要なんですね）
さて、これを書いている今は４月です。
この前後、また、時々空が黄色っぽくなります。
なんとなくヘンな星に住んでるような、そんな気分が ちょっとだけ味わえるシーズンなのであります。
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写真は 我が家から見える 「夕焼けの雲」
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