金沢 Spy  the  Desk 



きのう起きたら一晩に20センチほど積もっていたので  「おお、こりゃスゴイ!」  と思っていたんですが、 今朝起きて積雪を確かめようとしたら、 ベランダに1mほど積もってて窓の外が見えんじゃないかぁーー! (ははははははははは)

笑い事じゃないけど、なかなかの豪雪です。 さすがにロシアの寒気団は スケールが違う・・・ って感心している場合じゃないんですけど、 (うーーん、〆切なんだけど、原稿描くどころじゃないぞ・・・>> せっせと雪かきをしないと、生活道路がふさがれてしまうので、 道路を車や人が通行出来なくなってしまうのであります。  大きな車道は融雪装置があって人が出なくてもOKなのですが、 ほとんどの生活道路は、そこに住んでいる居住者で通行を確保するわけですね)  とにかくあまりのドカ雪ぶりに、ちょっと笑ってしまいました。

で、ベランダはどう見ても積雪1mなんですが、 外の積雪は、気象台によると70cmだそうです。  (ベランダには屋根雪が少し落ちたので、 平均の積雪量に加算されて増えてしまったわけです。家の玄関とか、 家に近接している道路の場合も同じで、普通の積雪量+屋根から落ちてきた雪の量   が積もります。)

合計2晩で積もったにしてはけっこースゴイので、 デジカメを持って出て、雪の風景を撮ってきてみました。 だいたいこんな感じです。




向かって左の屋根に積もっているくらいの分量が、 降り始めてからほぼ2日間の積雪量かな?  木の枝の雪は落下しちゃってます、 道路はみなさん総出の除雪の成果です。  なぜか男の人より女の人の方がよく雪かきをします。  おばさんパワー炸裂で、道路は人が歩ける状態になっています。






でもまぁやっぱりこんな感じです(上)。
私は雪の風景がとても好きなので、 雪がこんなに積もるとちょっとワクワクしてしまいますが、 あまり大きな声では言えません。 雪の処理は重労働だし、生活は不便だしで、 雪が降るとみんなとっても困るからです。
でもキレイなんですけどね(こらこらこら)




雪の日によく見られる 「薄い雪雲のむこうに太陽が透けて見える」 状態。
こういう空だと上空が冷え込んでいて、本格的な雪になります。

雪は好きですが、あまり長く続くと困るので(体力がおいつかなくなる) なんとか一週間くらいで退散していただきたいな・・・  と思っているところです。 さて、どうなるでしょうか・・・?

ロシアの冬将軍なので、大群を率いていそうですね・・・




<雪の日のキケンがいど>

雪の降る金沢に引っ越してきた方、大雪になれていない方へ


雪道を歩いていて、雪の積もっている場所(人の歩いてないところ) にうっかり踏み込むとアブナイです。
除雪や排雪の必要のため、ふだん締まっている町の用水路のフタや、 道ばたにある側溝の金属板が開けられてます。 その上に雪が積もると穴が見えないので、 踏み込んで転倒して大ケガをすることもあるし、 大きな用水だと中に落下して死亡する事もあって危険です。
雪道では、人の歩いたあと(その下は確実に安全な道路です)を歩きましょう。

(歩道のない道路を歩いていて、車をよけようと道路脇の雪だまりに踏み込んだとき、 このテの事故が頻発します。 車が来たなと思ったら、 住宅の玄関前やガレージなど、雪がどけてある場所を見つけて そこまで移動しましょう。  近くによける場所がない場合は、足で雪だまりを2−3度探って、 足の下に確実に道路がある事を確かめてから、 体重をかけて踏み込んでください)


なお、屋根雪が落下しますので、 道路脇の、屋根雪の落ちてくる場所を歩かないように注意しましょう。
(きれいに雪かきしてあると落下してくる定位置がわからないので、 とにかく道の端を歩かないこと。 屋根はたいてい雪止めがしてありますが、 落ちてくるときは雪というより氷の固まりで、加速のGもついてるので、 打ち所が悪いと頭を強打して死ぬこともあります。 観光する方もご注意!)


雪の中の歩き方>>

つま先から体重を乗せると滑って転んでけっこーアブナイです。
上がふかふか雪でも、下は以前に降ったアイスバーンのまま という事があります。
先にかかとを下ろしてから、前に体重を移動させると歩きやすいです。
歩道が踏み固められてアイスバーンになった時も、 かかとをカッと下に下ろして(雪に刺して) その上に乗るようにすると、 ある程度滑らずに歩くことが出来ます。
よほどつるつるの時は、横移動のカニ歩き方式でそろそろと移動する という方法もあります。
歩道のない生活道路で、タイヤ痕がツルツル滑って歩きにくい時は、 道路の脇は危険が多いので(雪に隠れた溝や、屋根雪の落下など)  むしろ両タイヤの間の、少し柔らかい真ん中を歩く方が安全です。

一番大事なのは 「雪道は急がずに、確実にゆっくり歩くこと」
もちろん、なるべく滑らない、滑り止めの深い溝のある靴を履きましょう。

(初めて住み始めた方へ)

>> 近所の人が全員雪下ろしをはじめるまで、 屋根雪をおろす必要はありません。
(ものすごく積もっているように見えても、最初は軽いのでダイジョーブです。)
下ろさなくてはならない時期は、経験ある近所の人がよく知っています。 だから、けしていきなり屋根に出ないように。

また、屋根の雪下ろしは、屋根瓦の寸前でスコップを止めて、 屋根に直接当ててはいけないという一種の特殊作業で、 経験のない人には出来ません。 どうしても必要になったら、 (落下や、屋根雪に押しつぶされて亡くなる方もかなり多い危険な作業なので) 専門の人に頼むとができます。(大家さん、便利屋さん、大工さん、 建築や住宅メンテナンス関連の会社など)

>> 大きな用水や側溝(人が落ちるくらいの)のフタを、 融雪用に開けてある場合、 赤い旗を立てて危険を警告するようになっています。
道ばたに赤い旗のあるところは迂回して歩きましょう。

>> 雪かきは、軽い雪はプラスチックの大きなシャベルで、 アイスバーンになったものは、金属シャベルの先の四角いタイプのものを 使うとラクです。
雪かき用シャベルは自宅の玄関の中に置いてください。 外の物置やガレージに置いちゃうと、 イザという時、シャベルにたどり着くまでにシロクマ状態になっちゃいます。
雪かきした雪は落ち葉と同じなので、 隣の庭がいくら広くてもほおりこんではいけません。 自分の家のスキマになんとか積み上げるか、 自宅近くの融雪用の用水や側溝に(みんなが捨てに行く場所に) プラスチックのそりで捨てに行って下さい。

狭い溝に雪を突っ込む場合は、雪を入れて数時間から半日たつと、 下から氷化してスキマが荒く空き始めますから、 ふたたび上からシャベルで雪をつついては入れ・・を繰り返して、 なるべく早く、たまった雪をなくしていくのがベスト!  晴れて暖かくなったら、家の脇に積み上げた雪の固まりを、 雪のなくなった道路上に撒き戻して、ためた雪をドンドン消してください。 (追加がいつ降ってくるかもしれないので・・・)

(プラスチックのそりは、 足元の悪い雪道で、歩いて買い出しに行く場合にはなかなか便利です。 重い灯油を積んで運べたり、スーパーの買い物を乗せたりできます。 対向車が来るとちょっと厄介ですけどね。)

では、足元に気をつけて・・・!



SpyTheDesk/2001.1.15.