突然ですが、私は大昔から虎丸さんのマンガの大ファンです。
(フロム出版、サン出版等でお仕事中)
で、しんしんと作品を読みながら(ホントはしんしんと読むマンガじゃないんですが)
「すごい・・・すごいよなぁ・・・ やっぱり好きなものは徹底的に描かなきゃダメだよ」
と、感動していました。
さて、私がパバロッティ相手にむやみに脳内麻薬を生産している時、
友人の橋本多佳子さんは、エレファントカシマシの宮本君に狂いまくっていたのであります。
坂「最近思うんだけど、好きなモノ描くときは恥ずかしがってちゃダメだね。
まわりに軽蔑されてあきれられるくらいに、ベタベタに描くのがいいと思う。
虎丸さんのマンガ見てると、自分はここまで出来てないだろうって思うのよね」
橋 「うんうん、そうなんだよね!」
坂 「パバロッティ聴いてるとドーパミンがドードー出てネームがガンガン進むよーな気がする・・・」
橋 「私は徹夜で〆切前に、埼玉から新潟まで日帰りでエレカシコンサート観に行った!」
坂 「できるよねー、体力つきてるハズなのに・・・」
橋 「私はそれを”いちゃいちゃうっとりパワー”と命名しました」
とゆーよーな話を2人で手紙でしてました。
(お互い、仕事と家族の世話が忙しいので電話なんぞしてる時間はないのであります)
そうこうしている内に、橋本多佳子さんはハーレクインの漫画化の仕事をする事になって
「ページ数多いし書き下ろしだし単行本だし、めちゃくちゃ大変だー」といいながら〆切
に突入していたんですが、その仕事中に「前まで恋愛マンガにいまひとつ興味がなかった
けど、こーゆーベタベタの状態は人生の必要要素だ!」と、描きながらいきなり”いちゃ
いちゃうっとりパワー”について、深く考察してしまったらしいのです。
つまり、まわりが見て「バカかおめー」みたいな状態になっている時というのは、心の
栄養分というか、元気の源を生産してるんじゃないか、という事なんですが、とにかく
そのパワー全開になって描いてしまったのがこの「架空の楽園」なのであります。
「できあがったら送ってね」と頼んでおいたところ、先日届いたんですが・・・
−−−いやぁ、これがもぉ、本気で大傑作っ!!
本人はネームしながら「おいおい、そんなワケねーだろー!」と突っ込みまくって笑いながら
描いたという話ですが、読んでるこっちも「こらこら君たち、何考えてんだー」と突っ込
みながら、ぐいぐいハマってしまいました。
読んでて、とにかくものすごくキモチイイんだ、この−いちゃいちゃうっとり−ぶりが・・・!
あんまりキモチイイんで、ここでCMしてしまいます。
橋本多佳子氏が、絵をホームページに載せてもいいと許可をくれたので、
カットもガンガン載せちゃいます。ありがとう!
・・・で、この人が美形で大金持ちでエキゾチックなギリシャ人の青年実業家アレクシス
です。(いいなぁもぉ、このベタベタの設定!)
人違いでレイプして、勝手に相手と結婚したあげく、フラれて死にかけるという、ワケの
わからない性格が、主人公としてなんともグーです(ものすごくいいなぁこの性格設定!)
美形の人は、自分とまわりに対してこのくらい壮大なカン違いをしてないとダメなので
あります! で、ちゃんと、ぐっとくるセリフなんかも言います。
なんかもう、「やっぱりこうでなくちゃね!」の典型のような人なんですが、ここまでビ
シバシ決まりまくるとひたすらキモチいいぞ!
−−−−というわけで、私と橋本多佳子さんが2人で燃えている「いちゃいちゃうっとり
パワー」
皆さまにも少々お裾分けであります。
「架空の楽園」は、宙出版から発売中。キモチいいので、見かけたら手にとってみてください。
Be ”IcyaIcyaUttoriPower” With You!
・・・エレファントカシマシ「恋人よ」と共に・・・