最初に書いておくと、ワタシは超能力の存在をほとんど信じていません。
霊とか神サマとか超常現象より、ほんのちょっとだけ現実的かな・・・?
と思うんですけど、
それだって、あれだけ長時間精神集中して、
スプーンの柄が曲がる程度みたいですし、
結果に対する労力の消費量が多すぎる上に成功率も低く、
その上、撫でるだけでスプーンの柄が曲がったとしても、
ほとんど何の役にも立たないというか、
まぁ、みんなに見せてウケるので一種の「人を楽しませる能力」
ではあるんですけど、楽しませるだけなら、
タネがあっても万里の長城を通り抜けたりしてくれる方が、
ハデで見栄えがする訳ですから、あまり現実的な役に立ちそうにもないので、
もし人間に「スプーン曲げ」の潜在能力があったとしても、
尾てい骨のシッポの痕のように、進化と共に消え去ってく気がします。
それはさておき、ワタシには人が「おおっ?!」
と驚いてくれるスゴイ能力はないんですけど、
理由がよくわからなくて、自分自身では便利なことが、
2つほどあります。
1つは 「なんか、あの店に呼ばれてる・・・」 と突然思いついて
どうしても行ってみたくなり、行くとはたしてそこに、
ワタシがすごく欲しかった物や、
嬉しくなってその場で買ってしまうような掘り出し物が見つかる・・・
という、お買い物的お楽しみです。
これは多分、「しばらく行っていないので、そろそろ何か新しい品物が
入荷している頃だ」 とか、「今日は買い物がしたい気分なので、
見つけた物がいつもより気に入って、嬉しくなってしまうに違いない」
とか、そういう気分が無意識に働いて感知するせいじゃないかと思うんですが、
考えたりせずに意識下で勝手に働くところがミソで、
結果的に、楽しく「掘り出し物」を抱えて帰ってきます。
このカンは、気分的に楽しいのでなかなかナイスです。
たまに「この店」と思ったところに何もなくて、その隣とか、
行くまでの道の途中とかで発見する事もあって、 「なんだ、
あの店だと思ったらこっちに呼ばれていたのか」 なんて思ったりするんですが、
好きなモノをめざとく見つけるカンというか、
そのテの集中力が、フルに働いてる日なんじゃないかと思います。
と言うわけで別に「超能力」じゃないみたいなんですが、
行った先で欲しい物が見つかるので便利です。
ただ1つだけマズイ事があって、よく一緒に買い物に行く友達がいるんですけど、
ワタシが思いついて、「一緒に**に行かないか?」 と聞いたとき、
その人が何か用事があったりして断られて、じゃあというので自分一人で行くと、
その店は定休日だったり、臨時休業だったり、店がつぶれてたりして、
予定の店で買い物ができないのであります。
友達は定休日を知ってたわけじゃなく、単に行けなくて断ってるだけなのですが、
あんまり何回もこんな事があったので、 「次からこの人に断られた場合は
その日行くのをやめとこう」 と思うようになりました。
もう1つの便利は、最近はあんまりないんですが、
うんと遠くに住んでいる友達に用事ができて、「あ、連絡しなきゃ」
と思ってるとその人から電話が来る・・・ というヤツです。
手紙を書かなくてもいいし、なにしろ遠距離電話なので、
むこうからかけてきてくれるのがとても便利 (こらこら・・・)
他に、近所に住んでた友達で、何か用事があってそこんちへ行こうとすると、
むこうから歩いてきてくれる・・・というヤツがあって、
これも向こうの家まで歩かなくてすむのでなかなか便利でした。
なぜかこうしてぶつかるのは特定の相手に限られていて、
誰彼なくでない所が、不思議と言えばちょっとフシギです。
困るのは、こちらが会いたい人にだけぶつかるわけではなくて、
以前ちょっと困ったタイプの銀行の外回りのお兄さんがいて、
ボーナスシーズン(ウチの職業には関係ないんですけど)になるとやってきて、
勧誘の仕方があまりにしつこくて図々しくて迷惑なので敬遠して、
家族には 「来たら、いないって言っといてね」 と、
ついに居留守を決め込む事にしたのですが、
この人が見事なタイミングで外出先でぶつかるんですね。
むこうは銀行の外回りだし、ワタシは、仕事の日などは
スーパーに1日に一度買い物に出る程度なのですが、
そういう日にも道で角を曲がったとたんにぶつかり、
スーパーの前まで食い下がられて追いかけてこられたり、
その銀行の近くを通りかかると、彼がバイクを押して駐車場から出てきたりと、
そこここの道でぶつかりまくりまして、
かなり遠い隣町のスーパーの前で鉢合わせした時は、
さすがにあきれかえってしまいました。
さて前出の 「近所でむこうから歩いてくる友達」 ですが、
この人は中学以来の長いつきあいなんですが、ちょっと特殊な能力があって、
トランプの神経衰弱で、場の札をほとんど1人で開けてしまうんです。
記憶力がいいとかそういうんじゃなく、
単に、初回あけでドンドン同じ札を開いてしまうんであります。
ワタシと2人でよく神経衰弱をやったりしてたのですが、
1度など向こうが先手で札を最初の1手であらかた開けてしまい、
ワタシは普通に開けるのでほとんど合わないんですが、
向こうは2手目でほぼ全部開けてしまったため、
勝負にならないことがありました。
本人に聞いたところ透視能力でも何でもなくて、
「単に、めくったら同じ札が出続けるだけ」 なんだそうです。
(なんなんだよコイツは・・・)
一方、「同行を断られると、店が休み」 の友人の方は勝負事が嫌いで、
「だって運が悪いんだもん、坊主めくりしたら坊主ばっかりくるし・・・」
