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三月三日、桃の節句です。 この日が来ると、春だなという気になりますね。 私が住んでいる金沢では、桃の節句に「金華糖」という砂糖菓子を飾る習慣があって、 縁起物の鯛や海老や貝や野菜や果物などの形をした砂糖菓子(菓子というか・・・ 濃いドロドロの砂糖液を木型に流し込んで型どりした砂糖のかたまりを、 乾いてから食用色素で彩色するんだったかな??)を、三宝や竹籠にのせて、 和菓子屋の店頭でよく売っています。 てのひらにちょこんと乗るような、ごくミニサイズのがスーパーで600円くらいから、 和菓子屋さんにあるふつうのだとだいたい千円から数千円、 ちょっと立派なのになると五千円以上になってなかなかスゴイ事になるんですが、 とにかくそれが店頭に出ると「春」という感じです。 雛あられや菱餅と一緒に桃の造花と並んでいます。 金華糖は形と彩色が非常に私好みで、みかけるとつい買って(バラ売りがあるのです) 遠くの友人などに送ってしまうのですが、受け取った人はちょっと困っているかもしれません。 (なにしろお菓子というより、ホントにただの砂糖の固まりなので・・・ 金沢生まれの友人が言うには、そのままばりんばりん囓るよりも、 飾った後は金づちで壊して、煮物などの料理に使うとベストだそうです。) さて、「どんなもんだそりゃ?」 と思われる方が多いと思うので、 ちょっと写真を載せてみます。 自分で写真を撮れなかったので、 広告写真をこっそり載せます。 どんなものだかなんとなくわかりますか? (鯛や桃がメインの金華糖で、彩りに参加している笹の葉や流水は干菓子です。 有平糖で作った透明感のある鮮やかな花が参加することもあります) |