Aくん(知的障害)
後期入試……K市、K高校定時制(昼間)受検
1日目筆記試験・2日面接試験ともに介助者同席
K高校長・教頭がAくん在籍中学校へ出向き「何回受検されて結果は同じですから」と発言。
県交渉の場で高校から事前協議が上がっていないことがわかった。
定員内不合格
二次募集……I市、I高校全日制を受検
筆記試験・面接試験ともに介助者同席
定員内不合格
欠員募集……
Bくん(知的障害)
後期入試……H市、M高校定時制を受検
受検時配慮なし、保護者からは代筆・代読の希望が出されていたが、高校側は県と協議したがそういう
配慮はできないと断られる。
定員内不合格
理由:コミュニケーションが取れない
二次募集……同高受検、受検時の配慮なし。
定員内不合格
理由:コミュニケーションが取れないので、保護者が付き添ってもらうのが一番いいが、家庭の事情で
できないようなので介助者を市に相談してほしい母親が市にお願いし、ヘルパーを派遣してもらうこと
を伝える。
欠員募集……同高受検(4月4日)受検時の配慮なし。年度が変わり、校長が転勤
定員内不合格
理由:安全を確保できない
コミュニケーションがとれない
受検態度が悪い
Cくん(重度の重複障害)
前期入試……T市、T高校(全日制)受検
面接のみ:受検時介助者同席(コミュニケーション補助)、別室受検
事前協議で介助者同席(本人が信頼しコミュニケーションを普段から取れる人)を希望したが、高校長より
県と協議するとのことで、受験日の2日前に介助者(親以外のヘルパー)OKの返事がくる。
倍率1.7 不合格
後期入試……同高受検、事前協議で代読・代筆・選択式回答を希望
1日目筆記試験5時間、別室受検、代読・代筆
代読者:ボランティア4名
代筆者:県教育センター職員2名
2日目面接試験、介助者同席(コミュニケーション補助)
※
代筆者は本人とのコミュニケーションがとれる、身近な人を希望していたが認められなかった。
選択式の回答方式も認められなかった。
当日、代読者が選択問題から先にやって良いかたずねたところ、高校長より、本人の指示がない限り
問題をとばしてやることは認めないといわれる、本人に聞いてよいか?と尋ねたが、本人から言わないと
だめと言われた。
定員内不合格(一人だけ)
理由:能力適正、進級の問題、介助の問題、職員の総意
二次募集……同高受検、事前協議で前回と同じく希望
筆記試験3時間、午後面接
代読・代筆ともに県職員が代行、問題を全部読み終えることができなかったが、時間延長なし。
不合格(定員5名のところ9名応募)
※ 定員をオーバーしても校長の裁量で受け入れは可能でも、合格者は5名のみ。不合格の理由は前回と同じ。
欠員募集……T町、T工業高校(全日制)受検。作文・面接
介助者同席、作文試験では机の高さ大きさ、原稿用紙のマス目を大きくするなどの配慮はあったが、
事前協議をする時間がなかったため、本人の障害が正しく伝わっていなかったようだ(?)。
定員内不合格
理由:先生方の総意、中学校よりの調査書、評定基準(非公式)
※
高校指導課K指導主事と特別支援課M指導主事より、「3月31日までに手続き(中学校に申し出)をすれば
養護学校へ入学ができる」ということを父・母・支援者Hさんがそれぞれに電話で聞いた。
一般高校も残すところ定時制のみとなり、体力的に合格しても定時制には通いきれないということで、
30日
で応募締め切りのところをあきらめて翌31日に中学校へ養護学校へ入学させたいむねを電話で伝える。
その日の午後に 中学校長・教頭・担任がH養護学校へ出向いたが、入学選抜は終わっているし、一般高との
併願はできないという理由で断られる。