と言い張ってて、そんなに言うんなら・・・と、別の友達も誘って、
ムリヤリ百人一首の札を積み、3人で坊主めくりをやってみたんですが、
彼女の開く札は呆れるほど「坊主」だけ。 その上「姫」はぜったいめくらない。
3回ほど繰り返してみたんですがずーっと坊主をめくり続けてて、
「もうイヤになった」 と言うので、気の毒になってヤメました。
一緒に食事すると、この人のおべんとうにだけハシがついてこなかったり、
紙のお手拭きが包装ラップだけで中がカラだったり、
卵焼きが1コ足りなかったりと、その手の欠品事故がしょっちゅうなんですが、
ものすごく大勢で割烹のお膳をいただいたとき、
この人のお膳のバイ貝の煮物が、貝殻だけで中身がカラ(煮ていて抜けたか、
入れ忘れたらしい・・・)、その上ごり汁(ゴリというごく小さい川魚−−−
カジカみたいなやつです)のゴリの口の中に小石が入っていて、
そいつを思いっ切り噛んでしまうという、ダブルの不幸に見舞われていたので、
気の毒だと思いながらも大笑いしてしまいました。
この2人のは、なぜこんな事になるのかワタシには理由がわからないのですが、
明らかに平均確率には違反してる気がするので、
ちょっと科学的に理由を知りたい気がします。
中学時代、商店街の年末福引き係のバイトをしたことがあるんですが、
「上位ランクの商品を常に当てる」 という人種がいて、
旦那さんを連れてやってきて(最初から当たると分かってるので荷物持ちです)、
三角くじのようなタイプのくじをつかんでドコドコドコと当てると、
炊飯ジャーやら電化製品やら欲しい物をいくつか選んで、
旦那さんに持たせてさっさと帰っていったので驚きました。
(当たった時あまりへーぜんとしてるので、不思議に思ってご当人に聞いてみたら
「うん、いつもなのよ」 という事で、
2等が当たろうが1等が出ようが何も感動がないらしく、
なんだか楽しくなさそうな人生だなぁ・・・と思ってしまいました)
こういう「いつも当たるから」という人が、この係をしてる間に
数人やってきて、ほんとに当たりくじを引いていき、
特賞は、商店街の町内の常連さんでなく、
遠くからたまたま年末の買い出しにきてて、
ついでにくじを引いた人に当たってしまいました。
(商店街の主催者は「またか・・・」と言っていました。
いつも来てくれるお客さんに引いてもらおうというサービス企画なのに、
たいてい特賞は、常連でない飛び込みのお客さんに当たってしまうのだそうです)
この福引きに関しては、くじをほおり込むところから確認してて、
係の私が引こうとしても、
たくさんの中から当たりくじなんか選べない状態だったので、
やはり極端に当たりくじを引いてしまうタイプの人がいるんだなぁ、
と実感しました。
福引き係をした経験から、この手の「確率が片寄る人」は、
世の中にわりと一般的にいたんだなと納得したんですけど、
統計を取ればある程度のパーセンテージですぐ見つかりそう
(ワタシの友人ですでに2人もいる)ですし、
データもカンタンにとれそうですから、
確率の理論としてどうなってるのかちょっと研究してみて欲しいです。
(特命リサーチのファーイーストリサーチ社に依頼する方がいいかな?)
そうそう、自分に便利(かどうかわからない)特技が、
もう1つあるのを忘れてました。
RPGゲームでダンジョンに入ったとき、
なぜか一直線で目的の宝箱の場所に(1本道で)到達してしまうんです。
たいていの場合、ダンジョンの中は分岐したり迷路になったりしていて、
脇道におまけのアイテムやら、
いろいろ便利なオプションが置いてあるはずなのですが、
なにしろ最終目標に一直線で到達してしまうので、
もうそれ以上ウロウロする必要がなく、
結果的に悲しいくらい貧乏だったりしてしまうのであります。
ゲームデザイナーの人特有の迷路デザインのクセでもあって、
しょっちゅうプレイするので、
そういうのを覚えてしまったのかと思ったんですが、
ものすごくゲーム好きの友達がワタシがプレイするのを横で見てて、
「ホントに一直線に行くんだね・・・」 とつぶやいてたので、
「この人の場合はこうならないんだな・・・」 と思いました。
(でも、誰もマジメに統計とってみた事がないだけで、
これも調べたらある程度の確率でわりとたくさん普通にいるような気がします)
あと、ごく小さい小ネタとしては、
薄いチラシの発送で4枚1組で組んでいくのに、
ごく適当に4種類つかんで手元に置いて上から組み合わせていくと、
端数が出ずにピッタリの枚数で組み終わる事が多い。
てのがあって、封筒などでも「37枚発送!」と手に取ると、
それが37枚だったりはするんですけど、
だからといって数えて確認しなくていいというほどでもないので、
けっきょくやっぱり数えるんですけど(ううう・・・)
そんな訳で、スッキリキマるとキモチはいいんですが、
特にそれ以外の役に立ちません(おいおい)
ちなみにこのスキル(?)原稿を描く時、
30頁の仕事で原稿の用紙をぱっと掴むと30枚・・・
くらいの事はありますが、これも結局数えて枚数確認するので、
牛丼の吉野家の「飯盛り」のような、実用スキルじゃないんですね。
(という訳で、やっぱり役に立たない・・・)
なおぴったりくるのは、
数えられるもの(個数や枚数)の方に限られていて、
物量(重量や重さ)になると全然ダメです。
単なる野生のカン(?)らしく、
超能力や確率とも全然関係なさそうで、ザンネン!
あなたやあなたのまわりにも 「特定の事に対して確率が片寄った人」
は、けっこういると思うんですけれど、いかがでしょうか?